「SASUKEトライアウト」で感じた、仲間という存在の大きさ
本当に、最高の時間でした。
というわけで、9月末に開催され先日TVerで配信された「SASUKEトライアウト」の出場体験記をお届けします。あれから、もう2ヶ月経つのかあ。
会場は毎年SASUKEの収録が行われる聖地・TBS緑山スタジオ。
30度超えの猛暑の中、熱い戦いが展開されました。
緑山スタジオは僕の住んでるところから電車で2時間近くかかる地獄立地なので、前日は町田駅の近くのホテルに宿泊。
しっかり体調を整え、早朝の集合時間に備えて睡眠導入剤を飲んで体調を整えました。
緊張の割にはしっかり眠れて、ピーキングは成功。ここまで体調良く何かの本番を迎えられたことはないぐらいでした。
朝6時50分、駅で仲間と待ち合わせして予選会会場へ。
これも、昨年まではなかったことですね。
SASUKEを通して新しい仲間が沢山できて、今回はその仲間たちが何人も書類選考を通過していました。
その一方で、実力があるのに書類選考に通らなかった人もいる。
彼らの分を背負ってるから、負けるわけにはいかない。
強い気持ちを持って、ゼッケンを取りました。
今回選んだのは青の39番。
前回は特に理由なく緑の64番をとったんですけど、今回は好きな色である青を取ろうと決めてました。
そして、OP映像の撮影後に競技発表。
一回戦は、昨年と同じくエンドレス腕立て伏せ。
10人一組で腕立て伏せを行い、2人になるまで腕立て伏せを続ける。
昨年、僕はこのステージで脱落しています。
94回で4位だった昨年の経験を活かすため、この1年は腕立てに注力してきました。
今の自己ベストは305回。実力が出せれば絶対勝てる、そう信じていました。
そして、本番。
僕は組分けにも恵まれ、104回でエンドレス腕立て伏せを突破。
まだ後100回ぐらいはできる余力がありましたが、やはり緊張と審判の方のフォームチェックもあり普段よりはキツさを感じていました。
組によっちゃ300〜400回やっても負けちゃうところがあったのでラッキーでしたね。
この間も、仲間が声援をずっと送ってくれているのが聞こえました。
腕立ての時はまだ気持ちに余力があったこともあり、声援がよく聞こえて嬉しかった。
こうして、僕は初めての2ndステージに進出。
500人から100人、一気に人数が減ったにも関わらず仲間の8割は生き残っていました。
各競技を通過するとリストバンドがもらえるんですけど、みんながリストバンドつけててめちゃくちゃ嬉しかった。
腕立ての後、次の競技に進むまでの間にみんなで円陣を組んで気合いを入れました。
この場に立つことができなかった人の分も、死ぬ気で頑張ろうと。
学生時代も円陣を組んだ記憶はありますが、ここまで自分自身がシビれたことはありませんでした。マジで気合いが入りましたね。
そして、2ndステージはエンドレスシャトルランプラス。
この「プラス」っていうのがポイントで。
シャトルランのターン地点でコーンに引っ掛けられたバーを飛び越える、という障害が追加。これが結構強力な改悪で、ジャンプが一気に体力を奪う。
しかも、バーに足をひっかけて外れたら即失格。
そして、この改悪の憂き目にあったのが私です。
5本目のレースで足が上手く上がらず、バーを外してしまいここで敗退となりました。
元々スタミナに不安があったのでこの種目は自信がなかったんですけど、それでももう2、3本は走れる体力が残っていたのでバー外しでの失格は非常に悔しかった。
まあ、3本走れたとしても勝ち抜けてはいないんですけど。悔しかったのは燃え尽き切れなかったっていうところですよね。
実力不足が原因でしたが、少しやり切れない気持ちが残っていました。
次に進むことが決まった仲間に声をかけ、会場を去ろうとしたその時。
「急遽、敗者復活戦を行います!」
という衝撃のアナウンスが。
正直集中力がもう切れかけていたんですけど、このチャンスに食らいつかない訳にはいかない。
競技は、「エンドレスジャンプ」。
先ほどシャトルランで使用したハードルを、両足ジャンプで飛び越え続けるというかなりハードな内容。
というか、散々走った上にまだスタミナ系か…とこの時点で絶望感。笑
そして、競技が始まったんですけど。
僅か10回とかでもう足に疲労がきちゃって。笑
「あー、これダメだなぁ」ってすぐ思ったんですよ。
でも、隣からめちゃくちゃ仲間たちの声援が聞こえるんです。
「今までやってきたこと思い出せ!」
「頑張れ!」
「自分に負けるな!」
こんな熱い言葉かけられたら、限界超えて頑張るしかないじゃないですか。
正直、20回ぐらいで体力的には限界きてたんですけど。95回まで気力で食らいつきました。
邪魔だったので、途中でメガネも投げ捨てました。笑
でも、96回目で限界に。
音を立ててバーをへし折り、僕は地面にぶっ倒れました。
放送を観てから知ったんですが、もう4人しか残ってなかったんですね。
僕的にはまだ6人ぐらい残ってるもんだと思ってたので、思ったより勝ち残ってた。笑
とはいえ、10人中4位。本当、スタミナが課題だな…
でも、自分的にはやり切れてすごく満足でした。
シャトルランでは足を引っ掛けて不完全燃焼だったので。もちろんめちゃくちゃ悔しかったですけど、限界までやり切れたことがすごく気持ち良かった。
そして、何より仲間が応援してくれたことが嬉しかった。本当、誇張抜きで応援の力で実力の4倍ぐらい頑張れました。
敗退者のインタビューを終えた後は、共に敗者復活戦に挑む仲間の応援へ。
めちゃくちゃ疲弊した後だったんですけど、死ぬほど声出しました。あんな叫んだこと、本当久々だった。笑
そして、仲間が頑張っているところを見たのと、それを応援している仲間が泣いているのを見て僕も泣きました。笑
スポーツで泣いたの、多分人生で初めてです。
いや、もう本当に感動しちゃって。
月並みな表現になっちゃいますけど、友情とか絆とか気持ちとか、これまでみんなでやってきたこととか思い出すと、ブワってなっちゃったんですよね。笑
2ndステージで敗退した仲間と一緒に先に進んだ仲間たちに声をかけ、僕らの気持ちを託しました。
名残惜しい気持ちはありましたが、スタッフさんの指示に従って会場を後にしました。
今回のトライアウトで感じたのは、仲間という存在の偉大さです。
一緒に頑張ってきた人たちが頑張る姿、今回出たくても出れなかった人の想いを感じることが自分の気持ちの強さに繋がった気がします。
学生時代の友達を超える人間関係は、もう人生で築けないだろうなーと思っていたんですけど。
同じぐらい大切な仲間ができたことが、僕は何よりも嬉しかった。
そんな仲間たちと一緒に夢の舞台に立つために、僕はまだもう少し頑張りたいと思います。
そして、今回腕立てを勝ち抜いたことで2つの競技を体験できたことは自分にとって大きな財産です。
腕立てを勝ち抜いて100人に残ればこんな気持ちになれるんだと知ることができました。
同時に、本選出場までの壁の厚さも強く感じました。
腕立ては元々苦手じゃないし、練習すればまだ記録が伸びる感覚もあるのでそこまで心配はしてないんですが…
34歳、錆び付いた筋持久力を呼び起こしてスタミナを強化するのはかなりハードルが高いだろうなあ。笑
しかしながら、腕立てを勝ち抜けたのも合トレやリモートで声を掛け合ってトレーニングした仲間のお陰。
自分一人では、もしかしたら腕立てを勝ち上がることもできなかったかもしれません。本当、仲間たちには感謝してもし切れない。
誰より、このグループを引っ張って来てくれた存在の男がいるんですが彼への感謝と尊敬は特筆すべきものがあります。
この場を借りて、お礼を伝えたい。本当にありがとう。
そして、敗者復活への挑戦の権利を与えてくれたことも含め、こんな大規模な予選会を毎年開催してくださる製作陣の方々にも感謝です。
来年も予選会が開催され、そして参加できることを強く望みます。
最後に、noteを通して僕を知り、応援してくださった方々へ。
今回も、夢を叶えることはできませんでした。
でも、皆さんがかけてくださる温かい言葉のお陰で昨年より一つ上のステージに進むことができました。本当にありがとうございました。
もちろん、まだ諦めるつもりはありません。
僕が定めている夢の終わりは36歳。まだ2年の時間があります。
トライアウトが終わって2ヶ月近く経ちますが、日に日に悔しさが具現化していくのを感じています。笑
SASUKEで覚えた悔しさは、SASUKEで晴らすしかない。
もし、飽きずにこれからも応援してくださるならこんなにありがたいことはありません。これから先はもっと、死ぬほど頑張りますので変わらず見守ってくださると嬉しいです。
以上、2024年のSASUKEトライアウトまとめでした。
来年こそは、夢のステージにたどり着けますように。