君から人として扱われたいし、君を人として扱いたい
嘘の夢をよく見る。まぼろしの夢と違うところは、現実味があって、ふと目が覚めたときに(夢だったんだ……)と落ち込むところだ。まぼろしの夢は、途中でこれが夢だと気づく。嘘の夢は起きるまで気づかない。ときどき、いや結構頻繁に、夢か現実かわからなくなって混乱する。スーパーへ買い物に行って友達と会う夢なんてほぼ現実で、「この前スーパーで会ったときさ」と話して、相手の眉尻が下がってようやく気づく。夢だったんだ。それを理解するときの、肌のひとつ下の層が冷えていく感覚が、少し苦手だ。
今