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日記、エッセイのようなもの

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2024年4月の記事一覧

「春の足音」

「春の足音」

とあるオシャレな雑誌のページをめくる。すると、余白たっぷりの真っ白な見開きのページに「春になったらしたいこと」と小さな明朝体で書かれた黒い漢字が目に入る。

そのタイトルの下には、いくつかの春になったらしたいことが、さらに少しだけ小さくなった言葉となって縦に並んでいる。

その言葉たちの横には淡い小さな風景写真。

たいしたことでもないのに、なんだかとてもオシャレなことのように思えてくる。

「ハ

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ストリートピアノと書くことについて。

ストリートピアノと書くことについて。

ストリートピアノって、noteの日記と似てませんか。少なくとも今の僕はそう思っている。

たまにストリートピアノを聞きに都内へ行く。ほとんどの人は無名で、でも楽しく、あるいは緊張していたり、それぞれの生活や想いを持ってピアノを弾いている。

その音色は僕らを、同じように無名な僕らを観衆に変える。

僕はピアノの上手い下手はわからないけど、その時間がとても好きだ。

そこには、弾き手と観衆の関係があ

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散りゆく何か。

散りゆく何か。

今年の桜は父が見たがっていた桜だった。

まだ意識があり聞き取れる言葉を話していた時、父は病床で言った。

「来年の桜も見たいなあ」と。

僕は仕事がら海外の人と話す機会がある。この時期になると定型句のように日本は今サクラの季節なんだと説明する。

すると海外の人も「そうそう日本はサクラの季節だな」と言う。たぶん色んな日本人から聞き慣れているのだろう。

この時期にアメリカに出張したことがある。国

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等価値

等価値

父が亡くなったとき、驚いたことがたくさんある。

お葬式の予約の電話がフリーダイヤルだったこと。色んなコースがあること。司会役がいて有料だということ。葬儀場にいる人たちは会社員であること。お給料が支払われていること。

人の死という不可解なものが、立ち止まることも許されず、あらゆるルールに則って進められていく。

それらは父の死を軽んじていると思った。

どういうものなら適切なのかは想像もつかない

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海外出張記①

レンタカーで車を借りるシチュエーションで思いかけず、オンライン英会話のbizmatesでロールプレイングをした場面に遭遇することとなった。そのおかげで、現地の人とちょっとした会話をすることができた。

ひとしきり手続が終わると担当をしてくれた中東系の若い女性がカウンター越しに話しかけてきた。

「何しにカナダに来たの?」
「仕事だよ」
「ふーん、どんな仕事してるの?」
「営業マンだよ。カナダにね、

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