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「浮気のラインって、どこからだと思う?」 そんな風に彼女が聞いてきたので、僕は少し考えて…
『本当に幸せなら、音楽なんて必要ないと思うんだよね』 そう言った君の言葉が、何年経っても…
仕事終わり、最寄駅から家への帰り道。 公園の近くを通りかかった時に、ふと昔見た風景がフラ…
恋人と別れる時って、中々気が滅入るものだ。 振る時も、振られる時も。 そんなことを考えな…
「何飲む?」 僕がそう聞くと、彼女は食い気味に答えた。 「ビール!」 その勢いに、思わず…
仕事帰り、よくコンビニに立ち寄る。 ここで雑誌を立ち読みして、明日の朝食を買って帰る。そ…
「カタラーナとブリュレって、何が違うか知ってる?」 彼女にそう聞かれた時、僕は少し考えるフリをした。 考えても分かるわけないけど、すぐ諦めたら会話をする気がない奴みたいだしね。 「…硬いか、硬くないか?」 彼女は僕の返答を聞いてニヤニヤしている。 やっぱ、間違ってるよね。 「正解は、カタラーナは粉類を混ぜる。 クリームブリュレは粉類を混ぜないで、湯煎して凝固させるんだって」 「へー」 確かに初めて知った、けど。 「それ、知ってて得する場面あるの?」 僕が聞くと
「こんなことなら、最初から好きにならなきゃ良かった」 「それ言うの、今日だけで何回目よ」…
「好きなバンドとかいるの?」 大学の時付き合っていた女の子に、そんな質問をしたことがある…
時は2005年。 当時15歳の僕は、様々な事情からイケメン家庭教師の家に通うようになり。 そして…
「まだ着かないの?海」 こういう時は、大体言い出しっぺが一番最初にボヤき始めるものだ。 …
大学生の時、付き合ってた彼女に言われた言葉。 結局実現することはなかったけど。 彼女とは…
仕事で疲れた体を、引きずるようにしてアパートの3階までたどり着いた。 僕は、好きでもない…
「いけると思ったんだよな…」 ジョッキを置いた蒼介は、そう言ってため息をついた。 今日だけでもう13回目。 "ため息をつくと幸せが逃げる"というのが本当なら、彼の家系は三代先ぐらいまで不幸に見舞われそうだ。 「ため息ばっかつくなよ。こっちまで辛くなる」 僕の隣の席で竜也が呟く。 21歳とは思えない顔立ちが、居酒屋の暗めの照明で更に大人っぽく見えた。 竜也の言葉を聞いて、蒼介の眉が釣り上がる。 「おめえはフった側だろ!俺と同じような顔してんじゃねえ!」 気持ちはわ