シェア
Ransen
2023年3月3日 10:19
書道教室に通っていた高校生の頃、小筆で仮名文字を書くようになりました。最初は、暑中お見舞い申し上げます、といったあいさつ文から。そして短冊に、古池や 蛙飛びこむ 水の音、といった俳句。次第に、変体仮名の一覧を見ながら、和歌を書くように。変体仮名は、「あ」を阿、安、亜などをくずして用いられ、和歌の文脈や前後の文字にあった字を選びます。仮名書道では、変体仮名まじりの和歌を、色紙や短冊にちらし
2023年2月28日 17:07
書を再開したころからずっと気になっているのが、「日本語の起源」についてです。南方伝来説、大陸伝来説、タミル語起源説など色々あるけれど、起源は特定されていません。フランスに留学し、通訳や翻訳などを通して、長年外国人と仕事をしてきたので、日本語のもつ訳しにくさ、特異性を感じてきました。主語があいまいで、擬態音やオノマトペが多く、助詞の使い方がむずかしい。この日本語独特の表現はどこからきているの
2023年2月20日 16:48
お習字を習いはじめた幼稚園児の頃。赤いお習字セットを持って、先生の家の二階にある教室に入る時、まず、引き戸を開けて、正座をして、手をついて挨拶をすることを教わりました。厳しいけれどわりと楽しく友達と毎週教室に通い、季節ごとの言葉、お菓子を紙で包む方法、お正月のしつらえや帛紗の折り方など、文字だけでなく、行儀作法を学んでいたように思います。ひらがな・カタカナから、漢字楷書、行書、草書、古典臨書