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抗がん剤投与中、「SLFN11」が働いて、「リボゾーム」の機能が低下し、効果が向上!

こんにちは、翼祈(たすき)です。
がんは、今2人に1人がなる現代病ですが、同じく現代病の花粉症も2人に1人がなる病気だと、最近テレビで観ました。

2024年12月、母方の祖父の七回忌があって、私は用事があって出席できなかったのですが、母の弟、私の叔父さんの奥さんは、乳がんを2024年から患っていて、

久しぶりに奥さんに母が会いましたが、思っていたより元気そうで、長男の嫁として、テキパキ七回忌をこなしていたそうです。

元々テキパキ動く人だったので、お変わりなくて、安心したと母は帰宅後、言っていました。

奥さんも抗がん剤や放射線治療をしているといいますが、その奥さんも関わっている抗がん剤の効果を高める研究成果が、先日明らかとなりました!

分子生物学が専門の愛媛大学の村井純子准教授などの研究チームは、細胞内にあるたんぱく質「SLFN11(シュラーフェンイレブン)」が一部のがんで抗がん剤の効果を向上させる機能に関して、新しいメカニズムを解明したと明らかにしました。

2025年2月5日、アメリカの科学誌[モレキュラー・セル]にて、発表されました。

「SLFN11」の発現の有無などは通常の病理検査で解析できるとし、抗がん剤の効果を予測して、患者さん個人に対応した「プレシジョンメディシン(精密医療)」に結び付くことに期待が待たれています。

今回は、愛媛大学が明らかにした、「SLFN11」とは何か?を、解き明かします。

「SLFN11」が与える、抗がん剤の効果向上の成果とは?

画像引用・参考:プレスリリース 抗がん剤の効果を飛躍的に高めるタンパク質SLFN11の新機能を発見 - AMED(2025年)

従来の研究成果で、「SLFN11」を沢山持つがん細胞ではDNAを損傷するタイプの抗がん剤がよく働きかける内容が浸透していました。がん細胞を死滅に導く経路は複数明らかにされていますが、まだ未解明なところも多いとされています。

この度の愛媛大学の研究成果では、抗がん剤を投与している中で、「SLFN11」が機能することによって細胞内でたんぱく質などを合成する場である「リボゾーム」の機能が低下することが明らかとなりました。細胞の死滅を抑制するたんぱく質が減少し、がん細胞の死滅に結び付くことという新発見をしました。

胃がんや卵巣がん、前立腺がんなど一部のがんでは、細胞内に「SLFN11」の量が多いと抗がん剤の効果が向上しますが、抗がん剤を用いる化学療法の効果は、患者さんによって個人差がありました。

参考:抗がん剤の効果高めるたんぱく質「SLFN11」愛媛大が仕組み解明 毎日新聞(2025年)

村井准教授によりますと、化学療法の効果の程度を判別できる手段ではないとし、「将来、効果を判別する指標の1つとして『SLFN11』の量を測ることで、より良い抗がん剤の選択肢を増枠することにきっかけに至れば」と説明しました。

がん患者さんなどを今脅やすもの

それは、患者が負担する月ごとの医療費の限度額を定義する「高額療養費制度」の上限引き上げを政府が検討していることで、がんや難病の患者さんから不安の声が上がっています。

2025年1月17日~1月19日に、52のがん患者団体で構成されている、全国がん患者団体連合会(全がん連)が緊急に実施した「高額療養費制度の負担上限額引き上げ反対に関するアンケート」には、3日間で患者さんやその家族、医療従事者など3623人の声が届きました。

政府は、増え続ける社会保障費を抑制すべく、2025年度当初予算案で、「高額療養費制度」を見直し、自己負担限度額の計算に用いる基礎的な部分の金額の引き上げを提案しました。

政府の提案では、2025年8月に所得区分ごとに2.7~15%を引き上げ、2026年8月と2027年8月にも区分を細分化して引き上げる計画です。最終的には、中間的な収入の人で現行から5万8500円増の月13万8600円となる層が出て来ます。

患者さんには大きな影響とし、全がん連が実施したアンケートの中で、がん患者さんの30代女性は、「突然のがんで仕事ができなくなり、『高額療養費制度』に助けられていますが、治療費は毎月限度額満額の支払いです」と主張しました。

生活費も含めると夫だけの収入では足りないことで、親戚などからお金を借りていると明かして、「私の医療費が高くなってしまえば息子の学費も出してあげられないです」と切に声を上げました。

全がん連の天野慎介理事長は、
「ここ数年、長く高額な治療薬を飲み続けることを前提とした治療法が大幅に増加傾向です。こうした治療を継続しなければ長期生存が叶いません。高額療養費が引き上げられると、患者さんへの影響は多大なもので、治療を停止したり、生活が成り立たなくなったりする事案が多く出て来る可能性があります」
と危機感を口にしました。

参考:「治療あきらめるのか」と絶望 高額療養費見直し、がん患者の訴え 左飛新聞デジタル(2025年)

私は特に母が入院していた時は「高額療養費制度」の対象者でしたが、今は私が7つの科に行ったり、母が通院していても、仮に上がると、下から2番目の区分の私の家でも、対象者には該当しなくなります。

勿論該当しない方が良いですが、どうしても生きている上で、病気などにはなってしまいますし、「高額療養費制度」は必要ですよね。

国がしていることが、病気などがあっても懸命に生きようとしている人を振り払い、見捨ててしまう様なことをしようとしています。

私も「高額療養費制度」を見直して、引き上げることには反対ですよ。

この記事の本題は抗がん剤の効果を向上させるニュースでしたが、対象のがん患者さんにとって希望を持てることだと思いました。

がんは本当に怖い。がんに屈しない、そんな研究をこれからも続けて頂きたいですね。


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