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【金曜日】俳句、詩、創作物

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小説以外の創作物。主に詩など。
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2022年1月の記事一覧

与謝野晶子の真骨頂 「金色のちひさき鳥」で表現する“秋の発見”

与謝野晶子の真骨頂 「金色のちひさき鳥」で表現する“秋の発見”

 歌の世界では、季節を表す新しい風物は、誰かに見いだされて詠まれ、それに伴って言葉もまた磨かれていきます。

「夕されば」の歌の「門田の稲葉」「蘆のまろ屋」には、“田園の発見”と言ってもいいような新しい感覚が込められています。源経信が、京の西、梅津の里にあった源師賢の山荘を歌人たちと訪れたときに「田家秋風」という題で詠みました。

「夕されば」は、夕方になると、という意味です。秋の夕べがやってくる

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俳句10句よんでみた part.17

俳句10句よんでみた part.17

上手くなりませんね、俳句。いつまで経ってもよくわかりませんし、季語も勉強できません。

2022.01.09 新聞紙面から夢想

息白し海船の運ぶ新幹線

海路行く猫のキャリーで丸くなる

百舌鳥の贄蠢き無期刑の如く 

2022.01.13
大掃除棚には書籍も花もなし

永遠は全ての言語にあるようだ

三毛尻尾茶梅の奥見つけたり

しずり雪折れた雨樋に緑

コロナ禍や世論のごとき重き雪

ファン

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俳句10句よんでみた part.16

俳句10句よんでみた part.16

待っていた雪は降りませんでした。猫の朝が早くなって人間も起きなければならなくなりました。

ごはんが美味しくて待ちきれないようです。

私も美味しいモーニング(朝食)を自分に用意できるようになりたいです。

猫が食べているのを見ていると、なんだか自分のお腹まで満たされてしまいます。

つい朝ごはんをやめて二度寝したくなり、よくない習慣になりそうです。

2022.01.05
疫病罹患双六の賽を投げ

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「noteで歳時記〔新年〕」~初◯◯編~

「noteで歳時記〔新年〕」~初◯◯編~

【はじめに】
皆さん明けましておめでとうございます、Rxです。今年の「noteで歳時記」の最初の記事は、〔新年〕分冊から、「初◯◯」という形の季語をリスト・アップしていきます。

0.「noteで歳時記」の編集方針「俳句歳時記」は、太陰太陽暦から太陽暦(西暦)に移行するにあたって、「春夏秋冬」のほか〔新年〕分冊を設けて、5つの季節に季語を分類するのが一般的となっています。

そんな〔新年〕分冊には

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