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ゆぺし | 小説家、諦めました
2023年6月30日 08:46
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー4○ 小さな宇宙私は奇妙な映像を見た。いつもの目線ではなかった。過去の記憶でも無い。実に不可解 な出来事だった。ハルの過去を知った私は、イトウが大嫌いになっていた。つねに、どういう風に復讐してやろうか考えていた
2023年6月29日 06:43
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーバスに乗ったハルは座席に着き、一息ついた。夜遅いためか乗客はいなかった。バスは自宅の方向に進む。市営バスは同じ道をぐるぐる走行している。見慣れた風景を毎日、 見続けなければならない運転手は大変だとハルは思う。いつもの平
2023年6月28日 07:49
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー校門前にバスが止まる。 夜の大学は静まり返っていた。人気は無く、コンクリートで造られた校舎が囚人を入れ る監獄のように待ち受けていた。意味を持たない噴水を通り抜けて教授室を目指す。普段 とは違い、東側の通路から向かった。歩いて
2023年6月27日 07:18
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーアキは無事なようだった。気絶していただけで、軽傷で済んだらしい。私は安堵した。 アキの行動は少なからず私の精神に響いていた。ハルに対しての配慮や心遣いが、所どころ見て取れたからだ。なんとなく、ハルがアキと一緒にいるのが
2023年6月26日 08:01
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー再び、脳内に映像が浮かび上がった。今度は現在の、ハルが見ている光景だった。扉が見える。だれかの部屋のようだ。見覚えはなかった。目線が下にずれる。下に何かが落ちていた。細い糸のようなものに見える。 視界の端から白くてきれ
2023年6月25日 09:17
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーアキとの昼休みが終わるとハルは一旦、自宅に帰った。三日前、ネットで注文した品が届いている時間だった。予想通り、郵便受けに注文品が入っていた。簡易のDNA鑑定キ ットである。自室に入り、鑑定の準備をする。 机の引き出しか
2023年6月23日 07:32
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーハルは伊藤に自身の計画について話していた。第三世代の人間を増やす計画である。研究には費用や設備、物資などが必要になる。計画を円滑に進めるため、ハルは伊藤に計画のあらましをわざと伝えた。よって伊藤の言いなりなる代わり
2023年6月22日 07:28
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー第四章1二日後の朝。ハルとアキはユウスケに会いに行った。産休に入る前に最後の予習をするためである。今日は祝日で幼稚園が休みなため、朝から勉強ができた。父親の宮野はいつも早朝から出勤するので、家にいない。「・
2023年6月21日 07:25
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー脱走事件の日、所長をしていた彼は研究成果を学会に発表するため、海外に渡った。事件を知ったのはその二週間後だった。機関に戻ると、すぐに異変を感じた。所長が帰ってきたというのに誰も迎えに来ない。研究所内を調べると実験体
2023年6月20日 09:34
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー無駄話をしていたのは、ハルの要件を見抜き、宮野を講義で追い出すための時間稼ぎで ある。相変わらず食えない男だとハルは警戒を強めた。「助教授が計画に勘づきました。私とミハエルとの接触も知っているようです」「そうか、宮
2023年6月19日 08:35
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこれは実験だ。私はようやく気づいた。 たぶんハルが第三世代だからだ。外の世界にはほとんどいない人間である。珍しいために実験されているのだと私は解釈した。悪魔のような実験が有無も言わせず続行される。 映像の上映を中止した
2023年6月18日 08:36
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー4○ 小さな宇宙ある日の事だった。いつものように映像を心待ちにしていると、希望通り映像が浮かび上がった。ただし、 現在の映像ではなかった。熊に襲われた時のように過去の記憶が映し出されたのだ。視線がかなり低い
2023年6月17日 07:23
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー宮野は男を観察した。金髪で外国人の顔つき。青い目が特徴的だった。その男に宮野は見覚えがあった。ある論文の資料に載っていたのだ。ロシアで生まれた第三世代。名は確か、ミハエル。ハルは極めて合理的な人間だ。より良い子
2023年6月16日 07:03
※ジャンル別不能の不思議な物語です。少し暗め。※一人称と神視点が交互に切り替わります。以上が大丈夫な方だけ閲読ください。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーこの生徒に接触し、息子を教育してもらえば、きっと受験も受かり、優秀になるはずだ。彼女に関心を持った宮野はハルについて調べた。 あれほどの才能があるなら何かしらの情報があるはずだ。そう考えた彼の予想は的中した。見つけ