マガジンのカバー画像

経営メモ

8
海外販売子会社の社長を17年務めた経験から、これは大切だと思ったことを書いています。
運営しているクリエイター

#経営戦略

【経営メモ】「パーパス経営」について。社員は、社長のベンツのためには頑張れない

【経営メモ】「パーパス経営」について。社員は、社長のベンツのためには頑張れない

今回は会社の「パーパス(存在意義)」について書いてみたいと思う。

1.なぜ今、「パーパス経営」がバズっているのか?皆さんの会社には、明確なパーパスがあるだろうか?
会社のパーパスを設定する動きは、ここ5年程で急速に広まってきている。

パーパスが設定されていないとしてら、ミッションはどうだろう?
ミッション・ビジョン・バリュー と3つをセットにしてMVVと呼ばれる。
こちらの方は1980年頃から

もっとみる
【経営メモ】組織とリーダーシップについて

【経営メモ】組織とリーダーシップについて

組織とリーダーシップというと、経営論の王道的テーマであるが、今日は、私が実際に経験してきた目線から書いてみたい。

1. 強い経営陣とは組織論については、数多くの文献がだされているが、最も有名なのは、ジム・コリンズ氏の「ビジョナリー・カンパニー2」の一説ではないだろうか。

更に、この本には、もう1つ組織に関する重要なセンテンスがある。

これは、「功ある者には禄を与えよ、徳あるものには地位を与え

もっとみる
【経営メモ】事業戦略について

【経営メモ】事業戦略について

今回は、事業戦略に関して記事を書いてみたいと思う。

1.ハリネズミの概念に則した事業事業戦略は、会社の運命を左右する重要課題である。
ビジョナリーカンパニー2という本で述べられている、ハリネズミの概念に則した事業を選ぶというのが、まずは基本である。

1.自社が情熱を持って取り組めるもの
2.自社が世界一になれるもの
3. 経済的に成り立つもの

これらの3つの円が交わるところにある事業を行うべ

もっとみる
【経営メモ】仕事の存在意義。会社の目標値を毎日追いかけるだけで、疲れてしまっている人向けの記事。

【経営メモ】仕事の存在意義。会社の目標値を毎日追いかけるだけで、疲れてしまっている人向けの記事。

会社で働いていると、とかく、毎日数字を追いかけることになる。
特に、会社の利益がでているかどうか、売り上げが伸びているどうかは、会社にとって死活問題なので、数字が順調かどうかにマネジメントは特に、神経を尖らす。

マネジメントが数字を追うということは、その部下も数字を追うことになる。
会社が年度の計画を立てる。
分かりやすい例として「売り上げ」。
年間の売り上げ目標が1,200億円とか作られ。それ

もっとみる
【経営メモ】社長をやっている人で、自分がもう1人いればいいのに、と感じたら読む記事

【経営メモ】社長をやっている人で、自分がもう1人いればいいのに、と感じたら読む記事

社長や部下を持っている人で、自分がもう一人いれば、もっと会社を上手く回せるのにと感じるている人はいないだろうか。

社長をやっている人は、もともと成果を上げていた人であり、中小企業の社長の場合は、それこそ、一部の苦手な分野を除いては、会社の事は全部分かっているという感じなので、部下のパフォーマンスをみて、自分の分身がいてくれたらと感じでしまうものである。
(そもそも、社長の給料は一番高いので、簡単

もっとみる
【経営メモ】社員に不評のマイクロマネジメント。チームを率いるヒントとなるManagement by walking aroundという手法。

【経営メモ】社員に不評のマイクロマネジメント。チームを率いるヒントとなるManagement by walking aroundという手法。

マイクロマネジメントという言葉は、よく社員から上司や管理職への不満の言葉として取り上げられる。
部下の人からすると、上司がなんでもかんでも自分の仕事範囲内に入ってきて、ああだこうだと言われるのは、面白くないというのはよく耳にする話である。

ググると、
「マイクロマネジメントとは、上司やリーダーが部下に対して細かすぎる管理をするなど、過干渉を意味する間違ったマネジメント手法です。
マイクロマネジメ

もっとみる
【経営メモ】功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ。会社経営では、人事が一番大切。

【経営メモ】功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ。会社経営では、人事が一番大切。

私は海外の子会社の社長を3ヵ国、計17年務めましたが、国が違えど、販売する商品、サービスが違えど、会社員運営にとって1番重要なのは、組織でした。今日は、強い組織について書いてみます。

組織においては、誰をマネジメントにするかということが、とても大事になります。
その肝要なところは、今から1千年以上前の中国の古典「書経」に既に書かれています。

「功ある者には禄を与えよ、徳ある者には地位を与えよ」

もっとみる