生きる目的の貧困を解決する
※noteは自分の主観で書いております、所属団体とは関係ありません。
ここ数週間、自分がカンボジアで行っている活動について考える機会と時間がたくさんありました。そこで見えてきた小さな答えを今日は、国際協力の世界の中で最重要とも言えるSDGsに乗せて綴ります。理由は、自分たちがカンボジアで活動していることの可能性をより、理論化し、多くの国際協力の世界の人たちや何も関係ない人にも伝えていきたいから。SDGsは、Sustainable development goalsのことで国連加盟国全てが2015年〜2030年までこの中で全会一致で採択された17のゴールを達成するために努力をする項目のことです。
-SDGs日本語訳(仮)原版
http://www.csonj.org/mdgsnews/sustainable-development-goals-draft
映画上映を通して将来の貧困・可能性の貧困を解決する
目標1.すべての場所における、あらゆる形態の貧困の解消
SDGsの目標1に掲げられているのがこの言葉でした。
カンボジアに、半年以上住む中で気がついたことは、貧困の多様性でした。
一言で、貧困といっても�衣食住・金銭以外にも、
目に見えるものだけじゃないものもある。
そして、その目の見えない貧困の影響を一番受けるのは、
紛れもなく社会の中で一番大切である子どもたちでした。
僕が、もしも映画を通して解決を望むのであれば.....
子どもたちの可能性の貧困、環境の貧困、機会の貧困といった、
なかなか見えにくい貧困問題を解決することなのだろう。
そんな風に最近、考えています。
僕は、子どもは生まれ持った時点で能力が決められているという考え方ではなく、子どもは経験を通して成長していくという、中世のロックの考え方を支持しています。
生まれたばかりの子どもは「白紙(タブラ・ラーサ)」の状態にあり、善悪の判断などの「観念」は生得的に身につけているわけではなく、その後の経験を通して身につけていくものだと考えました。by ロック
それは、紛れもなく自分の人生が経験を通して、
様々な失敗や成功を繰り返しながら成長していったことが理由であり、
多くの周りの成功者や尊敬できる人たちもまた同じだからです。
農村部の子どもたちだけではなく、
カンボジアや多くの新興国の子どもたちは、
文化的なコンテンツに日常から触れる機会が圧倒的に少ないのが現状です。
しかしながら、映画や本をはじめとした、
感動や笑い、涙、悲しみを感じながらストーリーから、
多くを学ぶことができるものが、人生の原体験になるケース、
ある種の人生を良くする、挑戦する原動力になることは多いです。
先日会った、カンボジアのNGO職員の一人が言った言葉が今でも心に残っています。
僕は、農村部の学校教育もまだまだ十分ではない地域出身だったんだ。
でも、幼少期に見た映画の主人公に憧れて必死に彼を追いかけるように、
勉強をして、今こうして仕事をできている。
彼の言葉を聞いて、自分も「ホテル・ルワンダ」という一本の映画に出会わなかったら大学受験はおろかカンボジアにもいなかったかもしれない。
年に数回の映画の時間がこれから先、
カンボジアの農村部を始め、コミュニティーの中で定着したら、
NGO職員の彼のような人たちがもっともっと出てきて、
カンボジアのさらなる、カンボジアらしい発展が進むはず。
あくまで、カンボジアという国で主人公になるのは、
カンボジア人であり、そんな彼らの映画(人生)の挿入歌、
いやワンシーンにこの活動がなれたら。
その頃には、カンボジアは支援から自立した国になっているはず。
SDGs 目標1.すべての場所における、あらゆる形態の貧困の解消
様々な団体や組織が、2030年までにこの目標を達成を目指す中で、
自分たちは映画を通して、子どもたち、コミュニティーの可能性、将来性の貧困の解決ができたら、ライフラインの貧困以上の社会的自立まで貢献できると考えています。
※今回は、貧困の解消でしたが。
反響がよければ次回は、生涯教育の観点・活動の可能性を綴ります。