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子育てパニック

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子どもを育てるのって大変。 良い母親ではなかった真愛が思い出とともに、夫や息子に育てられて人間になって育っていく話。 パニック満載。
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記事一覧

昔話法廷

昔話法廷

 変な昔話と言うnoteを書いたことがある。
 桃太郎が鬼ヶ島に行って鬼を退治するのではなく、鬼を説得(宝物を返す様に…。)する。
 鬼は動物たちの騒音に困って宝物を返すという。 
 なんだかわけのわからない昔話を聞いた。
「自由と平等」は、生きていく上で、絶対的に大切であり、守られなければならないものだと思う。差別・暴力・虐め…。絶対にあってはならないものだと思う。
 セクハラ・モラハラ・パワハ

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変な昔話

変な昔話

 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
 おばあさんは山に芝刈りに、おじいさんは川に洗濯に行きました。
 川上から大きな桃が“どんぶらこっこどんぶらこっこ”と流れてきました。
 おじいさんは「こっちゃこい。こっちゃこい」と言うと大きな桃は寄って来ました。
 おじいさんは桃を持ってお家に帰りました。 
 大きな桃を割ると元気な男の子が生まれました。
 子どもの名前は桃太郎。
 

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子育てパニック 語彙力

子育てパニック 語彙力

 孫が1年生に入学してから2ヶ月が経った。
 4月の終わりに遊びに来た頃にはまだまだ
1年生とも幼稚園とも境目のわからない状態だった。
 学校が楽しいと言ってくれるだけで良かった。2ヶ月が過ぎると少し心配になる。
 幼稚園は、英語専門の幼稚園だったが、ママが英語が上手なので先生とも友達とも楽しくやっていたようだ。
 しかし、区立小学校に通うようになって、英語なんかで喋って浮き上がって虐められていな

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残念、影が一番短い日

残念、影が一番短い日

 今日は「夏至」。
 孫の誕生日で有る。
 太陽高度が90度近くになる日なので、太陽が出ている時間が一番長い日。
 太陽に守られて生まれてきたような孫で、上の中切歯2本が抜けていても笑顔がとても可愛い。(孫馬鹿である。)
 この子には特別な感謝の念がある。
 具合の悪くなり始めた厚洋さんが、頑張ってお食い初めに行き、自分の息子が家庭を持ち子どもを育てている姿を見る事が出来た「自分の人生の完結」を確

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躾はしなくちゃ困る

躾はしなくちゃ困る

 締切日前々日に、毎日が発見という雑誌のリメイク作品の募集に応募しようと取り掛かった。
 構想は27日前から決まっていたが、真愛の良くない「後回し性格」により、夏休み前日の駆け込み学習のように取り掛かった。
 素材は、お友達がお母様から作ってもらった銘仙のお召し物。

 大正ロマン柄の素敵な着物で、息子の嫁さんが遊びに来た時に、ガッツリ着せて楽しんだ。 
 その後、脱がせる時にちょっと引っ張ったら

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最後の砦

最後の砦

「えー!
 やばーい!」
「マジヤバ!」
って、50代後半と思しきお母さんと30代後半の娘さんの会話である。
 昔むかし、清少納言が言ったそうだ。
【何事も、古き世のみぞ慕はしき。
 今樣は、無下に卑しくこそなり行くめれ。
 かの木の道の匠のつくれる美しき器ものも、
 古代の姿こそをかしと見ゆれ。

 文の詞などぞ、昔の反古どもはいみじき。
 たゞいふ詞も、口惜しうこそなりもて行く
 なれ。
 古

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子育てパニック クルミアレルギー

子育てパニック クルミアレルギー

 孫が来た時に、一緒にオクラを収穫した。
 その時に何度も何度も、孫が言うのだ。
「私ね。クルミアレルギーなの。
      ピーナッツも食べられません。」
 その夜は、真愛の家にお泊まりで、夕食は真愛が作って振る舞うのだが、どうも、
「食べられないものがあるので、
    それは出しても食べられません。
 真愛ちゃんが嫌いなわけではないのです。」
と伝えたかったようだ。
 可愛い限りである。
 

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アンパンマンとひよこの気持ち

アンパンマンとひよこの気持ち

「ひよこの気持ち」ルームという会場が設置され、ベトナム出身の若いママさんが集う会が行われた。
 会場には、幼児が喜びそうなおもちゃが、柔らかいマットシートの上に置かれてお客様を待っていた。
 この会があると知ったのは、国際交流協会の運営委員会の時である。
 運営員会には、市役所の企画運営課の方も出席してくださる。今年は若い男性だった。
 年度当初だったと思う。
「ベトナムからいらっしゃってる方が、

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子育てパニック家庭学習

子育てパニック家庭学習

 子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』が実施した【2019年習い事調査】によると、「習い事をしている」お子さんは、4歳で51%、5歳で77%。また、その数は、3~5歳の39%が「2つ以上」と回答。
 多くの家庭が就学前から子どもの習い事に関心を持ち、実際に幼児から習い事をさせていることが明らかになったという。
 我が家の孫もスイミングやピアノに行っているようだ。
 我が息子が地域のサッカーチーム

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笑顔鬱

笑顔鬱

 我が街のキャラクターきみぴょんは、常に笑顔である。
 まあ、着ぐるみなので、中に入っている方はこの酷暑の中で熱中症と闘い半死半生状態で、笑ってなんかいられない。
 きみぴょんでなくても、職業上笑わなくてはならない方々がいて、その方達の中には、
【微笑うつ(微笑みうつ病)】を病んでいらっしゃる方もいるそうだ。
 微笑みうつとは、外見や社交性によっては微笑むことができるが、内心では抑うつ症状を抱える

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子育てパニック 素敵

子育てパニック 素敵

 ホテルのプールで素敵な親子に出会った。
 最近のnoteに「毒親」「高学歴親」なんて記事を連続で書き溜めていたので、親子連れを見ると妙に気持ちが落ち込んだ。
 最近の異常気象もあって、爽やかさとか爽快感なんてものを忘れそうな連続猛暑日記録更新の日だった。

 その親子は、11時半にホテル併設のプールに入って来た。
 未就学児の女の子と手を繋いで、お母さんはサイドに降りて来た。
 女の子は水着にな

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子育てパニック 高学歴親

子育てパニック 高学歴親

「毒親」の話を書いたが、親の出来が良すぎても困るらしい。幸いなことに我が家は夫婦揃って「学歴コンプレックス」を持っていたので、高学歴の親の困り事はないようだ。
 高学歴の親御さんの困りごととは、賢くて研究熱心なため、一度迷いが生じるとその困り事はどんどん深くなり八方塞がりになるほどの悩みとなるらしい。
 真愛は、大学に行くお金がなく、安くて推薦入学がもらえる短大に入った。もちろん高校の頃からお金が

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子育てパニック 毒親

子育てパニック 毒親

 親ガチャ失敗の次は「毒親」って…。
  テレビやネットで良く聞く言葉だ。
「毒親」とは、子どもの恐怖心や義務感、罪悪感を過剰に刺激し、子どもの考えや気持ちを無視して親の思い通りにコントロールをしようとする親のことだそうだ。
 そういう定義なら、真愛は完全に毒親だった。
 今年もそろそろ夏休みが終わるが、この頃になると、磯野カツオ君ではないが、我が息子も御多分に洩れず、
「宿題はやってあるの?

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子育てパニック 異常学校

子育てパニック 異常学校

「ねぇ、先生。
 今の学校変なのよ。聞いて!!」
と興奮気味に話してくれたのは、以前お世話になった紙屋さんの奥様である。
 彼女はうーんと若いのだが、もうおばあちゃんである。見た目と祖母という名称は関係ない。
「うちの孫がね。
 児相に連れていかれちゃった。」
「えっ?なんで?」
「宿題やらないでグスグスしていた孫を
 パパが両手でペシッとやったらしいんだ。
 花粉症やアトピーなんて持ってるから、

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