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「おかえり」と言ってくれる"ふるさと"
原田マハさんの小説「丘の上の賢人 旅屋おかえり」では、旅を通してふるさとについて考えるテーマだった。
「この世のどこかで生まれたんだから、 どんな人にも帰るべき場所、ふるさとはある。」
めぐみさんはそう言っていました。
「ふるさとって、おかえりさんにとってなんですか? 生まれた場所のこと?」
何気なくのぞみさんが訊いた。
私は、「うーん、そうですねえ」
「『おかえり』って言ってくれる人がいるところ、かな」
そう答えてから、自分の言ったことに、自分でどきっとしてしまった。
そうだ。生まれた場所、実家のあるところ、それもふるさとに違いない。
けれど、おかえり、のひと言を言ってくれる誰かが待っている場所。
それこそが、ほんとうのふるさとと言えるんじゃないか。
「おかえり」と言ってくれる人がいる。
だから、すこし心を休めに旅をしたり、
仕事を頑張るために家を出たりすることができるのかもしれない。
「おかえり」と言ってくれる人がいる、という安心感。
とても幸せなことだ。
小説の解説では、
本シリーズを読んで実感するのは、旅は自分の「ふるさと」を再確認させてくれるということだ。
旅の魅力といえば観光やグルメや出会いもあるし、非日常に身を置くことで日頃の自分や生活を客観的に見つめ直せることや、場合によっては転地療法的な効果も期待できる。旅の恥はかき捨てとばかりに普段より大胆になれて爽快だという人もいるかもしれない。
そうした旅の醍醐味を満喫した後、人はどこかに帰る。 具体的にいえば自宅であり、抽象的にいえば日常であり、それが自分の居場所=「ふるさと」だといえる。
旅をしたら、帰る場所がある。
私たちは、旅をする。
休暇に出かける大きな旅だけではない。
週末のちょっとしたお出掛け。
家で本や、テレビ、映画をみて出かける旅。
仕事をするために家を出て出勤する旅。
そんな、旅から私たちは必ず帰ってくる。
嬉しい時もあるし、帰りたくないときもある。
それでも、私たちは"日常"にかえってくる。
そここそが、私たちの"ふるさと"になる。
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