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フクロテナガザルのペアリング観察と茶々29歳おめでとう!

2024年10月3日千葉市動物公園

朝一、ローラは岸壁で横になってこちらを見ていた。

モンタは朝ごはんを残したまま、堀に降りて来園者のチェック。数年前よくやってくれた喉鳴らしを久しぶりにしてくれた。感動🥹

グルグルグル〜という喉鳴らしをしてくれたモンタ

ただいまフクロテナガザルの茶々とブレイブはお見合い期間中。前回、前々回と訪問した際、サル舎に茶々のみがいた。今日は朝うかがうと、再び茶々ひとりがいた。10時半頃再びサル舎を訪れると、ブレイブもいた!今日はお見合いの日のようだ。そして、茶々の29歳の誕生日でもある。テナガザルは類人猿。寿命は最高で50歳以上生きる個体も普通にいる長寿である。単独に陥る個体をなんとしても動物園が協力しあって食い止めて欲しいと願う。海外ではテナガザルと他の種が混合展示され、スペースの有効活用とそれぞれの種にとってより自然に近い行動を促すエンリッチメントとなっている。日本やアジアの一部地域ではまだまだ形態展示でケージ状の狭い空間で展示されていることが多い。

長く続いた単独生活からドキドキする生活に突入中の茶々
今日が29歳の誕生日🎂

さて、二頭のペアリングの様子はけっこうな尺で映像に記録した。望遠カメラだと金網にピントが奪われ、撮影しずらかったので、スマホでほとんど撮影した。ブレイブは積極的に茶々に近づこうと努力していて偉い。茶々もブレイブをそこまで嫌がっていないし、むしろ興味を持っていると思った。自分からジリジリ近寄ることもあった。お尻を向けてドスンドスン、という感じで体を振動させて、ブレイブに交尾を促しているような動作をしていた。ブレイブは茶々の匂いを嗅いだり、触ったりはするけど、あと一歩という感じだった。ブレイブは1歳くらいのときに来園しているので、オトナたちから交尾を学習する環境にいなかった可能性がある。茶々は、ブレイブが金網から手を伸ばして枝葉を食べているのを興味深そうに見ていて、真似をしていた。感動はやはり二人がデュエットを歌い始めたことだ。そしていつしかハートも遠くから参戦していた。茶々の誕生日に見られた素晴らしい光景だった。

お腹が空いたのか、ブレイブはこうして枝葉をとって食べていた。
くっついたり離れたりを繰り返す2頭
ひとりでも頑張ってコールしていたハート
ちょっぴり物憂げな表情にみえるブレイブ。ハートが恋しい?

クロザルは4人家族だと思っていたけど、どう数えても3人しかいないのでネットで調べてみたらお母さんのルーラが12歳という年齢で原因不明で2022年10月2日に亡くなっていたことが分かった🥲(後日、ルーラは「心不全」で亡くなったと園に教えてもらいました。)

美しいよ!君はタイガですか?トーゴですか?(個体識別修行中)
クロザルのかわいいお尻(次男トーゴの?個体識別修行中)
マンドリル・ヒカルのきれいなお尻🌈
今日もひとりのワオキツネザルのジュリー(♀11歳)
お母さんのミイが2022年5月27日亡くなって単独になった

ゴリラのおやつの時間になっても、チンパンジーたちは手持ち無沙汰で、二人とも飼育員通路を覗いたりしてそわそわしていた。ちょうど通りかかった飼育員さんに伺ってみると、チンパンジーのおやつは不定期でゴリラのように時間が決まっていないということで、この日はもうおやつは終わったとのことでした。

飼育員通路をちょくちょく覗いておやつがないか確認するサンタ
みんな元気そうだけど、ローラ、痩せたよね?
本日のローラのあくびと歯の状態

園児たちがたくさん来園していたこの日。気になったのはローラの放飼場の付近でお弁当を食べていたグループがいた。引率者が「ほら、ゴミが飛んでるよ、拾って!」と子供達に注意していたのだけど、それを聞いてて以前の出来事を思い出し、不安になった。

ローラの放飼場前はゴミの飛来や投げ入れが起こりやすい環境

(この日撮影した映像は後ほどこちらに追加していきます)

▲動画 1 (フクロテナガザル)

▲動画 2 (ニシゴリラ、クロシロエリマキキツネザル、ジェフロイクモザル、パタスモンキー、マンドリル、クロザル、ワオキツネザル、フサオマキザル、ニホンザル)


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