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大人C
2024年1月30日 23:39
高い塔から座ったまま降りてくるのが人でなかったとしてそれでも白髪に混じる微笑みのような教え子たち海辺にダサいルージュ振り向きざま飛行機たちの墓場に向かった死が迫るすべてのゾンビたちはやがて両想いになる縦に並んだまま嫌われろ絵文字が綺麗に翻訳されればいつか誰にでも通じる涙となる
2024年3月31日 21:32
かべに手をあてると自分の体温がはね返る空に手を置いたらきっと同じように生あたたかいそんな生あたたかい空間の空気に裂け目をつくるこういうのって傷っていうより裂けめなんですぱっくり開いてみせてくれた傷みたいなもののうちがわを覗きこんだ恨むようにして手をさしこんでまさぐると沁みているのがわかるわたしのからだじゃないとこで痛みがしてじんじんと中和してくれる
2023年2月15日 22:48
世界を変えてしまうそんな暖簾をくぐった先こってりラーメンと寂しさは紙一重だったパラレルワールドへの入学方法とあっという間に訪れた放課後手書きはいつも現実光るヘッドホンと落書きうちにはうちの洗濯の白さがある
2023年2月13日 21:57
白昼夢なら得意技だ退屈な授業も嫌なこともそれで忘れてきたたいがいのものは忘れさせてくれるエキスパートな僕だから言えることなんだけど見ることができない白昼夢というのもあるんだよ
2023年2月12日 21:45
本棚を片づけたりコーヒーを飲んだりしてそれで思う何がしたかったんだろうすべきことはしたはずなのになにか物足りない忘れたのかしなくてもいいものなのかそもそもそんなものはないのか
2023年2月6日 23:37
さよならをして泣く人は好きじゃないそんときは無表情でいいでもひとりになって思いっきり悲しんでくれる人が僕が一番好きな人そんな人がいるのかどうか一生知ることはなく僕はいなくなっちゃうんだけどさ
2023年2月5日 21:18
初めから決まっていた僕の世界は答えがないものに近づくことをやめたイヤホンの白いコードから僕の中を思い出がくり返し巡る間違っていた奇跡の日々の切り抜き聞こえるはずのないリズムを刻む無理だよ片目を瞑りつづけてもどうせ時間は戻らない僕はもっと強くなる初めからすべて決まっていた
2023年2月1日 23:08
真夜中にテレビをつけると深夜ドラマでひとり暮らしの女性が同じようにテレビを観ていたしばらく悲しそうな彼女を観てテレビを消した誰か僕のことを悲しそうだと見てくれる人がいたらよかったのに
2022年12月18日 17:58
私が人より少し変わっているせいもあるかもしれないけど、私には常識はずれなところがあるし人と同じことをしたり物事をよく知りもしないで悪く言ったりすることが嫌い。だからきっと詩を書いたり出会い系サイトをつかってる。別にそのことについて何とも思わない。世の中の人はよく知らないことは怖いから「出会い系サイト」って聞くとすぐに危険な目にあうとかって出会い系サイトの悪口を言う。私はもうそこがどんな場所かを
2022年11月6日 19:05
似合わない色の服を着てみた。どうして今日に限ってそんなことをしようとしたのか覚えてない。この服を選んだのが私なのかさえ疑わしい。「目をそらそないで。目をそらさないで。目をそらさないで」夢のなかで言われたのだと言い聞かせながら夜明けの街を歩いてる。最後に主人公がビルから飛び降りる映画があってそこでは「open your eyes」というセリフがくり返されていた。目を覚ましてと目をそらさないでは夢のな
2022年11月2日 19:00
一時間前の時間が今日の中でいかに大切だったことに気がつく。一日の終わり。大切な思い出になるはずだった入浴剤。二十分。剃刀と曇りガラスと色のついた石鹸。スマホを持ち込むことに抵抗がなくなったのにはどんな理由があったのだろう。打ち込みたい文字を考えながら流し目で見る動画。昨日よりも前の日々について考える。未来はたったの一日先のこと。一億回再生された動画の再生ボタンを誰にも見られずにそっと押す。
2022年10月30日 18:02
何かが頭をよぎった気がするまだよぎったばかりで後ろ姿がうっすらと見えている薄暗い朝の食卓のテーブルに置き去りにされた塩みたいもしあれがアイデアというものなら紙に書けば捕まえることもできるだろうただの大きな大きな黒い鳥だと言うのなら黙って見送ることにしようもしかすると、おふくろの味それならまたお盆を待てばいい右折をする素振りを見せているあいだにとりあえず日記に書い
2022年10月25日 21:04
もうひとつの方のあらましが聞きたいと言うからもうひとつ目もふたつ目もないけど考えうる別のあらましを話してみるするとやっぱりそこじゃない、と言うながい籤が外れたみたいに あらましを静かに戻して復活するのを待つあくせくしてもしょうがない母親の寝ぐせを見てはいけない日があるそこの部分だと言ったけどどこのあらましだったのかちっともわからない
2022年10月23日 16:15
なんとなく嫌な気持ちだったのはそれを隠していたからだろう生まれてこのかた本音だったことがない目を伏せなくったっていいヒトが笑顔をつくり続けないのはその方が本心だからだろう?楽園があると信じているそれは記憶からくるものなのか幻想からくるものなのかわからない楽園じゃない場所にいるのが今でわたしは私を盲目にする物語の入口を探している何度も出口と入口を間違えて戻れない場所にた