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『定年女子カフェ』。還暦を迎えた女性たちが、交流し、人生を見つめるカフェ。

こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは、60歳という年についてどう思いますか?

私は「結婚して、子どもがいる生活だったらいいなぁ。でも、その前に日本という国はどうなっているのかな?」と考えます。

それは少子高齢化が進んでいることや、賃金が上がらないこと、現在も続く円安で、夢を描くというよりは、不安な気持ちになってしまうからです。

仕事の面ではそうですね、WEBライターの仕事を続けているのかな?、とかは思いますね。

そんな漠然としたものでしか60歳という年齢を捉えていませんが、東京都で定年を迎えた女性が集まる、素敵なカフェがあります。

2024年、男女雇用機会均等法が施行された1986年前後に大卒で社会人になった女性が還暦の時期になります。そんな中、女性同士で定年退職をしたその後の人生について考える『定年女子カフェ』が東京都内で開催され、人気を博しています。

今まで定年退職した後に関連する情報は男性がメーンでした。定年退職した後の女性に関連する情報を求める声が高まり、専門家からは「多彩なライフスタイルに対応した議論が必要」との声も浮上しています。

今回は『定年女子カフェ』が担う、重要な役割について紹介します。

今日も賑わう、『定年女子カフェ』

2024年3月上旬の週末、東京都中野区のJR中野駅近くにある飲食店で開催された『定年女子カフェ』では、この日のゲストは勤務先を定年退職をした後から神奈川県で里山保全に関与するNPO法人で代表者の女性でした。以前から山登りが好きで、里山保全の活動をスタートさせたことを紹介しました。

参加者は60歳前50代後半の女性がメーンで、昼過ぎと夕方の2回にトータル18人が、色んな定年退職した後の生き方などで会話を弾ませました。「結構何とかなるものですよ」という講師の女性の言葉を聞いて、参加者は声を弾ませました。

2025年3月で定年退職を迎える会社員の女性Aさんは、「私は独身で両親と実家暮らしで、その後の人生をどう歩んでいこうか」と漠然とした不安を抱き続けていました。「『定年女子カフェ』に参加し、定年退職した後に関連する様々な立場の方の意見や経験を直接話が聞くことができて、少しずつ自分の方向性が見えてきました」と笑顔を話しました。

『定年女子カフェ』を立ち上げたのは【定年女子トーク実行委員会】。立ち上げたのは定年退職する前は広告代理店で仕事をしていた勝木雪子さんと、石崎公子さんの女性二人が「定年退職に関連する情報は男性目線ばかりでした。仕事を続けている女性たちと定年退職した後の情報を共有し、関係を持ちたい」と2016年に立ち上げました。

SNSで意見交換をする居場所を設置し、年1回程度は専門家を招待した勉強会「定年女子フォーラム」を開催するなどといった、女性の生き方に焦点を当てた取り組みをしています。2024年2月に東京都内で開催した「定年女子フォーラム」では、「定年女子の生き方・働き方をシフトするには?~“私の未来”をデザインするためのワーク&トーク」がメーンテーマでした。

「定年女子フォーラム」大事にしているのは“トークの力”です。話題にするメーンテーマは雇用延長、年金、転職、社会保険、老親の介護問題、更年期など多岐に渡ります。参加する女性は当初、石崎さんなどの友人がメーンでしたが、同世代で語り合い、情報交換できることが口コミで浸透し、2024年2月に開催された「定年女子フォーラム」は1ヵ月前には満員になりました。

参考:女性の定年後を語ろう 男女雇用均等法の第1世代が還暦に 「定年女子カフェ」人気 東京新聞(2024年)

月1回の『定年女子カフェ』は定員10人程にして、密度の濃い話が行える様に演出しており、キャンセル待ちが出ることもあります。2024年3月の『定年女子カフェ』に参加した人で、65歳の定年を前に31年働いた外資系金融機関を60歳で退職し、定年退職をした後の仕事の在り方や人生の研究をしている女性Bさんは「今まで定年まで仕事をする女性は少なかったと思いますが、これからは定年退職を迎えるまで仕事をする人が増加するはずです。様々なことが変化していくのではないでしょうか?」と『定年女子カフェ』の取り組みの浸透を期待しています。

【定年女子トーク実行委員会】委員長の石崎さんは、「定年退職をした後は、これからの人生を考え直す上では、非常に良いターニングポイント」とした上で、「年を取れば取るほど楽しい人生にしていきたいです」とこう続けました。

素敵な関係性

私は学生の頃は友達がいましたが、大学で進路が別々になったことや、その後嫌な別れ方をして、今は友達はいません。

ずっと「友達が欲しい」と言っていました。

私の周りで年が近い人は、会社の人くらいです。

以前働いていたところでは、「うちで働くまではその人のことも知らなかった関係だから、ここで恋愛とかプライベートで会うということは、起こりえなかったことだから、それはうちを退職してからもそうだし、恋愛とか、連絡交換したりとか、会社以外で外で会うのは禁止ですから」と強く言われていて、その時に「せっかく年の近い人で話せても、会社だけの関係性しか持てないのか」と思うと、友達は作れないなと思いました。

今は友達を作りたいと前ほど思っていません。

それは仕事が充実しているからです。以前は全く何もできないことで、落ち込み、悩み、プライベートが荒れることが多くありました。

仕事がWEBライターになってから、友達とかより、仕事でこうしたい、ああしたいとか、毎日アイディアが浮かび、それだけにとらわれることはなくなりました。

友達ではなくても、同じライターという同僚がいて、それで救われている面もあります。友達でなくても、同じ仕事をする仲間がいることで、こうも心が救われるんだなと。

『定年女子カフェ』も全く知らない人同士でしょうし、それでも話したいことが沢山ある。幸せな関係性だなと思いました。

参考サイト



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