なぜ双極症の症状は人によって異なるのか? bpHopeより
bpHopeとは
bpHope は、双極症(Bipolar Disorder)を抱える人々やその家族、友人、介護者を支援するための、アメリカのオンラインプラットフォームです。
主に、双極症に関する情報、リソース、個人の体験談、セルフケアのヒントなどを提供しています。
bpHope は、双極症に関する理解を深め、ポジティブなライフスタイルをサポートすることを目的としています。
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今回は、bpHopeより
なぜ双極症の症状は人によって異なるのか?
という記事の和訳をお届けします。
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双極症は、その症状が人によって大きく異なることで知られている。
同じ診断を受けた人同士でも、症状の現れ方には大きな違いがある。
この違いを説明する単純な理由はないが、研究レビュー(米国国立医学図書館)によると、多くの要因が関与していることがわかる。
・症状が現れ始めた年齢
・診断までにかかった時間
・家族歴
・幼少期の経験など。
双極症の経験が個々人で異なる主な要因:
**エピソードのパターン**
・躁状態のエピソードが頻繁に起こる。
・抑うつ状態が多い。
・エピソードの持続期間 - 数日から数か月。
・安定した期間が長く続く。
・急速、または超急速交代型のサイクルを経験する
など。
**症状の個別的な体験**
同じタイプの双極症であっても、症状は大きく異なる。
例)
・躁状態の間、多幸感やエネルギーを感じる。
・躁状態の間、苛立ちや怒りを感じる。
**人生の出来事や外部の要因**
・ストレス
・人生の重要な変化
・季節の変化などが症状のパターン。
例)
・ストレスが大きい状況が、エピソードを引き起こす。
・冬になると、気分が落ち込む。
**治療の影響**
薬物療法や生活スタイルの調整などの対処法は、人によって効果が異なる。
特定の治療法で効果を感じる人もいれば、治療計画を継続的に調整する必要がある人もいる。
☆最も重要な影響の一つ
・他の健康問題の存在が、診断や治療をより複雑にする。
・身体的および精神的な併存疾患は、一般的にみられことである。
国立精神衛生研究所(National Institute of Mental Health)によると、
双極症の患者は、以下のような精神的健康状態を1つ以上併発することは珍しくない:
・ 不安障害
・ 摂食障害
・ 物質使用障害
・ ADHD(注意欠陥多動性障害)
同様に、他の身体的健康問題にも直面することが多く、
これが症状を増幅させ、気分の変動を管理することがより複雑になる。
・双極症に関連する最も一般的な身体的健康状態の一部:
・ 代謝症候群
・ 過体重および肥満
・ 2型糖尿病
・ 心血管疾患
・ 偏頭痛
・ 甲状腺機能障害
・遅発性ジスキネジア
まとめ
双極症の体験は、人それぞれで異なるため、画一的な治療計画は効果を発揮しない。
特定の症状や引き金を考慮した、「個別化された治療アプローチ」が必要。
これを理解することで、気分の変動の早期警告サインを認識し、医師や、信頼できる支援ネットワークとの連携で、最善のケアを行うことができる。
☆編集上の情報源と、ファクトチェックは、BPHope のウェブサイトで確認してください。
https://www.bphope.com/
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