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いつの間にか『相談しにくい上司』になってしまっていた/しくじりマネジメント

こんにちは。
相談しやすい上司って、どんな人だと思いますか?
優しくニコニコ声のかけやすい雰囲気の人?パッと解決策を提示してくれる人?専門知識が豊富な人?

今回は、僕が無意識に「相談しにくい上司」になってしまっていた経験と、そこから学んだ「相談しやすい上司」になるためのポイントをお伝えします。


知らぬ間に突き付けていた無言のプレッシャー

「仮谷さんには、相談しにくいです…」
ある日突然、メンバーから言われました。

皆さんも言われたことありませんか?いや、言われたことがある人は、気づかせてもらえている分、まだ幸せかもしれません。
メンバーの方から声をかけてくれること、相談してくれること、どれくらいありますか?

「相談しにくい」と言われたとき、僕はすごくびっくりしました。

メンバーの相談に対しては、ドラえもんばりに即断即決。
問題を解決するためのヒントや考え方、時には具体的なやり方を示す。
目立ったミスジャッジをしたことはない。
メンバーと一緒にぐちゃぐちゃ悩んでしまうような、無駄な時間もとらせない。
「いつでも相談してね」と普段から頻繁に声をかけている。
むしろ、もっとも相談したい人になれてるんじゃない?と思っていました。

なのに、相談しにくい!? なんでだ!?

理由を聞いてみると、
「何を相談してもすぐに答えが返ってくるので、『お前は全然考えていない』と言われているように感じます」
とのこと。

もちろん、僕はメンバーに「もっと考えろ」と言いたかったわけではありません。そう言いたいときには「もっと考えて」とストレートに伝えています。

さらに、こんなことも言われました。

Aさん「仮谷さんって、ちゃんとしていないところはないのですか?」
僕 「いや、ほとんどちゃんとしてないでしょ」→これも即答笑

大雑把な性格の僕は抜け漏れも多いので、ちゃんとしているなんて認識はありません。

ですが、Aさんには『隙がない人』という見られ方をしていたんですね。
たしかに、隙がない人には相談しにくいですよね。

口では「何かあったら気軽に声をかけて良いよ。困ったらいつでも相談してね」と言っていましたが、周囲が気軽に話せるような雰囲気が全くなかったのですね。

さらにさらに、同じAさんから質問されました。

「飲み会の時の仮谷さんと普段の仮谷さんはどちらが本当なんですか…?」
「え?どちらも本当の自分だが・・・」と思いつつ、どういう意味か聞いてみると、

飲み会の時の仮谷さんは、テンションが高くて、すごく話しかけやすい。
でも職場では、怖くて話しかけにくい。
とのこと。

ここでようやく、知らず知らずのうちに完璧な自分を演じようとしていたことに気がつきました。


メンバーが求めているのは、等身大のマネジャー

僕は少年漫画が大好きで、特に「弱みを見せない主人公」が最高にかっこいいと思ってます。
るろうに剣心の剣心とか、H2の国見比呂とか(古すぎますかね笑)
だから、メンバーの前で「うまくいかない」「◯◯に悩んでる」「助けてほしい」って言うなんて、僕の価値観からしたら、ダサい・かっこ悪い・ありえない、です。

でも、マネジメントにおいては違いました。
隙のないマネジャーは、メンバーに「私は全然できていない」「こんなことを言ったらダメなやつだと思われるんじゃないか」「なんでも前向きに取り組まないといけないんだ(だから後ろ向きな感情を持っていることは隠そう)」と思わせてしまうだけだったのです。

もちろんメンバー全員の前で弱りきってる様子を見せたり、気分の上下が激しいというのはダメです。
ここでいう「隙を見せる」とは、「メンバーに頼ってはいけない」「メンバーの前でネガティブなことを言ってはいけない」と思いすぎないこと、つまり「等身大の自分を見せる」ということだと思います。

この1件以来、肩の力を抜いてメンバーと関われるようになりました。
「この案件の進め方で悩んでいるんだけど、どう思う?」
とメンバーに聞いてみたり、
「実は仕事が溜まっていて。手伝ってもらえない?」と相談してみたり。

結果的には自分が助けられたのはもちろんですが、メンバーも頼られることを喜んでくれました。

まだ「隙」を見せることに抵抗があるあなたへ

メンバーを頼ったら、
「仕事を押し付けやがって・・・」「うちの上司、全然仕事できないじゃん!」と、メンバーから不満が出るのでは? と思う方もいらっしゃるかもしれません。

気持ちは分かりますが、そんなことはありません。
そうなるのは、あなたがメンバーを信頼しきれていないからです。

自分が信頼するから、メンバーが信頼してくれるのです。
自分が頼るから、メンバーからも頼ってもらえるのです。

僕も初めは抵抗がありました。
だって、剣心と比呂に憧れてましたから。笑
でも、少しだけメンバーに任せてみたときの経験が、僕を変えてくれました(そのときの経験について、よければこちらの記事をご覧ください)

まずは小さなことでいいです。任せてみましょう。頼ってみましょう。
メンバーの反応を見ながら、「もう少し任せてみよう。もっと頼ってみよう。」と徐々にで良いと思います。

きっと、あなたが信じて頼れば、応えてくれるメンバーがいます。
むしろ喜んでくれるメンバーがいます。
自分を変えてみること、まずはリーダーから試してみませんか。


終わりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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仮谷泰祐|働くを愉しく
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