「稼ぐとはどういう事か?」を子供に教えられた教育
我が家の中1男子は金融教育をはじめてからすでに9カ月が過ぎようとしている。お小遣いの「稼ぎ」が順調に貯まり、ある時、「(お金はもうたっぷりあるから)お小遣いなんていらないから(作業タスクを)やらない。」と言った。
新しいチャレンジタスクの設定
いつもは作業タスクをコツコツとこなす彼だが、新しく設定した作業タスクで躓いていた。
以前投稿でも書いたが、彼が躓いていたタスクは「妹に喧嘩を売らない、そして買わない」というタスクである。
中1男子の妹とは5歳児だ。5歳児の言い分など所詮は理論的であるはずがなく、感情的な発言である事が常である。
しかしこの5歳児の言っている事が中1男子の兄にとっては受け入れがたいのである。
そのような中、金融教育が進んで事で「稼ぐ」という事が外発的動機付けとして強く働くようになったので、チャレンジタスクを接待したのが、この「妹に喧嘩を売らない。妹の喧嘩を買わない。」というタスクである。
自分で仕事を引き受けたのだ
取り組み始めは順調だった。しかし直近の3連休で一緒に過ごす時間が長くなり、とうとう中1男子の精神力は限界を迎えたようだった。
そしてある時に怒りだし、親子のやり取りを経て、彼は「お小遣いなんていらないから喧嘩を買うし、喧嘩も売る!」と言い出したのだ。
そして彼が落ち着きを取り戻した際に、次のような話をする事が出来たのだ。
仕事を大切にする理由
今回のスペシャルタスクはもとはといえば彼が挑戦したいと言ったタスクだ。
確かに思い付きで設定したタスクでもある。しかし設定する際、続かない可能性も大いにあったので私は彼に念を押し、やるならしっかり取り組んでほしいと伝えた。
そして、約9日ほどが過ぎたころ、彼はいらだちに任せて「喧嘩は売るし、買う」そして「ポイントなんて欲しくない!」と言い放ったのだ。
さて、この彼の態度が金融教育を進めていく上でどのように私に映ったかというと、取り組むことを約束した仕事を途中で投げ出す様として映ったのだ。
そのため、私は次の通りに子供を諭すに至った。
確かにすでに6万円以上のお金を持つ以上、一日50円のスペシャルタスクなんて大したことはないだろう。
しかし、「稼ぐ」為に行う仕事というのはそんな簡単に投げ出してはいけないということ、そして勤勉であることの大切さも伝えることができた。
さらに自分の経験として、自分が今まで社会的に見れば稼ぎも低く小さな仕事でも、自分なりに精一杯の力を注いで取り組んできたこと。そしてその取り組みの結果、次のステップに取り組むチャンスが与えられていることを子供に私自身の仕事との向き合い方の体験談を分かち合うことが出来たのだ。
加えて、勤勉であり、忍耐強く仕事に仕えるという事は自分の仕事にプライドを持つということでもあるということも伝えることが出来たのである。
仕事の姿を見せるということ
幸か不幸か、コロナ禍で在宅の仕事が増える中、実際に子供たちが私の仕事を見る機会は増えた。
そして金融教育という取り組みもあり、私の仕事観であったり、なぜ仕事を投げ出してはいけないかという大切な事も教える事が出来たのだった。
今まで私が仕事をしている姿を子供たちが見ることは無かった。しかしながらコロナ禍で在宅業務が増えたことで子供たちがいる前で仕事をするという機会は増え、むしろそれが日常と化している。
私は会社を経営しているのでいわゆる会社勤めというわけではないが、それでも自分の仕事を子供に見せるということを当初はどう受け止めて良いかわからなかった。
というのも私の仕事姿をみて子供たちがどのように感じ、そして私が何を使えれば良いのか実際のところ分からなかったからだ。
しかしながら、子供たちにお小遣いを「稼がせる」という金融教育に取り組む中、やはり父親である私の仕事姿を見せ、そして仕事観を伝えるという事はどう転んでも結果的に失敗ということにはならないような気がしている
それは私の父が一度だけ香港で彼が携わった仕事を見せてくれた機会があったが、それは今でも貴重かつ尊い体験となっているからだ。
金融教育は稼ぐことの大切さに加え、稼ぐことに求められる忍耐なども最終的には指導する事ができる。また今回の事で仕事を途中で投げ出してはならないという事を伝えることが出来たのである。
ひょんなことから我が家の中1男子と少しだけ深い話をする事となったが、金融教育という下地のお陰で私が伝えたかったことを自分の日常の作業タスクと重ね合わせて話を聞いてもらうことが出来たのはとても有意義な体験となったと感じている。
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