自分の感受性くらい自分で守れ。
茨木のり子さんの著書、永遠の詩の中の一説。
帯にガツンと胸ぐらを掴まれ図書館で予約。
手に届き、ページを開きながら引き込まれました。
「さばさばに乾いてゆく心を
ひとのせいにするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか」-本文-
向き合う友人の顔を気難しくしてしまっているのは、甘えと頑なになっている自分自身かもしれない。
茨木さんがご自身へ向けた詩は、私自身に響くものがあ理、日々を振り返る時間になった。
「大人になってもどぎまぎしたっていいんだな
ぎこちない挨拶 酷く赤くなる
失語症 なめらかでないしぐさ 」-本文-
自分を隠さず、無関心なふりはせず、背伸びせず、どくどくとした自分でいることが相手に対しても、子供の時のように、ぎこちなくとも目をキラキラとさせて、興味をしめす。
上手になることではなく、素直に表現すること。
大人になっていつの間にか忘れ、背伸びをしてしまいがちな時、何度も読み返したい。
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