労働判例を読む#598
今日の労働判例
【社会医療法人警和会事件】(大阪地判R 6.3.27労判1310.6)
この事案は、病院の経営者が変わる際に、新経営者との間の雇用条件(年休の引継ぎの有無や未消化の有休の買い取りなど)や、旧経営者Yとの間の雇用関係終了に伴う条件(退職金の金額など)について、組合を通した交渉で合意に至らず、従業員ら232名(訴訟原告Xらはこのうちの187名)が、一斉に年休取得を申請した事案です。Yが年休の取得を認めなかった(病院の運営に配慮して、従業員らはシフトに基づいて勤