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[#133] 振り返ったら、ドラゴンボールみたいな旅だった in 山梨②

山梨旅の続き↓

河口湖に着いたら、異国かと思うぐらい海外勢が多くてびっくり!

まずは河口湖で観光船に乗るべく、乗り場に向かった。


フジサン見えますカ?

河口湖駅から観光船の乗り場まで、歩くこと約10分。

色づき始めた葉っぱと共に、河口湖が見えた。

うわー!湖!
海じゃないけど、湖なんだけど、なんだか嬉しくなる。

スワンがいっぱい

早速、観光船"天晴"のチケットを買って、のりばに並ぶ。
と言っても、私が行った時点では誰もいなくて、一番乗りだった。ラッキー!

ほどなくして、観光船が前の便のクルーズを終え、向こうの方から入港してきた。

段々近づく船に、ワクワクとテンションが上がり始める。
私はどういう訳か、船が好きなのだ。

2階建ての船だったが、外から見える限り、乗客はほぼ外国人だった。
駅に引き続き、なんだか自分がここにいることが、場違いのような気すらしてくる。

観光船 "天晴"

下船が終わり、私たちの乗船のタイミングになって、桟橋にいたスタッフさんに "Hi!" と笑顔で話しかけられた。

日本人だよの意味を込めて「こんにちは」と返すものの、そのまま英語で「ここで写真撮影をして、下船した時に気に入ったら買えるよ!」という旨を説明された。

それに対し、「日本人です。」とわざわざ訂正するタイミングもなく、むしろ空気に呑まれて "OK!" と答えたのだった。笑

撮影が終わり船内に乗り込むと、入口にもスタッフさんがいて、世界中の国旗と "Where are you from?" の文言が書かれたパネルを持っていた。

「自分の国の国旗を指して!」と言わんばかりに、パネルを差し出すスタッフさん。

・・・。

申し訳ない気持ちになりながらも、「あの。。。日本です。」と答えた。

「あ、すみません。」と言うスタッフさんと私の間に、ビミョーな気まずい空気が一瞬流れたのは、想像に難くないだろう。笑


その場を後に、船の2階にあるデッキ部分に上ってみた。

あっという間に、周りは外国人で埋め尽くされていく。

観光船が動き始め、少し冷たい風が頬を撫でる。
決して寒くはなく、日光の温かさと丁度いい感じで、なんだか心地よかった。

雲多め

この"天晴"は、あの武田信玄に代表される武田家の船、という設定らしく、家臣によるアナウンスと共に、船は進んだ。

アナウンスに促され周りを見渡すが、その日は雲が多く、富士山は1ミリも見えなかった。

天気がいい日は、河口湖に映る"逆さ富士"も見られるとのネット情報を目にし、期待していたが故に残念だ。

大きな雲の塊がたくさんあり、そもそも富士山がどの方角にあるのかすら、見当がつかなかった。

富士山が心残りながらも、船が作り出す波紋や周りの景色を楽しんでいたら、
「スミマセン、フジサンは見えますカ?」と声を掛けられた。

声のする方に目を向けると、韓国人と思わしき女子3人グループの1人が、少し心配げにこちらを見ていた。

そうだよね、富士山どこにあるの?と思うよね。
私も知りたい。せめて方角だけでも。

と、内心共感の嵐ながら、「富士山、今日は雲で見えないんです。」と答えた。

女性は残念そうに、「アァ、ソウデスカ。。。」と言って、残りの2人に状況を伝えていた。

そうだよね、せっかく河口湖まで来たんだもん、富士山見たいよね。
分かる、分かるよ。

住んでいる国は違えど、富士山を見たい気持ちは同じなんだなと、しみじみ感じていたら、
今度は年配の男性から声を掛けられた。

こちらも片言の日本語で、「フジサン、ドコですカ?」と。

先程と同様、今日は見えないのだと伝えると、彼も残念そうにしていた。

彼も韓国人で、同年代のグループ何人かで旅をしているようだった。

その後も彼は、英語と日本語を駆使しながら、色々と話をしてくれた。
気のいいおじさんだった。

途中で、私がカメラを首から提げてるのに気づいた彼は、「写真上手なんでしょ?」の雰囲気で、写真を撮って欲しいと言う。

いつもカメラの機能頼りの私である。
腕はないのだが、彼のスマホの技術を最大限に頼って、何ショットか撮ってあげた。

彼らの背景に富士山は無かったが、少しでも日本での思い出が良きものとなることを願って。

次なる場所へ

観光船を楽しんだ後は、河口湖と山中湖の中間辺りにある、"忍野八海"と呼ばれるエリアに行くことにした。

今回の旅まで全くその存在を知らなかったのだが、富士山の伏流水を水源とする湧水池で、世界遺産に登録されているのだそうだ。

"八海"とは8つの池を指すらしい。

「水が綺麗な池があるらしい」というざっくりとした情報だけを頭に、忍野八海のバス停を降りる。

よく分かりもせず、とりあえずバス停近くにあった矢印を頼りに、一番近そうな池を目指して歩いた。

最初に辿り着いたのは、"湧池わくいけ"という名の池だった。

湧池

ビックリするぐらい水が透き通っていて、光が当たる水面は、鏡のように反射していた。

水の透明具合を写真に収めたかったのに、写り込むのは周りの景色だった。
それほど透明度が高いということなのだろう。

まだ一つ目の池だが、心が洗われたような気持ちになった。

まるで鏡のよう

この池の近くに、忍野八海の地図が立っていた。

私はここで、初めてこのエリアの全体像を知ったのだ。

全体図

なるほど、他の池は割と近くにありそうだが、一つだけ離れた所にあるのだな。

周遊バスは1時間に1本なので、1時間以内に全て回れるか。
それとも途中でお昼を挟んで、その次のバスに乗るか。

思案しながら、次の池を目指した。

つづく。

今回も最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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