本質から逃げるな
国際協力を現地で現地人とやってみて-
※noteは自分の主観で書いております、所属団体とは関係ありません。
現在カンボジアという新興国で、映画を通した国際協力活動をしています。どの活動にも当てはまるのですが、ボランティア・国際協力活動を持続可能にするためには現地への権限移譲・協力が不可欠です。そこで今自分は、現地スタッフをゼロから育成しています。noteではこの経験で感じたことを今後発信していきます。
-異国の地に来て5ヶ月が経ち、生活に慣れたでしょ?なんて言葉を聞きますが、全く持って慣れるなんてことはないフライパンです。
何がダメって、
・格安のカンボジア料理が口に合わない
・定住先がない放浪生活なので、ある意味でホームレス生活
・暑いのと汚いのが苦手
人間の生活の中心である、食・住が適応していない生活を送っております…。まさか、22歳でしかも他人の家で泊まれない自分が、この環境下で生きていることに我ながら驚いています。ちなみに、デフォルトで1日一食ポテトチップスです。
ただ、休学をして1年間ゼロからプロジェクトを起こし最大化していくことに、日々苦悶していますが充実感を感じています。
カンボジアでこれだけ自由にできているのは、日本で根気のいる事務作業や山のようにある課題を解決してくれている、日本スタッフのおかげです。
本当に、頭を上げて話せないくらい感謝しています。カンボジアの話をしようと言ったのに、この流れだと組織の話に行きそうです。
自分の中で、組織のなかで最重要課題は、
組織の存在理由つまり、組織の本質だと思っています。
この幹の部分がはっきりしていなかったり、なんらかの理由で、幹の部分に嘘をついて活動している組織ってすごく多いのではないか。
最近、そんなことを考えています。
本質から逃げるな
何をするにも、今後自分の一つの教訓にしたい言葉です。
本質から逃げる時って、
・自己承認欲
・プライド
・失敗を恐れる
などなど、いずれもマイナスの意味での人間の心理が働いている時だと思います。高校1年の6月、3歳から続けていた野球を自分はやめたのですが、その時を思い出すと、自分はそれまでに培った結果や名声から生まれた、
ちっぽけなプライドが邪魔をして、失敗を恐れ、結果を残せず。
たったの2ヶ月で逃げるように野球から離れました。
この時の自分に、今声をかけられるなら一言だけかけたい。
「野球に、大して真摯に向き合ってみたら?」
周囲の目や期待、声を一度無視して、大好きだったはずの野球に、
もう一度一対一で向き合えって。
きっと、その時自分のスランプ、重圧を解くヒントが見つかるって。
当時の自分には、そんな考え方を知らなかったがために、結果的に、前述の通り野球だけではなく学校も辞めました。
それからは、知った顔が甲子園で躍動し、ドラフトにかかり。
ノミの心臓の自分は、そんな同級生の活躍を直視できるわけもなく、
高校を辞めて以来、球場に初めて足を運んだのは、
大学に無事合格した年の、母校の甲子園の地区大会の決勝戦でした。
今では、当時野球を辞めたことを多くの人に迷惑をかけたことは申し訳ないと思いながら、自分を責めたり、あのとき辞めなかったらと考えなくなりました。
そのような中で、過去と向き合ったことで芽生えたのが、今度同じ環境下になったら、本質から逃げるなということでした。
そして同時に本質から逃げると、どうなるかもわかりました。
・失敗はしないけど、成功もしない
・自己を守れているように見えて、逆に追い込むことになる
・自分がしていることが何なのかわからなくなる
・やれば自分もできるというやってもいないのに、自己保身に走る
・他者を否定・羨望する、また同じ境遇の人と傷を舐め合うことになる
その先に、好転的な変化が起きるのは滅多にない
そして、本質から逃げた時自分が進みたい道を見つけてもそこへたどり着くためには並大抵の努力では難しい。
自分の中で高校を中退した経験は、大きな失敗の経験として。
大学受験を乗り切れたことが一種の成功体験として残っています。
ただ、それらを踏まえても、、、
正直、カンボジアという異国の地で一人で活動の未来を担うであろう事業を、やることには重圧や苦しさがないと言ったら嘘になります。
でもそんなときに、自分を落ち着かせ次すべきことを示してくれるのが、
やはり、自分が行っている活動の本質でした。
ここを見失わない限り、事業は遠回りするかもしれないですが、きっと正しい方向に軌道を修正しながら進むと考えています。
なぜなら。本質を理解して行動していれば以下が明確化できるからです。
・本来見るべき対象・他者を再確認できる
・仕事の優先順位を本質から考えられる
・自分の使命を、明確化できる
そして、何度もなんども自らの活動の本質を確認し、これらと合わせてその意味を自分なりにも解釈し、昇華させていく。
この想いは実は、カンボジア人にも伝えていて。
彼らにも少しずつ自分たちが目標としていることが、
見えてきているのを感じています。
そんなカンボジア人スタッフと
ノミから昆虫くらいの心臓になったフライパン。
とにかく、がむしゃらに日々頑張っていきます。