恵 田 侑 典

俳優と監督、時々キャスティング。脚本・監督・主演作「RICE BALL」が、アカデミー賞公認映画祭の第41回クリーブランド国際映画祭、第42回アトランタ映画祭に正式出品。脚本・監督・主演を務めた短編映画が、2021年カンヌ映画祭批評家週間の最終選考に残る。

恵 田 侑 典

俳優と監督、時々キャスティング。脚本・監督・主演作「RICE BALL」が、アカデミー賞公認映画祭の第41回クリーブランド国際映画祭、第42回アトランタ映画祭に正式出品。脚本・監督・主演を務めた短編映画が、2021年カンヌ映画祭批評家週間の最終選考に残る。

最近の記事

映画『STRANGERS』

実は、この映画が撮られる前、この映画の脚本を元にした監督のワークショップに参加させていただいた事があります。 で、それが形になったという事で、観に行ってきました。 劇場に到着すると監督がいらして、久しぶりにお会いしました。 覚えていてくださって嬉しい…。 で、小冊子をいただきました。 ありがとうございます! 最初、「ホラー」というのを目にしていたので、映画を観始めると 「どこら辺から怖くなるんだろう?」という印象を持ったけど、 なにか劇中ずっと気持ちの悪い「視線」を感じ

    • LIVE鑑賞

      とあるLIVEに行ってきました。 どのアーティストの方かは、別件でのSNSの告知NGにあたる可能性もあるので念のため控えさせていただきます。 その方たちとお仕事をした際、自分の出番までは時間があったので、その方たちの撮影の様子などを少し見させていただいたりもしました。 撮影に臨む姿や、その表現力の高さを目の当たりにして、僕の中で、その方たちは、その方たちの属するジャンルの持つイメージよりも、アーティストであり、表現者という認識の方が強くなっていきました。 そして、自分の中

      • Global Stage Hollywood Film Festival 2024

        拙作『5月24日(日)』(脚本・監督・主演作)が、 「Global Stage Hollywood Film Festival 2024」で上映されます。 なんと、アカデミー賞の授賞式が行われる劇場のチャイニーズシアターでの上映です!! が! 僕は行かれなくなりました…。 映画祭から連絡が来た時点で、仕事の仮押さえがあって、運がいいのか悪いのか、書類選考が通り、動画選考まで行き、なかなか結果が知らされない内に、どんどん航空券の値段が上がっていく…。 結果が分かった頃に

        • 映画『佐々木、イン、マイマイン』

          なんか、小学校の時から高校の頃まで、佐々木のような人は、1人はいたような気がします。 でも、大学になると、急にそういう感じの人もいなくなり、それが故に、佐々木はまさに「青春」の象徴ともいうべき存在になっていたような気がします。 その「佐々木みたいな奴いたよなー」とある意味記号としての存在として扱われることもある佐々木ですが、佐々木自身は、父親の存在を求める「1人の人」であり、佐々木自身が作り上げてしまった「青春」としての象徴が失われてしまった高校卒業後の「自分の存在」をど

          東京藝術大学大学院映像研究科 映画専攻 設立20年記念上映会 おすすめ作品紹介

          10月13(日)~27日(日)の日程で行われる記念上映会で上映される作品で、僕の個人的なおすすめ作品を紹介させていただきます。 鑑賞の参考になれば幸いです。 まず、13日(日)の藝大第1期の作品。 どれ、というより、全部おすすめですが、僕が観た事があるのが、 『兎のダンス』(池田千尋監督)、『A Bao A Qu』(加藤直樹監督)、『CREEP』(酒井耕監督)、『心』(月川翔監督)の4作品。 僕が藝大の上映会で、第1期の方々の修了制作作品を観た時は、会場は満席、熱気もムンム

          東京藝術大学大学院映像研究科 映画専攻 設立20年記念上映会 おすすめ作品紹介

          東京藝術大学大学院映像研究科 映画専攻 設立20年記念上映会

          東京藝術大学大学院映像研究科 映画専攻 設立20年を記念した上映会が、10月13(日)~27日(日)の日程で行われます。 僕が出演させていただいた作品もいくつか上映されます。 10月18日(金)16:00~17:48 『虚しいだけ』監督:今橋貴(6期)108分 こちらは、出演というよりも、劇中、登場人物がテレビを見るシーンがあるのですが、そのテレビに映っている映像に出演しています。 ただ、中身が映るかと言えば微妙なところで、でも声は聞こえていて、 監督には、昔「声の出演

          東京藝術大学大学院映像研究科 映画専攻 設立20年記念上映会

          『雲ゆくままに』東京国際映画祭2024ノミネート

          出演作『雲ゆくままに』(監督:楊礼平/Yang Liping)が東京国際映画祭2024「nippon cinema now」部門にノミネートされました! 日時は、 10/29 14:10~(TOHOシネマズ日比谷) 11/3 20:20~(丸の内ピカデリー2) チケットは、 一般¥2000 学生¥1600 となっています。 映画祭公式HP・作品紹介ページ 是非、この機会に大きなスクリーンでご覧いただけたら幸いです。 予告編 ちなみに、以前上映された時の記事

          『雲ゆくままに』東京国際映画祭2024ノミネート

          9月に配信で観た映画

          『大食い大好き大石さん』(田中亮丞) 見た目のイメージによる先入観って、持たないようにしてもどうしようもなくあって、あったとしても、それに気づいたあとどうするかを考える機会をくれる作品。 『SHIBUYA, TOKYO 16:30』(大富いずみ) 弱い立場と搾取する側の立場の人、支配される側と支配する側の人とでもいうのだろうか、どこでも起きうる立場を利用したマウント・ハラスメントが、短いながらも濃い密度で描かれる。 「声をあげよ」とは言うけれど、なかなかそう簡単にはいか

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          BSTBS 火曜ドラマ9 「ROOM〜史上最悪の一期一会」

          BSTBS 火曜ドラマ9 「ROOM〜史上最悪の一期一会」 第5話に警察官役で出演しました。 予告編にもチラリと映っていますが、夏服の警察官は久しぶりでした。 感情の高ぶった仁を取り押さえていますが、感情を爆発させている人の近くに居ると、こんなに伝わってくるものなのかと、とても新鮮な体験をさせていただきました。 予告編だけではもちろんどんなシーンか分からないと思いますので、是非、本編もご覧いただければと思います。 そういえば、同じ出演作3作品目にして、やっとカトウシン

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          映画『とりつくしま』

          ※ネタバレが含まれるため、読まれる際はご注意ください。 この世に未練があったまま死んでしまった人が、何かモノに憑りついて現世に戻れる、というお話。 歌人、作家の東直子さんの小説「とりつくしま」が原作の映画。 そもそも、「とりつくしま」は漢字にすると「取り付く島」であり、基本的には「取り付く島がない」という言葉として使われます。 由来は、海で溺れても上陸する島がないこと、頼りとしてすがる手掛かりがないこと、相手を顧みる態度が見られないこと。 そのことから、頼りにして取りす

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          映画『愛に乱暴』

          この映画は、とにかく没入感がすごいです。 ワンカットで主人公の桃子を中心に撮る事で、桃子の内へと自然と集中していきました。 そして、それだけ中心に据えられても、揺るがない江口のりこさんの演技力というか、もう存在感そのものというか、とにかく圧倒されます。 そして、これまたそれに相対する夫の真守役の小泉孝太郎さんも、また新たな境地を見せてくれます。 正直、台本をもらってキャスト表を見た時、「え⁉」と思いました。 まったくイメージになかったので、「どうなるんだろう?」と思

          映画『愛に乱暴』

          映画『夏目アラタの結婚』

          「2時間超えか…」と思って見始めましたが、展開の早さというか、テンポの良さというか、あっという間の2時間でした。 というか、内容的にもっと尺が長くなってしまうようなものを、逆に「良くこの尺で納めたな…」と感心するばかりでした。 そのあたりの手腕は、さすが堤幸彦監督といったところでしょうか。 あと、それを支えたものに、役者さんたちの演技力があったのは言うまでもありません。 きちんと、それぞれが自分の追うべき目的に向かって進み、だからこそ相手との間に思惑や感情が生まれ、それ

          映画『夏目アラタの結婚』

          8月に配信で観た映画

          『ア・ストーリー・オン・ザ・ショア ~是枝裕和 ある夏、海街で~』 海南友子 物作りの参考になります。 『ふたつのシルエット』 竹馬靖具 「ふたつの」というのが、その場に居る2人のものだったり、過去の自分たちと今の自分たちのものだったり、いろいろ解釈ができる。 人と人の間に流れる空気の密度を感じました。 『の方へ、流れる』 竹馬靖具 濱口竜介監督が行われている「イタリア式本読み」をそのまま撮影時でもやってみた、という印象があるけど、だからこそ、微細な感情の変化を感じ

          8月に配信で観た映画

          「立川名画座通り映画祭」の歴代グランプリ上映会

          拙作『岐路』を上映していただく、9月16日(月・祝)に、立川シネマシティ・シネマツー開催される、「立川名画座通り映画祭」の歴代グランプリ全10作品の上映会の事を、ヤフーニュースに掲載していただきました! それに併せて、上映会の予告編を作っていただきました。 ちなみに、よく間違われるのですが、『岐路』は監督作ではなく、原案・主演・プロデュース作です。 あと、この時の芸名は「大石」で、今の芸名でお会いした方は「え?」となり、当時知り合った方は、今の芸名に「え?」となっていま

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          映画『愛に乱暴』公開前雑記②「映画の原作、先に読むか、後に読むか」

          『愛に乱暴』は、すでに説明不要かと思いますが、吉田修一氏の小説が原作となっています。 この、「原作がある」場合の映画の見方で、 「先に原作を読むか、映画を観てから原作を読むか」 という実に悩ましい選択を迫られます。 僕は、出演する立場上、今回は先に原作を読ませていただきました。 今回、僕があくまで個人的におすすめなのが、 「先に映画を観てから原作を読む」という順番です。 基本的に、長編小説を映画化する際、ほとんどの場合、尺やらなんやらの関係で原作を泣く泣く省略す

          映画『愛に乱暴』公開前雑記②「映画の原作、先に読むか、後に読むか」

          映画『愛に乱暴』公開前雑記

          8月30日(金)に、遂に出演映画『愛に乱暴』が公開されます。 台風の予報もあり、嵐の幕開けとなるか、嵐を巻き起こすのか。 是非、日本に『愛に乱暴』の旋風を巻き起こしてほしいと願っているところです。 さて、僕は、映画の公式Xにて、出演シーンの画像が説明文付きでアップされた事で、出演告知がOKになった珍しいケースかなと思いますが、そもそもの出演に至った経緯をちょっと、いや、かなり長めに書いてみようかと思います。 ※注 本気でかなり長いですので、長いと思ったら、途中読み飛ばして

          映画『愛に乱暴』公開前雑記