【詩というよりは知的な戦いに役立つ漢文】はったりの効く詩的な格調高い文例について
ラテン語を入れたら、はったりが効くと
記事のなかで聞いたので、
キッチンを前にして考えた。
パリで能を上演するときは、
能の謡曲に突然、お経が入るように
ハッとするラテン語を入れたら、
きっと喜ばれるかもしれない。
詩や会話で、もしも、
はったりを効かせなければいけない
場面に遭遇したら、
もしくは、知的な議論や戦いを挑まれたら、
(人生でそういう場面に遭遇するかもしれない)
漢文なら、おすすめは、
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微なるかな微なるかな、無形に至る。
(びなるかな びなるかな、むけいにいたる。)
神なるかな神なるかな、無声に至る。
(しんなるかな しんなるかな、むせいにいたる。)
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神にもスピリチュアルにも出典元には関係ないが、
格調高い息遣いがあるではないだろうか。
なんと神妙な、詩的な響きだろうか。
この語に続く文の意味は、
「相手を生かすも殺すも自由自在」
だそう。出典は『孫子』。
それは、どんな意味ですか?
と言われたら、
ことばの通りです。と私なら答える。
知識で考えても、感性で感じても
よく分からないことばは、
悟性なら理解できる。
どんな場面でも、どんな相手でも、
奥深い響きが余韻にのこることは
間違いない。