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8月に配信で観た映画

『ア・ストーリー・オン・ザ・ショア ~是枝裕和 ある夏、海街で~』 海南友子

物作りの参考になります。

『ふたつのシルエット』 竹馬靖具

「ふたつの」というのが、その場に居る2人のものだったり、過去の自分たちと今の自分たちのものだったり、いろいろ解釈ができる。
人と人の間に流れる空気の密度を感じました。

『の方へ、流れる』 竹馬靖具

濱口竜介監督が行われている「イタリア式本読み」をそのまま撮影時でもやってみた、という印象があるけど、だからこそ、微細な感情の変化を感じられました。
竹馬監督は、人と人の間の感情を捉える事をすごく意識されているように感じました。

『更けるころ』 赤堀海斗

会話が上手。1回戻ってくる展開は面白かったです。何か起こりそうで、何も起こらない、その微妙な空気感を楽しむ作品なのかなと。

『光』 金澤勇貴

多様性を描いた作品。でも、声高に世に訴えかける感じではなくて、あくまで一人の人間の心の内を描いていて良かったです。

『ハッピーハッピーサタデー』 佐藤快磨

なんかもう、この5分が面白ければ、それでハッピー、とも言えなくない笑

『電力が溶けるとき』 東かほり

タイトルのセンスが素敵。だんだんと、時間が経つにつれ、3人の間のいつの間にかできていた壁のようなものが溶けていくのとリンクしているのに脱帽。
会話がスッと耳に入ってくるのがいい。

『煩頭』 多田昌平

玉…っすね…。居場所を求める玉の姿を始めて見ました。

『回復タイム』 山口智誠

これは、元気になるやつです。心が回復します。
演技とかやりすぎなのに、全然嫌じゃない。好きです、こういうの。
あと、「何!?この素敵な俳優さん!」と思ったら、また向里祐香さんだった。

『たまゆらのマリ子』 瀬川浩志

この熱量が、ひと昔前というとアレですが、確かにひと昔前のインディペンデント作品にはあったように感じます。
ドラマでこういう暴走は難しいと思いますが、映画ならこの主人公の暴走が見る人を惹きつける要素になるから面白いです。
知り合いもちらほら出てて、観ててニンマリしてしまいました。

『ギーコさん』 鈴木菜音

なんか、見た事のあるタイトルだと思ったら、最近、お世話になった監督さんの作品でした。
制作年を見ると、自分の映画をエントリーするために映画祭の事もめちゃくちゃ調べて見てた時期だから、その時に目にしたのかと。
普通の設定に、一個「違和感」を入れる事で、人の本音をここまで言わせるようになっているのがすごい。
ギーコさんの最期の言葉には、ちょっとハッとさせられます。

『サッドカラー』 高橋栄一

こういう、まず「設定勝ち」というと失礼かもしれないけど、この映画でしか見れない設定というものがなかなか思いつかないので、まずそこに脱帽。
でも、その中での登場人物の心の動きが感じられました。

『KUTSUYA』 武田成史

?????????????
僕の理解力が足りないせいで、「結局、なんだったんだろう?」だけが残ってしまいました…。

『バクマティ リバー』 松本優作

決して、分かりやすいラストとは言えないかもしれないけど、監督の「どうしてもこれを撮りたい」という気持ちが伝わってくる作品でした。

『ささくれ』 大金康平

予想よりも短く感じた作品でした。もっと、実家に帰った時のやり取りが欲しく感じてしまうのは、欲張りなんでしょうか…。
でも、よくある「実は大切に思ってた事が分かって、心がちょっと通じました」的な感じではないのが、新しいと感じました。
前の進み方は一つじゃない。

『お願いだから、唱えてよ』 佐島由昭

これも、元気になるやつでした。
若干、いや、だいぶ顔芸な気もしますが笑
でも、その顔芸が…みたいな作りが良かったです。
ラスト、もう1カット異儀田さんのアップが欲しいと思ってしまいました。

『懲戒免職』 渡辺あや

まさかのオダギリジョーさん、そして、吉高由里子さん。
これ、どこでなんのために制作されたんだと思ったら、「メゾン・ド・ヒミコ」DVD特典収録のショートムービーとな。
「いや、こんな色気あり過ぎる教師いないでしょ」と思いながらも見てしまう。
そう、ついつい惹きつけられてしまう、その感覚。

『真っ赤な星』 井樫彩

なかなか前に進めない、作品に漂うその空気感が、嫌というほど伝わってきました。
だからか、尺の問題ではなく、見るのに時間が掛かってしまいました。
桜井さんの演技が良かったです。
あと、小松未来さんって、「藝大の『みつこと宇宙こぶ』の子だ!」って、途中で気づきました。

『パリ13区』 ジャック・オーディアール

題名は知っていましたが、こういう内容の映画だったんですね。
これくらいが普通なのか、ちょっと過激に描いているのか分かりませんが、刺激強めながらも、展開の早さに引っ張られて、気づいたら見終わっていました。

『バオバオ フツウの家族』 シエ・グアンチェン

調べものというか、知りたい事のために見てみました。
主人公の表情がずっと同じなのがストーリー上仕方がないとは言え、「また、この顔か…」とちょっとなってしまいましたが、
だからなのか、ちょっと笑うだけで「おっ!」っとなってしまうのは、狙いなのかどうか…。
最期の展開が、やや「ご都合」な感じがしましたが、そうならなかった場合の事もしっかり考えなきゃなと思いました。

『アフター・ヤン』 コゴナダ

なぜか気になって鑑賞。
監督が小津を尊敬しているという事で、それはちょっと感じました。
不思議な設定ながらも、今後この世界がこうなっていかないとも限らなくて、よくある「AIに心はあるのか」みたいな事なんですが、興味深く見ました。
途中、ある理由でMVっぽくなってしまうのですが、それが引っかかる人、そうでない人で、評価がすごく割れるかなと思いました。

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