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アイコンはデッサンをinkscapeで処理。ヘッダーはセーヌ河上流。

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ワイン知らずのワイン談義:最終回 ワインと所得とキリストの奇跡

耳を肥やすとか目を肥やすといいますよね?良い音楽を聴いて音楽に対する感性をみがく。あるいはルーヴルやオルセーに行き古今の質の良い絵画や彫刻を見て美的教養を高める。 同じことはスポーツや劇などにしても同じこと。陶磁器や書でも同じ。 となるとワインでも良いワインに馴れないといけない。でなければ本当に良いものは分からない、という論法がなりたつ。だけど、これは誰にでもやれるものじゃない。 音楽は複製技術が進歩してコンサートに出向く必要はないかもしれない。ましてすでに過去のピアニ

    • D. H. ロレンスの詩:無花果 自由訳

      こっちはずいぶん寒くなって今日は14℃/7℃でした。それでも陽は照っているし、風も少ないので自転車に出ました。コースはいつものセーヌ河岸、マルヌ河岸の自転車道路です。三日ぶりなので息切れがするかと心配していましたが、それほどでもなく、脚の筋肉も疲れることなく、無事に帰宅しました。平均移動速度は21.4km/h、 最高速度は53.3km/hでした。最高速度は測定間違いのはずです。スマートウォッチの速度計はよく間違えるそうです。 で、シャワーを浴びて、少し落ち着いて飲んでいるの

      • D. H. LAWRENCE:Fig D. H. ロレンス: イチジク

        noteのおすすめを見ていたらで「イチジクは愛の・・・」という文が頭の片隅に残った。そのままスクロールを続けたので誰のnoteだったのか、不明のままだ。ただ私は「イチジク」という語から高校生の時に図書館で手にしたD. H. ロレンスの詩の一部を思い出していた。それは「メキシコ人は無花果を女性器に例える」と言うもので、当時高校生の私には相当のショックを与えたらしく、今に至るまでこの表現は頭の片隅に生きている。無花果を見るたびにこの詩の断片が頭に浮かぶくらいだから。もっともメキシ

        • 自転車、狂歌

          三日連続の自転車で脚は疲れているはずなのに、調子よく走れた。 移動平均速度が21.0km/h, 最高速度が40.3km/h。 こんなに調子よく走れたのは久しぶりのことだ。年をとっても進歩はするものなんだな~、と感心。日曜日で車が少なかったせいかな、平均速度が20を超えたのは。コロナで車が少なくなるのは自転車乗りにはありがたいことだ。仕事がなくなって困っている人がたくさんいるから、こんなことを云うのは不謹慎なことだろうけど(私も仕事をなくしている口だ)、自転車に乗っていて車が少

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          ワイン知らずのワイン談義:鴨料理とワイン

          今日は鴨料理を作ってみました。作り方は簡単。鴨のもも肉にバターを一切れ乗せ、まず肉側を上にして20分ほど焼く。温度は高くて190℃です。20分を過ぎたところで一度取り出し(火傷をしないように)もも肉をひっくり返して皮の部分を上に。ここでハチミツを少し表に塗り、水で薄めたハチミツをもも肉周りに注ぎます。量はほんの少し。容器の底に満遍なく回ればオーケー。ブドウの果汁もでるので液が多すぎると面白くないことになります。それからブドウの実をもも肉の周囲に置いて、再びオーブンに。20分く

          ワイン知らずのワイン談義:鴨料理とワイン

          狂歌18禁

          少し曇りではあったのだけど、まあ、雨でもいいや、と自転車。 結局、雨は降らなかった。 でもいつものように行きはよいよい、帰りはゼーゼー。 復路でアシスト自転車に乗ったオバサンが追い抜いて行くので ワオ!早い! と言ったら上からの目線でにんまり笑って エレクトリック! と自信満々。 そのまま悠々と坂道の上へと消えていった。 チックショー🤣 ・・・・・ 金髪の君のあそこは赤い森 そばかすのある鍾乳洞・・・・・ 交わりの時のあなたは奔放で終われば別の恥ずかしがり屋・・・・・

          狂歌18禁

          狂歌・ワイン知らずのワイン談義:カエルと言う名のワイン

          昔々その昔、まだ日本の景気が上向きで少々日本人が傲慢になっていた時代、、、そう、リーマンショック前の話です。日本の大手飲料メーカーが日本人にボージョレヌーヴォーを鯨飲させようとやっきになってコマーシャルやマーケティングをやり、営業も大動員。結果、安ワインは高級ワインに姿を変えて日本中で大いに売れました。で、「よくやった営業員!」とばかりに、成績の良かった社員を大勢ブルゴーニュに送り込んだことがあったのです。私は通訳でついて行っただけなんですけどね。ブルゴーニュはもちろんボージ

          狂歌・ワイン知らずのワイン談義:カエルと言う名のワイン

          狂歌・ワイン:ニースの食べ物

          白ワインのことでいろいろ思い出すことがありました。特にニースでの話です。ニースにはデリケートな料理がいくつかあって、そのうちの一つがオリーブオイルとレモンで〆たイワシとかカタクチイワシ。市場で安く買える料理だったのを覚えています。あとは有名なクルジェット(ズッキーニ)の花のベニエ(天ぷら)。それと生のパット・フレッシュ(生パスタ)とかピザも美味しかった。ニースのピザはソフィア・ローレンが自分で書いた(という振れ込みの)料理本でほめてました。もちろんオリーブオイルとレモンでしめ

          狂歌・ワイン:ニースの食べ物

          映画・聴読・ワイン

          写真のワインはシャトーヌフ・ドゥ・パプです。ヴォクリューズ県の産地だからジゴンダスと同じ県ですね。瓶に浮彫が入っているのも、フランスのワインとしてはこの二つだけかと思います。産地は南仏と言っていいのか、ま、南のアヴィニヨンとかオレンジ、ニームとかに近いところです。で、これをね、映画Zuluを見ながら飲んでいました。ソシソン(と書くんですか?フレンチのソーセージ)を食べながら。このズールーという映画、見るのは二度目だけど、相変わらずセリフがわかりません。だめですね、聴読力ゼロ。

          映画・聴読・ワイン

          川柳、俳句、狂歌、短歌

          パリは今日も雨。トーゼン自転車には出れず。一方パリは月曜から再度のロックダウンになる予定。コロナに関するあらゆる指標が悪くなっている。その台風の目のど真ん中にノホホンと暮らしているのだから、なんとも不思議。いったい誰がコロナに捕まってるんだ?くらいのもの。もっとも最近はみなエレベーターを避けたり、一緒に乗ったりしないようにはしているけど。ま、エゴイストの私としてはできるだけ早く秋晴れになり自転車を楽しめるように祈るばかりです。 指の爪伸びるがままに夏は過ぎそのむかし無一物を

          川柳、俳句、狂歌、短歌

          自転車俳句

          今朝まで雨。でも昼過ぎには道路が乾き始めたので自転車に出る。雨が降りそうな天候だったけれど、しらばく運動をしていないので少々濡れてもいいかと。往路は調子よく10kmを走り抜け折り返し地点の公園で一休み。復路は息切れがして、いつもなら一度しか休まないのに、今日は二度も。平均移動速度が20.3km/h、最高速度が45.3km/h。最高速度は眉唾物。GPSの誤差は普通らしい。 マルヌ川に沿って走るサイクリングコースにはマロニエの実が降り積もっていました。 踏みしだくマロニエの実

          自転車俳句

          ワイン知らずのワイン談義:シャブリを買ってみた

          クラブ・デ・ソムリエのワイン 今日はシャブリを買ってみた。カジノといういつも行くスーパーのワイン売り場で見つけたもの。Le club des sommeliersのおすすめ。このクラブ・デ・ソムリエというのは大規模店舗であるカジノのワイン部門であるらしい。ワイン専門家の集団でワインの評価や買い付けをしている。そこのおすすめということ。ちょっと疑い深くなるけど、どうなんだろう?買ってしまった。16ユーロ/本。日本円で2000円をわずかに切るくらい。biodynamiqueとかA

          ワイン知らずのワイン談義:シャブリを買ってみた

          川柳、俳句、狂歌、短歌

          こちらは昨日から雨。一日中降り続け今日もまた雨。予報では明日も雨とのこと。みなさまいかがお過ごしにや? 夜が来て黒い粘土を塗りこめる焼けた伽藍に愛をいとなむ何者になろうともせず生きていたあの少年はどこにいったか 人生の九割がたは誤解です 後の残りは思い込みだけ愛人の豊かな胸を舐めまわすのはバルザックの純愛です絵:コーティング紙にアクリル 15F

          川柳、俳句、狂歌、短歌

          17シラブ、川柳、狂歌、短歌

          後悔に苛まされて人嫌うモーリタニアに幾年か住む凡庸な言葉口にし性行為女(ひと)を見てその発情を見て取れる性の終わりの男の狡さ外国に行って帰らぬ少年は祭壇陰の少女忘れずモシャモシャと押しつける君なつかしい絵:フリーハンドのデッサン 筆ペン使用

          17シラブ、川柳、狂歌、短歌

          ワイン知らずのワイン談義:ソッカでもどう?

          前回はワイン業界の裏話だったけれど、どうも後味が悪い。要は高価なワインはうまいし安全。安ければ、もう合成品としか言いようのないしろもの。そこそこの品質でそこそこの価格をそこそこの所得者が飲むという、きわめて寂しい状況がワイン業界。あまりにも悲しい。これなら日本の焼酎でも飲んでいたほうがよほど賢明だ。フランスでもワインの消費量が落ちて夏はビールということらしいし、ワインを飲むにしてもフルーティなわかりやすいワイン、あれこれ御託を並べなくてすむ軽いワインが好まれているとか。原子の

          ワイン知らずのワイン談義:ソッカでもどう?

          ワイン知らずのワイン談義:ワインの中に毒!

          こないだボルドー系の赤で、あまりにも卵白の味が強いのでちょっと検索をかけたら、赤ワインの製造工程で卵白清澄と呼ばれる工程があり、澱を取り除くことを学んだ(そんなことも知らないシロートです)。しかし17ユーロほどを払ったのにこの味はないよと腹が立つので、さらに検索続行。すると『ワインの中の毒』("Le goût des pesticides dans le vin" 直訳すると『ワインの中の殺虫剤の味』ね。)。という本を書いた人がいるのを発見。フランスのワイン業界では有名な人で

          ワイン知らずのワイン談義:ワインの中に毒!