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革命のファンファーレ2~現代の労働と報酬

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常に時代の先頭を走り続ける西野亮廣の新連載「革命のファンファーレ~現代の労働と報酬」がGOETHEにてスタート! 25万部のベストセラー『革命のファンファーレ 現代のお金と広告』…
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2022年11月の記事一覧

第55回 「人が人に惚れるシチュエーション」は、「失敗した後の始末」!?

第55回 「人が人に惚れるシチュエーション」は、「失敗した後の始末」!?

社会人でも「ファンになってもらうか」を考える必要がある

僕らの仕事は応援してくださる方がいてはじめて成り立っています。
「ファン」と呼ばれる人達のことですね。

たとえば、ライブグッズとして販売する「Tシャツ」の価格も、「応援購入」の割合があって、そのへんで売っているTシャツよりもチョット高いんです。

そして、その分をライブの製作費に充てたりしていて、お客さんも、そのことを分かって買ってくださ

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第54回 「冷静になってしまったら行動できない」

第54回 「冷静になってしまったら行動できない」

高須さんと二人で納得してしまった「冷静になったら負け」という言葉

先日、僕が月に2度、僕のお友達や仕事でお世話になっている方を自宅にお招きして、お酒を呑みながら今やっていることや、これからやることをアレやコレやと話す『スナック西野』というYouTubeの有料チャンネルのゲストに、高須光聖(たかすみつよし)さんが来てくださったんです。

【高須光聖×キンコン西野】新しいアイデアを考える時はアナログ

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第53回 「社会利益」をもたらすだけで「企業利益」に繋げていない企業に、未来はない――という深刻な現実

第53回 「社会利益」をもたらすだけで「企業利益」に繋げていない企業に、未来はない――という深刻な現実

「パーパス」をインストールするために必要な2つの工程

「メッセージが大事だよね」というようなことは、以前から言わせていただいて、
そしてYouTube講演家の鴨頭さんも「企業のパーパス」について言及されていました。

「パーパス」というのは「目的」のことですね。

「ウチの会社(チーム)は何の為にあるのか?」を明確にしていくことが大事だということを、まぁ、皆、あの手この手で言っています。

なぜ

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第52回 オシャレなのに、美味しいのに、「商品が売れない」と嘆く人。その商品を、「何か」に「紐付ける」ことを考えろ!

第52回 オシャレなのに、美味しいのに、「商品が売れない」と嘆く人。その商品を、「何か」に「紐付ける」ことを考えろ!

何かに紐付けなきゃ生き残れない世界になった

「すごい経営者を挙げてください」と言われたら、僕の中で真っ先に出てくるのがアパレルブランド『#FR2』を指揮する石川涼さんなんですけども、その涼さんと初めて会ったのが2016年です。今から6年前ですね。

毎回、バッキバキにエッジの効いた経営者さんをお一人お招きして、ただ、ひたすら喋るだけの『ハミダシター』(フジテレビ)という深夜番組で御一緒させていた

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第51回 「やってくるチャンスを掴む」から、「チャンスを作る」方向にシフトチェンジしなければ、仕事というのは大きくなっていかない

第51回 「やってくるチャンスを掴む」から、「チャンスを作る」方向にシフトチェンジしなければ、仕事というのは大きくなっていかない

向こうからやってくるチャンスには親がいる

今日は「『親の思惑』にいつまでのるのか」というテーマでお話ししたいと思います。
すごくフワッとした話になっちゃうのですが、でも、事実をキチンとお伝えします。

たしか、元々はレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉だったと思うのですが、「チャンスの神様は前髪しかない」という有名な諺(ことわざ)があります。

これはまぁ、いつぞやのサッカーワールドカップの時のブラジ

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第50回 「過剰性能」のために技術の向上に努めるのは、二流のクリエイターと二流のサービス提供者

第50回 「過剰性能」のために技術の向上に努めるのは、二流のクリエイターと二流のサービス提供者

今、サービスの現場で起きていること

まずは、「今、サービスの現場で起きていること」を、あらためて整理しておきたいと思います。

情報が簡単に共有されるようになり、それにより「技術」が皆のものとなり、「どのラーメン屋さんもまぁまぁ美味しいし、どの電気屋さんもまぁまぁ同じ値段」という世界になりました。

まずいラーメン屋さんや、ボッタクリ電気屋さんは、いなくなったわけですね。

意識高い系(カタカナ

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第49回 多くのサービス提供者も意識していいかも!? 『えんとつ町のプペル』を「サプライズ禁止」にしている理由

第49回 多くのサービス提供者も意識していいかも!? 『えんとつ町のプペル』を「サプライズ禁止」にしている理由

「いつまでプペルやっとんねんになるか?」を考えている

最近、少し「ん?」と思うことがあって、それは何かというと「いつまでプペルをやっとんねん」という批判です。

これに対しては、もしかすると僕の説明が足りてなかったのかもしれないなぁと思ってて、同じように疑問を持たれている方もいらっしゃるかもしれないので、あらためてご説明させていただくと…
「いつまでやっとんねん」も何も、大前提として、僕らは10

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第48回 日本人は、「予算を切り詰めることを正解としてしまう」ことの弊害について、きちんと考えるべき

第48回 日本人は、「予算を切り詰めることを正解としてしまう」ことの弊害について、きちんと考えるべき

『お金の使い方を知らない』日本人に大きな仕事は任せられない

僕を含む多くの日本人は「お金を貯めなさい」と育てられて、「こういう風にお金を使いなさい」とは育てられなかったと思います。

今現在お父さんお母さんをやっている方も、お子さんに対して、「貯金しなさい」と言っている方が多く、「節約も、貯金も大事だけど、一方で、お金はこういう風に使うといいよ」と言えている方は少ないかもしれません。

どうです

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第47回 「プロセスエコノミー」は、世の中のほとんどの仕事において、実現困難なものなのか!?

第47回 「プロセスエコノミー」は、世の中のほとんどの仕事において、実現困難なものなのか!?

プロセスは売れないものだらけ

プロセスエコノミーとは、完成品を作って売るだけではなく、制作過程自体で収益を得ることである。 ポイントは「プロセスを共有することが収益を得るメイン」になっているという点だ。 商品の機能や性能で差別化を図ることが難しくなった現代、プロセスを共有しファンをつくるプロセスエコノミーが注目を集めている。

先日の『スナック西野』(ゲスト=山口トンボ)の有料版をご覧になられた

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第46回 会社の目的は何?完成品を「届ける」ことのはず。 であれば、すべきこととは…。

第46回 会社の目的は何?完成品を「届ける」ことのはず。 であれば、すべきこととは…。

「会社」は気を抜くと、「社員を養う為に働く」という方向に進んでしまう

僕は毎日2000〜3000文字の記事をオンラインサロンに投稿しているのですが、先日、僕の会社の「見直さなきゃいけないところ」について書いたんです。

その記事の中で、「こういった『見直し』をこまめにしていかないと、会社というのは、目的を達成する為に社員を雇ったのに、社員を養う為に働く組織になるよね」と書きました。

「Aという

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第45回 真面目社員ほど危険!?「言われたことしかやらない社員」は冬の時代に!?

第45回 真面目社員ほど危険!?「言われたことしかやらない社員」は冬の時代に!?

「給与の3倍の粗利益」を作っていない社員は「赤字社員」

今日は「今、会社員が持つべき危機感」というテーマでお話ししたいと思います。

これは僕の個人的な気持ちというよりも、「いろいろ踏まえると、そりゃ、まぁ、そういう人が求められるよね」という話です。

まず、「経営者の仕事とは何か?」というところなんですけども、一行でまとめると、「『ヒト、モノ、カネ』を集め、マネジメントする」というところです。

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第44回 変化の激しい時代においては、「何をやるか?」は後回し。重要視すべきは「誰と働くか?」

第44回 変化の激しい時代においては、「何をやるか?」は後回し。重要視すべきは「誰と働くか?」

チームの問題のほとんどは「人間関係」

先日、ニューヨークマンハッタンでフィジカルセラピー(理学療法、日本だと接骨院のようなもの?)をやられているサロンメンバーさんとお話しさせていただいたのですが、そこでの話がとても面白かったので、共有させていただきます。

『ニシノコンサル』なるものをやっているので、コロナの影響や、時代の変化などなど様々な理由で、新事業を立ち上げられる方のお話を聞かせていただく

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第43回 長期的なサービスを見るなら「クレーマーの対応をしすぎるな」。線引きをしないと、救いたい人を救えなくなる!

第43回 長期的なサービスを見るなら「クレーマーの対応をしすぎるな」。線引きをしないと、救いたい人を救えなくなる!

クレームを入れてくるお客さんの対応をどこまでするか

今日は「クレーマーは『クレーマー』として扱え」というテーマでお話ししたいと思います。

前回、『VIP商品(サービス)の作り方』について、もう一歩踏み込んだ記事を書かせていただいたのですが、その記事のコメント欄にサロンメンバーさんから、面白い指摘があって、「あぁ、それは皆が本当に気をつけなきゃいけないことだなぁ」と思ったので、今日は、その話をさ

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第42回 『プレミアムな体験(最上級のサービス)』と『ラグジュアリーな体験(唯一無二のサービス)』の違いをきちんと知る

第42回 『プレミアムな体験(最上級のサービス)』と『ラグジュアリーな体験(唯一無二のサービス)』の違いをきちんと知る

貧しくなる国

いろんな国や文化に触れていると、「バブルの頃の日本を海外の人達が見た時は、きっとこんな気持ちだったんだろうなぁ」と思う景色に遭遇します。

大型ショッピングモールの建物デザインや、ライブのステージセットなどは、その国の“勢い”をそこそこ正確に表現していて、「あ、この国は、お金が回っているんだな」「ああ、この国は経済成長してないんだな…」を1秒で伝えてくれます。

日本は間違いなく後

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