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元気がほしいとき

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#エッセイ

「人前で話すのが苦手」で終わらせなくて、本当によかった

「人前で話すのが苦手」で終わらせなくて、本当によかった

話すのが苦手だから逃げてきた
他人に何かを伝えるとき、「話す」という手段をできるだけ選ばないようにしてきた。なぜなら、人前で話すのが苦手という意識がずっとあったからだ。

緊張してしまって表情が消え、口を開けないで話してしまい聞こえづらい。さらに、相手の反応を窺うあまり、話しながら内容が飛んでしまう。

そんな思いをするぐらいなら、ちがう手段で他人に伝える方法を鍛えよう。そう思って、「書く」勉強を

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孤独を選び続けた私が、贈与のバトンを渡すなら。

孤独を選び続けた私が、贈与のバトンを渡すなら。

長年の観察の結果、私は「人付き合い」に疲弊すると心のシャッターを閉じる傾向があるとわかった。

小学生の頃から所謂「人付き合い」が得意ではなかった。だからと言っていじめられていたわけではないし、仲の良い友達もいた。でも、女の子特有のグループ同士のいざこざは絶えなくて、今思えば先生も手を焼いていたのではないだろうか。

通っていた地元の中学校は不良が多く、運悪く荒れていた。私がターゲットになることは

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人生とは打率ではなく打数だ

人生とは打率ではなく打数だ

明日の言葉(その10)
いままで生きてきて、自分の糧としてきた言葉があります。それを少しずつ紹介していきます。

ボクはある時期から、この言葉を大切にするようになった。

人生とは打率ではなく打数だ。
人生を打率で計ってはいけない。人生とは打数なのだ。

迷ったときは、打席に立つ。
空振りしてもいいから、恥をかいてもいいから、打席に立つ。

打率を上げることは考えない。
打率を上げようと考えるから

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落ち込みやすい性格は長所?

落ち込みやすい性格は長所?

人と比べて落ち込む。

一見ネガティブに思えますが、これを長所に捉えようと試みています。

人と自分を比べて落ち込むときに考えているのは、

「なんでこの人はこんなにできるんだろう」
「この人は周りの人に応援されていてすごいな」
「なんで私はできないんだろう…」

こんな感じでしょうか。頭の中がダダ漏れで恥ずかしいんですけど(笑)

これらに共通するのは、相手と自分の違いが見えていることだと思いま

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「自分の感受性くらい、自分で守れ ばかものよ」。

「自分の感受性くらい、自分で守れ ばかものよ」。

 おもに、ものを書く人が自戒を込めて、また自身を鼓舞するために時折引用しているのを拝見する、茨木のり子女史の詩。

 自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らし

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地獄でなぜ悪い

2016年は、わたしにとって忘れられない年だ。

ちょうど2016年に切り替わる直前の年末に、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんとお酒をかわしながら檄を飛ばされた。

要約すると「地獄でなぜ悪い。傷つきながら笑い飛ばして生きよ」というようなことだったと思う。

「ああ、わたしはいつこの地獄から這い上がれるのだろう」と、小さなシミのように広がる諦観を心の隅っこで眺めながら、2016年を迎えた。

それ以

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一日の中のどこかに一人の時間が欲しいのです

一日の中のどこかに一人の時間が欲しいのです

飲み会の途中で入る個室トイレの安心感。先ほどまでわいわい人と話していた自分とはうって変わって、わたしは無になる。使っていた顔の筋肉が休まるようにゆるまり、全身の力が抜けてダラァっとする。トイレ内に小さく流れるBGMをボーッとききながら、「世界一周!豪華客船の旅!」と書かれた謎のポスターをじっと見つめてみたり。

決して飲み会がつまらないわけではない。早く帰りたいとか、そういうわけでもない。それでも

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「どんな仕事」をするかより、「どう仕事」をするか。

会社員を辞めて、5か月が過ぎました。
ここ数日、ようやく「働くこと」という言葉の周りにあった霧が、少しずつ晴れてきたような気がしたので、その過程を残しておこうと思います。

わたしはTwitterの肩書きに「ゆるフリーランス」なんて書いてあるけれど、人がイメージする、いわゆる「フリーランス」とはちょっと違う感じで生きています。

そもそも、フリーランスと名乗っているのは、ただ単純に「一つの企業に属

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嫌いな人のSNSをわざわざ見てしまう心理

嫌いな人のSNSをわざわざ見てしまう心理

どう見てもわたしのことが嫌いなはずなのに、わざわざ自分からわたしに絡んでくる人がいる。インスタグラムに投稿すれば絶対にいいねをしてくるし、ストーリーズを見る速度もむちゃくちゃ早い。
裏であれこれ、わたしがいないのをいいことに、あることないことわたしに関する下品な愚痴を言っているのも全てお見通しだというのに、先日はわざわざFacebookの友達申請まできた。わたしに同意するような、華やかなコメントま

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