山下龍彦(フライパン)

高校を2ヶ月で中退し、映画「ホテル・ルワンダ」との出会いから、国際協力に興味を持ち、一浪の末現在の上智大学に入学。現在、大学を1年休学しカンボジア人と一緒に自分の人生に大きな影響を与えた映画を、映画を見る機会の少ないカンボジアの子どもたちに届ける活動をしている。

山下龍彦(フライパン)

高校を2ヶ月で中退し、映画「ホテル・ルワンダ」との出会いから、国際協力に興味を持ち、一浪の末現在の上智大学に入学。現在、大学を1年休学しカンボジア人と一緒に自分の人生に大きな影響を与えた映画を、映画を見る機会の少ないカンボジアの子どもたちに届ける活動をしている。

最近の記事

途上国でゼロからスタッフを育成した大学生の組織論ー本編1ー

正直、短い文章ですべて書くのは無理なので大事だと思ったことを書こうと思っています。この文章は、自分のあとを継ぐ一人の大学生、またその後も続くであろう人々へ宛てて書きます。 ー前提ー カンボジアの貧しい子どもたちに、夢や将来の可能性が広がる日本の映画を届ける活動を、自分は今しています。 カンボジアは、1980年代の内戦で文化を人だけではなく文化も失いました。以前は、国王が自ら映画を作るほど映画文化が栄えていた国でした。それが今では、全土に10数館しかなく多くが稼働していな

    • 途上国でゼロからスタッフを育成した大学生の組織論ー序章ー

      正直、短い文章ですべて書くのは無理なので大事だと思ったことを書こうと思っています。この文章は、自分のあとを継ぐ一人の大学生、またその後も続くであろう人々へ宛てて書きます。 ー前提ー カンボジアの貧しい子どもたちに、夢や将来の可能性が広がる日本の映画を届ける活動を、自分は今しています。 カンボジアは、1980年代の内戦で文化を人だけではなく文化も失いました。以前は、国王が自ら映画を作るほど映画文化が栄えていた国でした。それが今では、全土に10数館しかなく多くが稼働していない現

      • バスという名の悪魔

        忙しくはない。 時間は自分で作るものだ。 それでもどうしようもないのが、 身体はひとつしかないということ。 カンボジアに来ると時折このことを痛切に感じる。 何かに可能性や使命を感じて必死になりかけると常に起こる現象。 言わずもがな、カンボジアでは主な移動手段はバスです。 飛行機があれば...十分に飛んでいれば... シェムリアップ⇄プノンペン以外にもあれば.... 何度思ったことだろうか.... 時間の制約よりも、この距離の制約が、 スケジュールをタイトにそして妨害する

        • スタッフミーティング part2

          故障した車も、それこそ気合でどぶの水をラジエーターに突っ込むという暴挙で、無事?動き始めた。 ※動いてはいるが、ボンネットは半分爆発寸前くらいあったまっている。 約1時間半かけて辿り着いた村は、 バッタンバンリーダーのサロンの計らいか、 シェムリアップリーダー、ナットが知っている土地だった。 突然の再開の嵐に足止めをくらいながらも、 何度もなんどもエンストしながらも、 なんとか上映する学校に辿り着いた僕たち。 そこで待っていたのは、 多くの子どもたちと先生だった。 そ

          第一回:スタッフミーティング in BTB

          この日を迎えられるとは、自分の中で全く想像できなかった。 バッタンバンで始まった、自分の挑戦。 いつの間にか、シェムリアップまで拡大し、 それぞれが独立して活動を運営できるところまで来た。 しかし、自分、そしてスタッフの中でまだまだ改善できる点があると、 共通認識が生まれ始めていた。 そんな中での、スタッフミーティングであった。 初日から、雲行きが怪しい。 学校への行きすがらでなんと、車が故障。 綺麗にボンネットから煙があがる。 素晴らしすぎる。 カーレースでも見ないレベ

          第一回:スタッフミーティング in BTB

          下書き

          ボランティアも株式も関係ない。 そんなことを毎度騒いでる自分ですが、 今日は、新規事業とかやりたいこととかについて。 個人的な例かもしれませんが、 言葉にすると可能性とか行動意欲が、 半分以下になると思っています。 夢を語ろうとか、 何百人にそのことを話そうとか。 中にはそれで叶った人がいるかもしれないけど、 自分がやりたい、使命を感じたことなら、 能動的にそれに関係する誰かに声をかけたり、 相談したりすることになる。 この一連の流れをできなかったり、 先に口に出したり

          映画と貧困

          映画は、貧困地域のあらゆる問題も解決することができるかもしれない。 いや、きっとできる。 そう確信したからこそ、残り3ヶ月は一つの野望にできる限りの力を注ぎ込むことにしました。 カンボジアの農村部の課題はたくさんあります。 ・経済的な貧困 ・効率のいい農業のやり方を知らない ・低い識字率 ・教育の意義の希薄さ ・若年層の出稼ぎによる、村の空洞化 ・若年層の流出による、働き手の不足 ・子どもたちが憧れ、目指すロールモデルの不足 映画は挙げたらキリがないこれらの課題を、 解

          ラストスパート

          鼻炎に悩まされた、日本駐在…。 あっという間の数週間の日々でした。 自分はやっぱり、日本で生まれ、この土地で成長し続けていくのだと、 痛感しました。 帰ってくる場所があって、 待ってくれてる友達がいて、 なんだかんだ付き合いの悪い自分をかまってくれる仲間がいて、 そして、日本で自分の無茶を支えてくれている人々の存在があって、 自分がこうしてカンボジアで様々な挑戦を続けられているんだと。 あっ、察してください…今日、結構カッコいい言葉で綴ります。 去年の9月にカンボジア

          一人一人の良さを最大限活かす

          ※noteは自分の主観で書いております、所属団体とは関係ありません。 映画を届ける以上の価値をつけていく シェムリアップでのローカライズが始まってから、 長く長く考え続けていたこと、いやカンボジアで駐在し、 日々活動を見ていてずーっと考えていたこと。 それは、どうしたら映画というコンテンツが、 学校教育や子どもたちにとってメリットになるか。 徐々に徐々に、悩みながら相談しながら見えてきたのは、 確かにただ映画をみんなで楽しむことにも価値はあるが、 上映場所が学校であっ

          一人一人の良さを最大限活かす

          生きる目的の貧困を解決する

          ※noteは自分の主観で書いております、所属団体とは関係ありません。  ここ数週間、自分がカンボジアで行っている活動について考える機会と時間がたくさんありました。そこで見えてきた小さな答えを今日は、国際協力の世界の中で最重要とも言えるSDGsに乗せて綴ります。理由は、自分たちがカンボジアで活動していることの可能性をより、理論化し、多くの国際協力の世界の人たちや何も関係ない人にも伝えていきたいから。SDGsは、Sustainable development goalsのことで

          生きる目的の貧困を解決する

          当事者意識を持つということ

          君に足りないものがわかるか? 自分の中で、数年前に言われたこの言葉が今でも心に残っていた。 この答えを探して、ここまで頑張ってきたといっても過言ではない。 そして、カンボジアに来て半年。 その問いの答えが自分なりに見つかった気がしている。 それは、 「 当事者意識を持って、一つ一つのことに取り組む事 」 言葉にすると当たり前のことだが、 実行するとなるとこれほど難しいことはあるだろうか。 何かをやる時に、何時何時も自分が主で始まるとは限らない。 誰かが行っているプ

          当事者意識を持つということ

          本質から逃げるな

          国際協力を現地で現地人とやってみて- ※noteは自分の主観で書いております、所属団体とは関係ありません。 現在カンボジアという新興国で、映画を通した国際協力活動をしています。どの活動にも当てはまるのですが、ボランティア・国際協力活動を持続可能にするためには現地への権限移譲・協力が不可欠です。そこで今自分は、現地スタッフをゼロから育成しています。noteではこの経験で感じたことを今後発信していきます。 -異国の地に来て5ヶ月が経ち、生活に慣れたでしょ?なんて言葉を聞きま

          本質から逃げるな

          ボランティアって何って考えるのはナンセンス。

          -国際協力を現地で現地人とやってみて- ※noteは自分の主観で書いております、所属団体とは関係ありません。 現在カンボジアという新興国で、映画を通した国際協力活動をしています。どの活動にも当てはまるのですが、ボランティア・国際協力活動を持続可能にするためには現地への権限移譲・協力が不可欠です。そこで今自分は、現地スタッフをゼロから育成しています。noteではこの経験で感じたことを今後発信していきます。 ボランティアって何?って考えるのはナンセンス。 自分もカンボジア

          ボランティアって何って考えるのはナンセンス。

          毎日、カンボジア情報や途上国でのマネージメントの話を何かしらであげていけたらいいな。 noteのユーザー様が興味あるか微妙だけど....

          毎日、カンボジア情報や途上国でのマネージメントの話を何かしらであげていけたらいいな。 noteのユーザー様が興味あるか微妙だけど....

          途上国だから・・・という考え方は、ダサい。

          -国際協力を現地で現地人とやってみて- ※noteは自分の主観で書いております、所属団体とは関係ありません。 現在カンボジアという新興国で、映画を通した国際協力活動をしています。どの活動にも当てはまるのですが、ボランティア・国際協力活動を持続可能にするためには現地への権限移譲・協力が不可欠です。そこで今自分は、現地スタッフをゼロから育成しています。noteではこの経験で感じたことを今後発信していきます。 -途上国だからという考え方はダサい- 途上国だから○○○。 貧し

          途上国だから・・・という考え方は、ダサい。

          J GAP YEAR様に寄稿しました! お時間ある方はぜひ.... 新興国とのビジネスなどにも役立つと思います。 http://japangap.jp/essay/2016/02/npocatic.html

          J GAP YEAR様に寄稿しました! お時間ある方はぜひ.... 新興国とのビジネスなどにも役立つと思います。 http://japangap.jp/essay/2016/02/npocatic.html