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エッセイ

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日常のあれこれについての記事です。 食べ物以外をまとめています。
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2022年11月の記事一覧

これは何のパンでしょう

先日、母とドライブの途中にパン屋さんに寄ったときのこと。 そのお店は街なかから外れたところにあるので、フラッと走っていては気づけない。今回は私が事前にリサーチをして向かったが、店構えや店内の様子を見るに、基本的に周辺住民のためのお店なのだろうなと思った。あるいは卸もやっているのかもしれない。そのくらい商売っ気がなく、入っていいのかやや躊躇してしまうほどだった。 店内は縦長で、すぐ手前にレジがあり、右にはパンたち。そして奥には作業場が丸見えになっている。ラジオかテレビの音が

初めてキウイを丸かじりした日

いや、丸かじりというと語弊があるかもしれない。半分にカットしたのを素手で口に運んだ話です。 ***** メインスーパーで、キウイが安くなっていた。キウイ好きな私は、『明日の朝食に食べよう』とポリ袋に入れ、カゴの中へそっと置いたのである。 ちなみに、私はどちらかというと硬めの食感を好む。それに柔らかいとすぐに食べねばという焦りが生じるので、なるべく硬いものを購入したいところ。 有象無象の中から選ぶ際は、傷みの有無とサイズ感の確認の他に、硬さチェックも大事になってくる。柿

通販が羨ましい

夫はよく本を買う。 書店に行くとまず間違いなく購入するが、それだけでなく通販もよく利用している。 数日おきのペースじゃない? と思ってしまうくらい、しょっちゅう届く。ほとんどメルカリなどの中古品なので大きな出費ではないだろうし、私が普段やらない分、実際よりも多く感じてしまっているのかもしれないが、だんだん悔しくなってくるのだ。「私のじゃないかな?」とチラッと宛名見たりして。買ってないから絶対違うのだけど。 しかし、この気持ちは的外れなものである。だって彼は働いて収入を得

アンパンマンとの関係

夫からちょっとしたお土産をもらいまして。 こういうの、地味にうれしい。駄菓子系というのもそうだし、なにより棒が付いている。 チュッパチャップスやペコちゃんのポップキャンディ、あるいはココアシガレット……片手がふさがって途中で煩わしくなることもあるが、ワクワクするお菓子たちだ。 さてこのチョコ、ドキンちゃんの顔になっているのだが、だからなのかイラストもドキンちゃんが1番大きく写っている。そして、「ペロペロチョコ」の上、アンパンマンの隣にいるのも……これは正真正銘、ドキンち

クリスマスの足音

気分転換も兼ねて、サブスーパーに行ってまいりました。 商品のラインナップもセール商品もメインスーパーと違って楽しいなあ、とフラフラしていたのだが、惣菜コーナーの近くを通りががったとき、クリスマスソングが聞こえてきた。 店内のBGMもあるので、何の曲かははっきり聞き取れない。しかし、ベルや鈴の音はしっかり耳に飛び込んできていて、たちまち胸が高まっていくのを感じた。買わないと決めていたお惣菜、買っちゃおうかと思うくらいだった。買わなかったけど。 1年のうちで最も好きな時期、

熱意がページ数に勝利した

飛龍伝、読み終わりました。 (いかにも。) 予想以上のハイスピードさに自分で驚いている。2日で読み終えるなんて思っていなかったのだ。 前回も言ったように、私が観たかった舞台の原作というのが、『飛龍伝』を読む動機になっている。本当にただそれだけだったので、ここで描かれている学生運動(70年安保)についての知識は皆無に等しく……あ、ちょっとあらすじ引用しますね。 ちなみに、主人公の神林美智子は、実際に60年安保闘争で命を落とした樺美智子がモデルになっているとかいないとか。

プーさんのおかげです

昨日、久しぶりに前のめりで読めた新書をご紹介した。 本が読めない、というか開きたくない時期が定期的に来がちな私。しかし、実はこの新書を読む前にも文庫を数冊読んでいた。どうした自分。急に読みだして。 ……プーさんのおかげかもしれない。 (過去記事ばかり挙げてごめんなさいね) 背伸びせず、今の自分が読める本、読みたいと思える本を大事にしようと思った。それが『クマのプーさん』だった。文章は柔らかく、キャラクターたちはみな個性豊かで愛らしい。 私はディズニー版も観たことがな

国語辞典を作る人たち

私は昔から、頻繁に国語辞典を引く子ではなかった。 小学生のときに初めて買ってもらった辞書は、小学生向けコーナーに並ぶなかから見やすさや触り心地を比べながら選んだ。そのおかげで自分の好みに合うものを持てていたが、最後までほとんど新品同様だった。 ***** いつからか母のおさがりの辞書を使いだした。三省堂国語辞典の第三版。文庫本とほぼ変わらない大きさなのでフィット感がいいし、棚から取り出してめくるという動作を気軽にできるのもよかった。 小学生のときの反省……ではないが、

チョコが分厚くなっただと……?

チョコモナカジャンボの魅力の1つは、真ん中の板チョコである。 普通の板チョコだと、1枚食べるのはなんとなく罪悪感があるのにモナカジャンボに挟まっていると、なぜかさっくり食べられてしまう。北海道弁で言うと、「食べらさる」だ。 そのチョコの頼もしい分厚さに、満足感を抱く人は多いはず。なので、「もっと厚かったらいいのにな」と不満になったことはなく、今以上に分厚くなることなんて、考えたこともなかった。 しかし、チョコモナカジャンボが誕生50周年を迎えた2022年、急に現実のもの

切られなかった理由

何気なく手を見たら、左手の親指だけ、爪が伸びていた。 なんのことはない、切り忘れたのである。 最後に切ったのはいつだったか。他の爪は手のひら側から見てもまだ見えていないので、そこまで前ではないはず。なのに全然覚えていない。一方、左手の親指だけは1回分逃しているので、ネイルも映えるかも、というくらいには伸びている。 実は、これを知ったのは昨日。しかし、そのときは切らなかった。すぐそこに爪切りがあったら切っていたかもしれないが、「あー、切り忘れてたんだなあ」と思っただけで、

手軽にかぼちゃを摂取したいあなたに

みなさん、これご存知ですか。 ノースカラーズという札幌の会社から出ているもので、流通経路がどこまで伸びているのかはわからないのだが、どうやらセブンイレブン限定っぽい。みなさん、セブンイレブンですよ!セブンにかぼちゃがありますよ!! この商品のポイントは、シンプルに仕上げているところ。揚げたり、砂糖で甘くしたりせず、北海道産かぼちゃと食塩のみ。その結果、100グラム当たり91kcalというヘルシー of ヘルシーが実現した。1袋に入っているのは45グラムなので、もはや0kc

現実を見たり、感傷的になったり

今日も今日とて本屋さんに行きまして。 夫がガツガツ本を探している間、私はいつものようにふらふらと歩いていたのだが、絵本コーナーに行ったときにこう思ったのである。 あー、ここに住みたいなー。 ***** 今回来たのは、いつもの本屋さん。児童書コーナーはお子さんに合わせた幅や高さだから私には合わなくて……的なことを前に言ったのだが(参照)、絵本エリアは道幅も広く、棚も低いから圧迫感もない。そうなると、この本屋の持ち味である「ぬくもり」が存分に発揮され、それを私も享受できる

ちょっといいお寿司屋さんに行ってみた

先日初めて、回転もしないし新幹線も来ないお寿司屋さんに行った。 と言っても、「町のお寿司屋さん」という類のものらしく、想像していたよりも空気が柔らかく、価格もカフェのおしゃれなランチセットより安いくらいのものから用意されていた。 町のお寿司屋さんと超高級寿司屋の違いすらわかっていなかった私は、『非チェーン店=怖い』というイメージがあったのだが、今回でそれが見事に払拭された。テーブル席もあったし、テレビがかすかに付いていて和やかだったし、店員さんが配膳する直前でミスに気づい

できそうで、できないこと

超どうでもいいことなのだけど、自然に腕を組んでみたいと前から思っていた。 この感情を改めて抱いたきっかけも、腕を組んでいる人を見て、なんかいいなー、と思ったからだ。 ……念のため言っておきますが、誰かと腕を組むとかではなく、胸?お腹?の前で腕をクロスする、セルフパターンのやつです。 無意識に腕を組む人もいるだろうし、造作ない仕草だと思うのだが、私はこれがうまくできない。警戒心や緊張のあらわれだとか、繊細な人や人見知りがする傾向もあるらしいから、してもおかしくなさそうなの