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現実を見たり、感傷的になったり
今日も今日とて本屋さんに行きまして。
夫がガツガツ本を探している間、私はいつものようにふらふらと歩いていたのだが、絵本コーナーに行ったときにこう思ったのである。
あー、ここに住みたいなー。
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今回来たのは、いつもの本屋さん。児童書コーナーはお子さんに合わせた幅や高さだから私には合わなくて……的なことを前に言ったのだが(参照)、絵本エリアは道幅も広く、棚も低いから圧迫感もない。そうなると、この本屋の持ち味である「ぬくもり」が存分に発揮され、それを私も享受できるのだった。
暖色の柔らかなライトに照らされ、ライトブラウンの本棚は、角が丸みを帯びたカッティングになっている。あれ、ここ、楽しいぞ。もう、家と認定しても良いのでは(だめです)。
もしそうだったら……背格好や色がバラバラの背表紙を見るだけで楽しいし、そのほとんどが見たことも読んだこともない作品だらけ。目に留まったものから手当り次第に読み、満足したらまた次のお楽しみに……。それは贅沢で、幸福な時間なんだろうな。
でも本当に自分の家になったら、パソコンは遠くに置いておかねばならないだろう。いつもの癖で、まっさきにパソコンを開いてしまうから。それに電気代とガス代も気になってくるから、部屋中を均等に適温にするのも、本棚ごとに照明をあてるのももったいなくなってくる。ついでにいうと、面陳する本も、最初は定期的に入れ替えようと思っていても後々面倒になっていく気がしてならない……ああ、やめやめ。現実戻るの禁止!
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クリスマスの絵本を集めたコーナーを見つけた。最高すぎる。なんてったって、私は1年の中でクリスマスシーズンが1番好きなのだ。それを象徴するようなモチーフ、色合い、そして「クリスマス」という文字ですらワクワクの対象になる。きれい、すてきだ、と眺めて、開くのがもったいなくなってしまうくらい、胸がいっぱいになる。
しかし次第に、胸がいっぱいになりすぎて苦しくなってきた。絵本コーナーは、純粋無垢さを最も感じる場所。子どもの楽しそうな声を聞きながら、私はここにいてもいいのかという思いに駆られたのである。
……なんか今日、どうしたんだろうか。本屋さんにいたときの心情を追って書いてみたのが、感情が迷子になってやいないかい。
そんな感じで結局クリスマスの絵本は表紙を眺めるだけだったので、今度行ったときはもう少しお近づきになれたらなと思う。
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