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未来へ笑顔の種まき

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どんな花が咲くかな
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#インクルーシブ教育

🍀なんなる41未来の種蒔篇(14)「フルインクルーシブ教育見聞録」の所感

🍀なんなる41未来の種蒔篇(14)「フルインクルーシブ教育見聞録」の所感

「フルインクルーシブ教育」と題を打った本が出た、ということだけで感無量である。西洋人に東洋への眼を開かせたマルコポーロの「東方見聞録」のように、「フルインクルーシブ教育」へと心の中で大きく芽吹く、貴重な一冊となった。

1.イタリアの教育現場を旅したかのような気分にイタリア語が全くわからない私でも、イタリア各地を旅し、イタリアの学校を見学してきた気分になった。最後の論考では、イタリアにおいて、通常

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🍀なんなる40未来の種蒔篇(13)「1リットルの。ひとつぶの。」

🍀なんなる40未来の種蒔篇(13)「1リットルの。ひとつぶの。」

葉月さんファミリーの皆さん、いつも笑顔と元気と勇気をありがとうございます。東京大学・インクルーシブ教育定例研究会「中学生渡邊葉月さんが語る、地域の学校・普通学級の魅力と違和感」(2024年12月28日)をオンラインで拝聴した。
インスタグラムやYoutubeでずっと応援してきた女の子。彼女からいつも笑顔と元気をもらってきた。

まだ中学1年の少女が、大人の参加者が多い中で自分の気持ちを伝えるのに、

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🍀なんなる35未来の種蒔篇(12)「世界の子ども権利かるた×インクルーシブ教育」

🍀なんなる35未来の種蒔篇(12)「世界の子ども権利かるた×インクルーシブ教育」


1)『世界の子ども権利かるた』2022年の国連勧告以来、自分の中で大きく膨らんでいる「インクルーシブ教育」に絡めながら参加した、『世界の子ども権利かるた』。このワークがとても素敵すぎた。

1⃣「一番印象に残ったかるた」と聞かれて、私は。

「ほ」 法律は子どものためにもあるんだよ。

中学生の時に日本国憲法の条文を学んで以来、ずっと考えている。近々、「その能力に応じて、ひとしく」とは何か、勉強

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🍀なんなる28 未来の種蒔篇⑼「学歴信仰」を手放した先に

🍀なんなる28 未来の種蒔篇⑼「学歴信仰」を手放した先に

「その能力に応じて、ひとしく」
とはなんであろうか。
私は、この条文に中学3年のときに出会ってから、今もまだ解釈の仕方に悩んでいる。

私たちの住むこの国は、果たして学歴信仰を手放せるか?学歴が幸せを決める訳ではないことをたーくさんの人たちが知っている。
「職業に貴賎なし」とはいえ、夢や志のために、最終学歴を見据えて偏差値を上げるためにひたすら努力する人もいらっしゃる。

もっと勉強したい子とゆっ

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🍀なんなる26未来の種蒔篇⑻「きょうだい×インクルーシブ教育」

🍀なんなる26未来の種蒔篇⑻「きょうだい×インクルーシブ教育」

きょうだいとしてのわたし私は、兄の存在をとおして、たくさんの仲間とつながり、「きょうだい支援」について一緒に考えてきた。

きょうだい仲間で話題にのぼることの多い湯浅先生の絵本『みんなとおなじくできないよ 障がいのあるおとうととボクのはなし』は、お気に入りの一冊でもある。

近くの児童館で湯浅先生のお話が聞けると知り、この日を心待ちにしてきた。
湯浅先生のお話は、きょうだいとしての自身のご経験、こ

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🍀なんなる25未来の種蒔篇⑺「脱・ガラパゴス化を考える」

🍀なんなる25未来の種蒔篇⑺「脱・ガラパゴス化を考える」

Google先生も困惑してるガラパゴス諸島の動植物が独自に進化を遂げてきたように、島国日本は『インクルーシブ教育システム』を独自に作り出し、多様な教育の場(特別支援教育)を発展させるというロジックを補完させてしまったかのように見える。

Googleで「インクルーシブ教育」で検索をかけても、「(欧米の)インクルーシブ教育」と「(日本の)インクルーシブ教育システム」が一緒にヒット。
Google先生

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🍀なんなる14未来の種蒔篇(4)「木村英子国会議員にうかがう『なぜインクルーシブ教育でないとだめなのか』を拝聴して」

🍀なんなる14未来の種蒔篇(4)「木村英子国会議員にうかがう『なぜインクルーシブ教育でないとだめなのか』を拝聴して」

気持ちを伝える「勇気」木村先生は高校生のときに、通常学校との交流について、「(最初からわけられた状態で)一日のほんの少しの時間の交流で深め合うことはできない」「最初からわけずに共に過ごすのがいい」という内容のお手紙を送ったとのこと。
奇しくも前回の投稿(なんとかなるさ13)で「交流」について私個人の経験からの思いを述べたが、根本的なところで同じである。

当時の私はそのことを大人に訴える勇気がなか

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🍀なんなる07未来の種蒔篇⑴「ちょっとずつ、ちょっとずつ」

🍀なんなる07未来の種蒔篇⑴「ちょっとずつ、ちょっとずつ」

インクルーシブ教育は泡沫(うたかた)の夢かごちゃまぜな環境で育ってきた私は、日本という国の学校教育システムについて、もやもやした思いを抱えてききました(「なんとかなるさ06 古傷の発信」参照)。

2022年の国連の勧告は、私の周囲では思ったほど話題になりませんでした。

・・・・・・・やはり、日本ではまだまだ絵空事かもしれない。
いったん諦めかけました。
しかし、この春、心が揺さぶられる記事に出

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