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貯金って〇〇の先払い

お金の教育の学習テーマである「貯金」について親子で考える時間を持った。

貯金とは

貯金というと定期預金などのイメージが一般的だと思うが、金融教育で学習する貯金には2種類の貯金がある。一つは少額貯金または小口貯金と呼ばれるもので、買いたいゲームや靴、洋服など、数カ月及び半年くらいで貯めることを目的とした貯金である。二つ目の貯金は一般的な貯金のイメージと同じように、数年からさらに長期的渡って取り組み、大きな金額を貯めることを目的とした貯金となる。

お金を「使う」とは?

子供にとって「貯金」はよく理解できないものとして映っているようだ。すなわちいったい何のためにそのような事をしなければならないのか?という事が明確に理解できないようである。

なので、手元にあるお金は全部使ってよいと考えている。

しかし、これではお金の教育とは言えない。これまでに何度も紹介している13歳からの億万長者という本の中では、「場当たり的にお金を使う」「衝動でお金を使う」というのは賢いお金の使い方とは言っていない。

この本の中ではお金を使う時は購入するものが「必要なもの」か「欲しいもの」に選別し、「必要なもの」の為にお金を使うように指導している。詳しい説明は「〇〇を買い与えない」子育てを参照。

貯金の目的

では貯金の目的をどのように子供に説明すれば良いのか?

13歳からの億万長者の中では「貯金は将来の自分の為に先に支払っておく」お金であると説明している。すなわち、「貯める」とは、将来の自分が使うために先に取っておくという事のようだ。

この考え方を話の土台とし、中学1年生に「貯める」というテーマについて話をしてみた。

今思い立って靴を買いたい、だから買う。すると将来自分が本当に欲しいと思える靴は買えない。なぜならば、その時のお金はすでに「今」使ってしまったから。中学を卒業したら、さらにカッコいい自転車を買いたい。しかし今あるお金を「思いつきの欲しいもの」の為に使ってしまったら、さらに高額な自転車の為のお金は無くなる。

中学生・高校生を卒業する頃までにはいくら「貯められる」のか?

このような話をしたうえで、一年間で頑張って「稼げる」金額を一緒に算出してみた。計算する際、先月彼が「稼いだ」お小遣いである4000円を土台に考えてみた。すると1年間で「稼げる」お小遣いは48,000円だ。これを中学2年、3年と貯めれば単純に中学を卒業する際は手元に96000円あるということになる。

しかしこれを毎月3000円を「欲しいもの」を買うために使ってしまえば、中学を卒業する頃に持っているお金は24000円しかない。

96000円あればかなり良い自転車が買えるし、ひょっとしたら中古の原付だって買えるかもしれない。しかし24000円しかなければ買えてもママチャリとなる。

すなわち、「貯める」事を通して将来の自分の為に先に支払っておくという事は将来の自分の購買において選択肢を広げることになるという事を説明してみた。

この説明がどこまで彼の心に響いたかは分からないが、そのあと、投資信託に回すといくらになるか?とういう事も話を進めることができたので、少しは将来の自分への支払いというイメージが広がったのかもしれない。

将来の自分が必要なもの

中学1年生の長男に説明した際にはイメージしやすいように「将来欲しいものの為に貯める」というような説明をしたが、「13歳からの億万長者」の中では、「将来必要なものの為に貯める」という事を説明している。

その本のなかでは、例えば、高校に入学した際の制服、大学の入試の費用や入学金、そして学費、さらには社会人になったときに一人暮らしをする際の引っ越し費用や結婚する際の結婚費用などを説明している。さらに、自分が病気になったときや災害などの突然の出費のことについても触れている。

もちろん子供の頃は家庭によっては親がサポートするような内容も含まれる。しかしお金の教育に立つのであれば、将来の自分が必要となるお金をしっかりと理解し、そのうえで今から出来るだけの準備をしていくという事が「貯める」という目的となると考えているのだ。

金融教育を通じて指導に当たってる親自身が学ぶことが多い。家庭で取り組む金融教育は保護者が先生をするわけだが、私の場合は私自身が多くを学んでいるので、大げさに言えばお金の教育は家族全員でお金の教育に取り組んでいると言えるだろう。

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