カセットコンロの不注意や誤使用で、2023年までの10年間で91件、事故が発生!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
冬といえば、鍋の季節ですね。勿論、1年中鍋を食べる方もいらっしゃるかもしれませんが、寒いこの季節。誰かと鍋を囲みながら、食事するのには、良い季節でもありますね。
鍋を使って囲む料理で、カセットコンロを使うご家庭や飲食店も多いと思いますが、実は事故の発生件数も多いことが分かって来ました。
2024年12月26日、製品評価技術基盤機構(NITE)が、記者会見を開き、「カセットボンベの事故のおよそ4割が不注意や誤使用が原因」として、注意喚起をしています。
NITEに報告があった製品事故情報によりますと、2014~2023年度の10年間にカセットコンロの事故は91件発生しました。2016年度の16件がピークで減少傾向でしたが、2021年度4件▽2022年度5件▽2023年度8件―とここ数年は増加傾向にありました。
調査中の5件を除いて、不注意・誤使用が原因と考えられるものが86件の中で33件(38%)と、最多で4割を占めました。カセットボンベが異常に熱くなる様な誤った使い方をしたケースが14件と最多でした。次いで、カセットボンベの装着が不十分でガスが漏れ出していることに気がつかずに点火したところ、火災に繋がった事故が10件でした。
今回は、NITEが実態調査をしたカセットコンロの事故の詳細と、予防するためのポイントなどを紹介します。
カセットコンロの事故の注意したい点とは?
カセットボンベが過熱してしまう誤った使い方としては、
ーなどが挙げられます。カセットコンロのボンベカバーまで覆う様な大きな鉄板や鍋を載せて使用することも、カセットボンベ過熱の危険があります。
ガスコンロで調理中の鍋やストーブなど熱源のそばに置くのも危険で、カセットボンベを置いたことで爆発したりしたケースがあったといいます。
ガスの出が悪いからといってカセットボンベを意図的に温めることも厳禁です。
亡くなったケースもありました。NITEによりますと、2022年12月に兵庫県内にある飲食店で、お好み焼きなどを焼く熱い鉄板の上にカセットコンロを置いて使用していると、カセットボンベが熱されて爆発し、60代女性客の上半身に飛散した破片が当たり、亡くなりました。
NITEによりますと、その他は、「原因が分からない」が20件(23%)▽「偶発的な事故だと考えられる」が15件(18%)▽「カセットコンロの不具合など」が13件(15%)▽「経年劣化していると断定」が5件(6%)―と続きました。
参考:カセットコンロ2台並べて使うと事故の危険 経年劣化にも注意を 朝日新聞デジタル(2024年)
NITEは、
と注意喚起します。
NITEの担当者は「カセットコンロは使い勝手がよく使用機会が増加傾向ですが、危険な使い方によって破裂や引火の事故に至るという認識はまだまだ低いです。大人数で集まる年末年始の時期に事故が起こらない様に安全に気付けてご使用下さい」
と説明しました。
なお、カセットボンベ、カセットコンロともに経年劣化が生じ、日本ガス石油機器工業会は、カセットボンベは7年、カセットコンロは10年を目安に買い替えを検討する様に発信しています。
私とカセットコンロ
私の家では、毎年この冬になると、鍋をよく作ります。昔は1つの鍋にカセットコンロを使って、野菜や肉などを頃合いを観ながら、投入していました。
しかし、1つの鍋ですると、ものによって茹で時間が変わって来るので、何かを入れる前に、鍋に入っているものを食べ切ることや、効率良く全員が食べ物を食べられないこと、切り過ぎた場合、余って、次の日にしなしなになったものを食べないといけないことで、モヤっとした感情もありました。
ある日、母に言いました。
「カセットコンロを使わず、ガスコンロで鍋をして、その具材を三人分ずつ、小鉢に入れて分けて食べる方が、みんなが同じものを食べることができない?」と。
最初は「そうかな?」と母は言いましたが、そうしたことで、全員が偏らず、食べることができる様になりました。
なので、今はカセットコンロは使っていないのですが、こんなにも事故件数も多いものなのですね。
便利ではありますけど、使い方次第で、事故に繋がり兼ねないので、この記事が注意喚起として皆さんに届けばいいなと思っています。