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内面の想いやうつだった日々のこと

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産後うつに苦しんだことと、そこから学んだこと。 そして日々の時間の中で感じる気持ちを掬い取って、言葉にしたいと思い書きました。
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#眠れない夜に

呟きのようなことを書きたくて...

呟きのようなことを書きたくて...

先日、元夫Dとハグをした。
それはこの4年間で終ぞなかった長さのハグになった。

最近9年ぶりにドイツ語のインテンシブコースに通っていて、疲れてお昼寝(夕寝)をしてたら家の用事で彼が来ていた。

頭がしっかり起きているいつもの自分だったら、私の意識はそんな風にすることを許さなかったはずだ。起き抜けで意識が鮮明でなかったから、ボーっとした頭は理性のネジが少し緩んでいて、ときにはそのくらいが良いみたい

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無題

無題

女優の松原千明さんの訃報を知った

その昔、彼女が娘さんを連れてハワイに移住するというニュースをリアルタイムで見たことも憶えている。

ある記事にこう書かれていた。

『元夫は再婚し、子供にも恵まれ新しい家庭を築いている。娘さんも合流して家族団欒の写真を見るのは寂しかったと漏らされていた』と。

なんだか痛いほどその気持ちが理解できて泣いた。

同じく外国に住む身の上で、
彼女は望んでハワイに行っ

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日本に帰ってきて。

日本に帰ってきて。

祖国にいてヨーロッパのことを想ってみる。

noteには海外在住の方が多い。
日本に里帰り中の今、初めての方の記事を読んでいて、パリのことが取り止めもなく浮かんできた。

私は、父が修行でパリにいた時に母のお腹に宿った。妊娠中期に日本に戻って出産したので、生まれたのは日本だけどこの世に発生し、有るか無きかの姿になったのはパリだ。

だから心の中で自分は「メイド・イン・パリ」だと思っている。

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ある孤独

ある孤独

東京砂漠だなぁ...と思っていた頃があった。

十代の終わりから三年を過ごした岩手から上京してなかなか大都会、東京に馴染めなかった。
元々は地方都市出身のはずなのに、岩手の田舎で暮らした時間は三年とは思えない濃密さで、それはやはり十代最後から二十代初めにかけての多感な時期だったからだと思う。
その頃の三年というのは、とても長く深い時間だったのだ。

それから沢山の時間を経て 二人でいる孤独 を知っ

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こころを掬う〜忘れたくないこと

こころを掬う〜忘れたくないこと

母と電話で話して、思いがけないところに話が転がってしまった。
3年が経ってもやっぱり母たちにとって、元夫の評価は高く、私にとって聞き捨てならないことを明るくサラリと言ったのだ。

頼りがいのある医師として有能なD。
手先が器用で何でも修理が出来て、料理も上手、育児だってよく出来た、そんな立派な男性。
その評価は彼等にとって今も揺るぎない。

「でもね...彼には人間として致命的な欠陥があるよ」

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