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映画に関する記事をまとめています。
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記事一覧

【ほぼ毎日オスカー】ウーマン・トーキング(第95回アカデミー賞脚色賞受賞)

 第95回(2023年)のアカデミー賞受賞作品の中ではダントツで好きなのがこの作品。
 サラ・ポーリーがオスカーを獲得したのが嬉しかったというのもあるのですが、出演してるのが好きな俳優だったり、あと音楽もめちゃくちゃいいですね…。

 この作品はネタバレなしで観ていただきたいので、もし観てない方は、あまり内容を調べずに観て欲しいです。

【第96回アカデミー賞】ベストドレッサーランキング(〜21位)

【第96回アカデミー賞】ベストドレッサーランキング(〜21位)

 「本日のドレス」と銘打って長らく続けてきたコーナーも本日で一旦区切り。
 独断と偏見によるランキング形式で改めて振り返ってきましょう。

〜31位【42位】キルスティン・ダンスト(★☆☆)

 主演作『CIVIL WAR』が初登場1位となり、パートナーのジェシー・プレモンスはカンヌで男優賞を受賞するなど公私ともに絶好調。
 一反もめんを想起させるドレスはグッチ。

【41位】エルサ・パタキー(★

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【第97回アカデミー賞】主演/助演男優賞の予想 vol.1

【第97回アカデミー賞】主演/助演男優賞の予想 vol.1

 第97回アカデミー賞の予想特集第1弾の続きです。

 本日は主演男優賞/助演男優賞の予想です。

主演男優賞ダニエル・グレイグ

 マッチョなイメージしかないダニエル・グレイグが、『チャレンジャーズ』でも高評価のルカ・グァダニーノ監督にで主演。
 若い男性に溺れる男性役。『君の名前で僕を呼んで』ではシャラメたんとアーミー・ハマーを見事アカデミー賞候補に送り込んだこともあり、期待は大きい。

レイ

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【第97回アカデミー賞】主演/助演女優賞の予想 vol.1

【第97回アカデミー賞】主演/助演女優賞の予想 vol.1

 カンヌ映画祭の閉幕したことですし、そろそろ次回のアカデミー賞の予想をぶちかましたいと思います!

主演女優賞デミ・ムーア

 カンヌ映画祭のコンペティション部門に出品され、SFホラーというジャンルにも関わらず結構な評価を受けた"The Substance"。
 デミ・ムーアが自分自身のような役柄を怪演し、話題に。
 アカデミー賞はスターのカムバックが大好き。いきなりトップコンテンダーへ。

カル

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アカデミー賞を受賞したスポーツ映画/『チャレンジャーズ』公開記念

アカデミー賞を受賞したスポーツ映画/『チャレンジャーズ』公開記念

 『デューン 砂の惑星 PART2』のゼンデイヤちゃん、『ザ・クラウン』で若きチャールズを演じたジョシュ・オコナー、スピルバーグリメイク版の『ウエスト・サイド・ストーリー』で注目を浴びたマイク・ファイストと、旬の若手が出演することはもちろん、ルカ・グァダニーノ監督最新作ということもあり、今季最も期待している作品のひとつが今週末公開される『チャレンジャーズ』です。

 本来ならヴェネチアでのプレミア

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『マッドマックス:フュリオサ』は前作ノレなかったひとやシリーズに興味がなかった/観たことないひとほどオススメ!

『マッドマックス:フュリオサ』は前作ノレなかったひとやシリーズに興味がなかった/観たことないひとほどオススメ!

 カンヌ映画祭でプレミア公開された『マッドマックス:フュリオサ』。なかなかの盛り上がりようでした。

 が、先週ひと足先に公開された北米ボックスオフィスでは、オープニング成績が$26,326,462と微妙な結果に。
 これは落胆の声が上がっています。

昨年BoxOfficeとの比較 昨年の同じ週末(Weekend 21)に公開され、一位となった作品は『リトル・マーメイド』。

 興行成績は$95

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苦しい毎日でも希望はあるのだと説く『ミッシング』

苦しい毎日でも希望はあるのだと説く『ミッシング』

 はじめて観た𠮷田恵輔監督の作品は、たぶん『さんかく』だったと思います。

 タイトルとおり「三角関係」を描いた作品なのですが、その三角関係は何千ものドラマになってそうな三角関係(姉妹と男)であるのに、今までにない映画だったので衝撃を受けたのを覚えています。

 田畑智子さんは既に演技派としての地位を獲得していたので、キャリアに恥じない素晴らしい演技だったのですが、サプライズは高岡蒼佑さんと小野

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【カンヌ映画祭2024】パルム・ドールは"Anora"に/めちゃくちゃ外した

【カンヌ映画祭2024】パルム・ドールは"Anora"に/めちゃくちゃ外した

 第77回カンヌ国際映画祭が閉幕、最高賞のパルム・ドールは、ショーン・ベイカー監督の"Anora"が受賞しました。おめでとうございます!

 早速ですが振り返っていきましょう。

やっぱり星取表一位の作品はパルム・ドールは穫れない 星取表は当てにならないという記事を書きましたが、最も星を獲得した"The Seed of the Sacred Fig"(モハマド・ラスロフ監督)はパルム・ドールを受賞

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【カンヌ映画祭2024】パルム・ドールはどの作品に!?/最終予想

【カンヌ映画祭2024】パルム・ドールはどの作品に!?/最終予想

 フランシス・フォード・コッポラ監督の"Megalopolis"やデヴィッド・クローネンバーグ監督の"The Shrouds"など、巨匠の作品が低評価に終わり、そもそもコンペ部門の作品がどれも微妙な状況が続いていましたが、後半に入りショーン・ベイカー監督の"Anora"など、ようやく星取表で三つ星を超える星を獲る作品が出てきました。

 星取表は当てにならないという記事を書きましたが、作品を鑑賞で

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【カンヌ映画祭2024】アカデミー賞に絡んだコンペティション部門の各賞受賞作

【カンヌ映画祭2024】アカデミー賞に絡んだコンペティション部門の各賞受賞作

 トランプ元大統領の伝記映画"The Apprentice"のプレミアに登場したケイト・ブランシェットのドレスが話題になっています。

 とても彼女らしい主張のスタイルですが、そもそも今年のカンヌ映画祭は政治的な発言を認めないというスタンスを取っているそうで、パレスチナ問題に対する問題提起というだけでなく、「カンヌ映画祭」への抗議も意味しているようです。

 スピーチで政治的発言をすることについて

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『ボブ・マーリー:ONE LOVE』はちょっとわかりにくい

『ボブ・マーリー:ONE LOVE』はちょっとわかりにくい

 ボブ・マーリーが亡くなったのは1981年ということに、本作を観て知ったくらい、彼に関してかなり疎いです。
 そのことに気づいて思ったのは、自分が生まれる前に亡くなっているのにいまも圧倒的な存在感があるということ。

 いまもレゲエと言えばボブ・マーリーだし、友人がドレッドヘアーにしたときは「ボブ・マーリーじゃん」って言ったし、ジャマイカは…最近はウサイン・ボルトですかね…。

 あと私が尊敬して

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IMAX?Dolbyシネマ?/映画館と上映方式の選び方

IMAX?Dolbyシネマ?/映画館と上映方式の選び方

 みなさんは映画の映像や音響にこだわりがありますか?

 自分は正直全くありません。「ノーランだったらIMAXで観るか」という程度。
 もちろん良いに越したことありませんが、自分にとって映画で重要なのはその作品(内容)であって、映像や音響は二の次なのです。

 ですがせっかくお金を払うのならより良いものを選びたいというのが人間というもの。
 どの映画館、上映方式を選ぶのが最適なのか改めて調べてみま

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【カンヌ国際映画祭】薄々気づいてたけど、「星取表」全然当てにならなかった

【カンヌ国際映画祭】薄々気づいてたけど、「星取表」全然当てにならなかった

 三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭も中盤。
 コンペティション部門でまだ熱狂となっている作品はなさそうで、予想が難しい状況ではありますが、こういうお祭りはやはり楽しいですね。

 カンヌ国際映画祭の注目はなんと言っても最高賞のパルム・ドールの行方ですが、そのコンペティション部門の「星取表」というものがあります。

 英語では"jury grid"といい、有名報道記者(ガーディアン紙など)がコンペ

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『関心領域』は心身ともに万全のときに観よう!

『関心領域』は心身ともに万全のときに観よう!

 ジョナサン・グレイザーといえば、『ヴァーチャル・インサニティ』です。

 自分はラジオっ子だったので、『ヴァーチャル・インサニティ』をはじめて聴いたときはこのMVの存在を知らず、ラジオで「何だこの曲!?」と衝撃を受けたのを覚えてます。

 年がバレますが、当時中学生で志望校の合格がわかったタイミングだったので、「何か欲しいものない?」と聞かれて真っ先に答えたのが、「ジャミロクワイっていうアーティ

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