🍀なんなる07未来の種蒔篇⑴「ちょっとずつ、ちょっとずつ」
インクルーシブ教育は泡沫(うたかた)の夢か
ごちゃまぜな環境で育ってきた私は、日本という国の学校教育システムについて、もやもやした思いを抱えてききました(「なんとかなるさ06 古傷の発信」参照)。
2022年の国連の勧告は、私の周囲では思ったほど話題になりませんでした。
・・・・・・・やはり、日本ではまだまだ絵空事かもしれない。
いったん諦めかけました。
しかし、この春、心が揺さぶられる記事に出会いました。
「ああ!同じことを考えている人がいたんだ!」
「もちろん、教員たちは日々一生懸命、それこそ自分の時間を削りながら、子どもたちのために働いています。しかし、支援学校というものの始まりが、もともとは通常の学校に通学する機会を与える代わりに、一般の子どもたちとは別の場所で教育を行ってきたものである以上、まったくの善意とはいえないと思う。ある意味、排除の教育であり、差別の構造の中にあります。そして、自分自身、その分離社会を生み出すしくみに加担しているという罪悪感をずっと心に抱いてきました」
記事の中で、この文章が一番身に染みました。
そして、この発信をされた勇気に敬意を表します。
「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉があります。
日本のインクルーシブ教育への転換というのは、途方もなく時間がかかるかもしれません。
たとえ「絵空事」だと笑われたとしても。
でも、諦めるのではなく。
ちょっとずつ、ちょっとずつ。
対処しながら。
この、
「ちょっとずつ、ちょっとずつ」
の事例を集めていこうと思います。
それが未来へ笑顔の種まきとなると信じて。