就活準備|短編小説 後編
「まあ、そんなに嫌な顔するなって。ちょっと冗談言っただけだよ。お前にこんなもの売りつける気なんてないし、こんな阿呆らしいことはとっくにやめてるしな。だけどさ、なんで就職活動なんてするんだ?改めて聞くけどさ、お前は真面目に働きたいのか?来る日も来る日も朝早くから会社に行って、日暮れまでこき使われて、これっぽっちの金しか手にできない。社会貢献だか、自己実現だか、そういうのを俺はなんて言うのか知らんけど、それが自由で幸福な生活なのか?お前はそういう生活から逃れるがために、卒業しよ