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「お金」とスポーツ

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日本ではあまり語られない、「お金」とスポーツの話を書きたいと思います。主に、ギャンブル、カルテル、労働契約、サラリーキャップ、FA、ドラフト、放映権料、ビジネス。
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記事一覧

なぜドジャーズの1番から5番はホームランバッターなのかー SNSが生み出した打線。ハ…

大谷選手がワールド・シリーズに出る。しかも、ドジャーズのユニフォーム着てだ。相手はヤンキ…

Yosuke Kojima
1か月前
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シティー「降格」の危機⑫ー株主貸付の補足、シティーのスポンサー契約、APTルールの…

前回まで 前回では、シティーの訴えによって、パンドラの箱が開き「株主貸付」という、無利…

Yosuke Kojima
1か月前
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シティー「降格」の危機⑪ーシティーが落とした「爆弾」、戦々恐々とするライバルクラ…

プレミアリーグに大激震が走っている。 プレミアリーグに大激震が走っている。シティーが「爆…

Yosuke Kojima
1か月前
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シティー「降格」の危機⑩ーシティーの勝利?

昨日、シティー対プレミアリーグのリーガル・バトルで、シティーが勝利した。 (速報版として…

Yosuke Kojima
1か月前
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シティー「降格」の危機⑨ープレミアリーグがシティーを追放し、嫌疑がかかる全てのシ…

シティー関連の記事を探していると、いくつか面白い記事に出会った。それは、プレミアリーグ(…

Yosuke Kojima
1か月前
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シティー「降格」の危機⑧ーシティーは「時間稼ぎ」をできない。今期に決定はでる。EP…

前回までの記事では、プレミアリーグ V.S. マンチェスター・シティーの争訟がプレミアリーグが…

Yosuke Kojima
1か月前
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シティー「降格」の危機⑦ーシティーの反撃、シティーがプレミアリーグを訴える。新会計ルール"APT"

前回の記事では、 ①プレミアリーグ(以下、EPL)の財務規則には時効がないこと ②そのためファイナンシャル・フェアプレーでは、5年の時効にかかったしまったシティーの多くの嫌疑をEPL側が立証できること ③"Profit and Sustainability"(PSR)というルールの概略 ④シティーの嫌疑 に関して解説した。今回は、2021年に制定された"Assosiated Party Transaction"(APT)ルールを主に解説する。また、マンチェスター・シティ(以下

シティー「降格」の危機⑥ーEPLの財務規制の内容とシティーの容疑、オーナーによる損…

前回は、UEFAのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)を簡単に解説した。そして、UEFAの失態に…

Yosuke Kojima
2か月前
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マンチェスター・シティー「降格の危機」⑤ーファイナンシャルフェア・プレーとは何か…

目次 ①ヨーロッパにおける「サッカー」とは何か。 ②ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)…

Yosuke Kojima
2か月前
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マンチェスター・シティー「降格」の危機④ーいよいよ始まった。「プレミアリーグ対マ…

いよいよ、プレミアリーグ対マンチェスター・シティーの「仲裁審判」が始まった。一つ、訂正し…

Yosuke Kojima
2か月前
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シティー「降格」の危機③ープレミアリーグはクラブを株主とする株式会社である。ビジ…

前回の記事では、「ルール」の話、すなわちマンチェスター・シティに適用される財務規則の話に…

Yosuke Kojima
2か月前
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マンチェスター・シティ「降格」の危機②ーこれは「民事事案」である。「強制捜査権」…

プレミアリーグ(EPLと称す)対マンチェスター・シティー(シティーと称す)の独立委員会で…

Yosuke Kojima
2か月前
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マン・シティー「降格」の危機①訂正版ーリーグが訴えている内容は?そして、その波紋…

(様々な記事、文献を読んでいるとこれはかなり根が深い問題であると感じた。最も古い案件は20…

Yosuke Kojima
2か月前
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マンCに30P剥奪の可能性ーこの秋の重大な訴訟、プレミアリーグとUEFAの違い。ファイナンシャルフェアプレーとは。プレミアリーグと「お金」①

2024年の秋に始まる、マンCとPL(プレミアリーグ)の重要な訴訟な訴訟をご存じであろうか。判決次第では、マンCは今季30ポイント剥奪される可能性があるという。 まず、マンCが違反したとされる規則は、UEFAの規則であるFFPではなく、プレミアリーグの規則(PSR)である。昨年のエヴァートンが10ポイント剥奪された根拠もこのPSRである。 PSRは、Profit and Sustainability Rules の略である。日本語にすると「利益と持続可能性のためのルール」