小説『仕事でやらかしたら逆にヒーロー扱いされた話』 #2「まぐれの英雄、プレゼンの舞台へ」
第二部:まぐれの英雄、プレゼンの舞台へ――「月曜朝の悲劇」から一夜明け、俺は“超重要案件検討会議”のプレゼンターとして生まれて初めての大舞台に立つことになった。あくまで計算ミスによる“まぐれ”がスタートだったはずなのに、いつの間にか周囲は俺を“戦略分析の新星”みたいに持ち上げている。胸の内には不安が渦巻いていたが、いまさら「全部間違いでした」とは言い出せない雰囲気。ここから先、俺は大勢の前で“大胆な戦略”を語り、拍手喝采を受ける……のか? それとも、やっぱり地獄行きなのか?