Zoos For Conservation

飼育下の霊長類たちの社会行動を観察するのが好き。動物園を訪れて見て感じたことを記録。since 2024.08

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飼育下の霊長類たちの社会行動を観察するのが好き。動物園を訪れて見て感じたことを記録。since 2024.08

最近の記事

モモコは負けない。女王健在。

2024年10月中旬 上野動物園 今日は西園にいるワオキツネザルを見てからゴリラの森へ行くことにした。はじめて弁天門から入場する。ぐるぐると迷路みたいに来園者が歩かされて、我ながら笑いそうになる。たぶん開門して人が走ったりして事故を起こすのを防ぐちゃんとした目的があるのだろうけど、でもおかしかった。 初めて上野動物園のワオキツネザルを見る。環境がとても良かった。楽しく過ごしている動物たちを見ると癒される。 サル山をみる。サル山改修工事のため、ニホンザルたちを数回に分けて

    • 第一弾植栽翌日のゴリラたち

      2024年10月24日 千葉市動物公園休園日にゴリラの放飼場に植樹がされたということで、ゴリラたちの反応やいかに!とワクワクしながら、本日開園時間から正午まで滞在した。二人の放飼場が素敵に変化していた❤️ 緑が増えるってなんていいんでしょう😭 (サル比較舎も同じように植樹をしてほしい🙏) 朝行くと、まず初めにローラが見えた。ローラはこんなに環境が変わっても自分のペースを乱すことなく、ゆったり岩壁に横になっていた。モンタはモートに降りて偵察。喉鳴らしも、胸をポンっとたたいて走

      • 大型類人猿は様々な理由で物を投げる

        2024年9月末 市川市動植物園午後訪れる。オランウータン舎に直行。ポポちゃんがまだ放飼場にいた。うれしい♪ 屋内からイーバンのロングコールやキススクイークが聞こえて来る。ポポは時折様子を見に行くが、まだ放飼場にいたい様子。浜松市動物園も市川市動植物園もオランウータンたちが好きなだけ外にいられる環境になればいいなと思う。 イーバンは、登場すると餌を素通りし、放飼場を巡回して安全を確認。そして構造物に登り、ギャラリーをぐるっと見渡し、自分より強そうな人がいないか確認する(たぶ

        • 愛に溢れたハオコの群れで幸せいっぱいのスモモ

          2024年9月下旬 上野動物園 午前中滞在。今回初めてゴリラの森に直行せず、まずサル舎を巡ることにした。 アビシニアコロブスは去年産まれた個体らがあどけなさはまだまだ残るが、オトナと同じ色になっていた。なんか喧嘩っぽいシーンを目撃することができて、エクサイティングだった。しかしもっと広いところで飼育できないのかな・・・チェコのプラハ動物園では、ゴリラとアビシニアコロブスが混合展示されている。 サル舎にニホンザルがいることに今回初めて気づいた。サル山で暮らさないのは何か事

          フクロテナガザルのペアリング観察と茶々29歳おめでとう!

          2024年10月3日千葉市動物公園 モンタは朝ごはんを残したまま、堀に降りて来園者のチェック。数年前よくやってくれた喉鳴らしを久しぶりにしてくれた。感動🥹 ただいまフクロテナガザルの茶々とブレイブはお見合い期間中。前回、前々回と訪問した際、サル舎に茶々のみがいた。今日は朝うかがうと、再び茶々ひとりがいた。10時半頃再びサル舎を訪れると、ブレイブもいた!今日はお見合いの日のようだ。そして、茶々の29歳の誕生日でもある。テナガザルは類人猿。寿命は最高で50歳以上生きる個体も普

          フクロテナガザルのペアリング観察と茶々29歳おめでとう!

          世界ゴリラの日のショウ他霊長類

          2024年9月24日浜松市動物園 世界ゴリラの日は、浜松市動物園のショウに会いに行った。朝は、ガラスの反射でよくお顔が見えなかったが、午後からはっきりと見ることができた。シャイなゴリラという勝手なイメージがあったが、身を乗り出して来園者の方をのぞいたり、暖簾のように垂れ下がった瞼の隙間から、こちらをよく見ていた。目ヤニがたまっていた。ショウは伸び切った爪で目のヤニを取ろうとしていた。一時のモンタの爪より伸びていた。衛生面のことを考慮して、切ってあげてほしいけど、そうしない理

          世界ゴリラの日のショウ他霊長類

          雨の日の市川市動植物園

          2024年9月某日 午前中だけ滞在。まだ蒸し暑いせいか、汗の匂いで寄ってくるのか、公園を歩いていると小蠅がまとわりついて来て困った。よくゴリラやオランに虫が集っているのを見るが、それと似た感じで、かれらも結構鬱陶しく感じてるんだろうなと気持ちがわかる瞬間だった。 年パスを購入した。あとでじっくり見ようと思いながらサル山を通り過ぎて、レッサーパンダの長屋で去年いなかったワオキツネザルの存在に気づく。群れのトップに君臨するペアとどちらもきょうだいとのこと。単独の個体は群れの長

          雨の日の市川市動植物園

          モンタの誕生祝い

          2024年9月23日千葉市動物公園今日はモンタの誕生日をひと足先にお祝いするとのことで、たくさんの人で賑わっていた。モンタは朝食を早くに済ませたのか、朝から人間観察をしていた。毛抜きと爪を噛んでいた。ローラはミミズ探しに没頭してから、昼寝をはじめた。午前中は気温が下がってちょうど良い風があり、昼寝には気持ち良い環境だった。 チンパンジーのジージョとサンタが朝、不思議な動作を繰り返していた。もしかしたら吐き戻しかもしれない。ワッジ(水分が吸収された繊維の塊)を口の中で作っては

          モンタの誕生祝い

          ローラ47歳の誕生日おめでとう!

          2024年9月21日一年ぶりの千葉市動物公園。ローラは堀で土いじり中で、ミミズを見つけて頭にちょこんと乗せて、壁をよじ登り一息ついて、周りを見渡し、グロットへ移動。本日はローラの47歳の誕生日。特別なお祝いはないようだけど、昨日ローラには特別なおやつが与えられたと公式Xで報告があった。主担当さんが、今日はお休みなので昨日お祝いしたようだ。 モンタは池で水浴びをしながら草をむしゃむしゃ食べていた。本日は昨日に引き続き、猛暑で蒸し暑い。でも自動制御のミストは稼働していなかった。

          ローラ47歳の誕生日おめでとう!

          一年ぶりの上野動物園

          この間生まれたと思っていたトラの子供たちはだいぶ大きくなっており、木のおもちゃをぶんぶん振り回して遊んでいた。 新しく引っ越して来たシロテテナガザルの若いカップル、ココ(♀黒)とユンユン(♂茶)を少し見て、いよいよ愛しのハオコの群れのいるゴリラの森を訪れる。 第一放飼場のガラス窓の故障で、第二放飼場を使用しているということを常連さんが教えてくれた。第二の室内でみんなゴロゴロしているようだ。モニター越しに室内の様子が見えるようになっていた。リキとスモモが出入り口付近に時々現

          一年ぶりの上野動物園

          思わぬ来客〜傷を負った白い鳩〜

          2024年8月下旬これは動物園を訪れたレポートではなく、動物が我が家を訪れた際の不思議な体験の記録である。忘れぬうちにと思いつつも、日本への帰国に向け怒涛のような日々を過ごしていたのでゆっくり想いを馳せる時間が今日まで取れなかった。これは機内で綴っている。 8月も終わろうとしていたある日の出来事。日当たりの良い部屋でカメラを抱え、染色した糸を撮影していたところ、思わぬ来客が窓辺に現れる。真っ白いきれいな鳩。うわぁ。最初はうれしい気持ち。よく見るとアルビノかもしれない。大きな

          思わぬ来客〜傷を負った白い鳩〜

          2024年8月某日石排灣郊野公園

          午後3時、石排灣郊野公園(Seac Pai Van Park)へ行ってきた。平日なのに観光客(主に大陸の家族連れ)で賑わっていた。今回の訪問の目的は二つ。一つは、園で飼育されているダチョウを見つけること。もう一つは、ちょうどひと月前に訪問した際、異常行動をしていたオスのミナミブタオザルのレンチャイがその後どんな様子かを確認することだった。 ダチョウが飼育されていることは昔から知っていたのだけれど、どこで飼育されているのか分からず、今まで一度も見たことがなかった。もしかしたら

          2024年8月某日石排灣郊野公園

          「ひっそり動物公園日記」はじめます。

          これから動物園(*1)に行ったら、気づいたこと感じたことをなるべく詳細に綴って記録していくことにする(*2)。今までは映像を編集しながら、その時感じたことを思い出すようにしていたが、このやり方は撮影時期と投稿時期にタイムラグがあればあるほど漏れてしまう情報もある後ろめたさがあった(*3)。撮影した映像を編集しながら新たに気づくことも多くあり、文章記録と映像記録の二本立てで個人が訪問した動物園の記録を残していこうと思う(*4)。文章記録をメタ社のThreadsで残すのか、日本の

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