ワイン知らずのワイン談義:シャブリを買ってみた
クラブ・デ・ソムリエのワイン
今日はシャブリを買ってみた。カジノといういつも行くスーパーのワイン売り場で見つけたもの。Le club des sommeliersのおすすめ。このクラブ・デ・ソムリエというのは大規模店舗であるカジノのワイン部門であるらしい。ワイン専門家の集団でワインの評価や買い付けをしている。そこのおすすめということ。ちょっと疑い深くなるけど、どうなんだろう?買ってしまった。16ユーロ/本。日本円で2000円をわずかに切るくらい。biodynamiqueとかABとかFR-BO-01とかバイオであることを証するラベルが見えるけれど、ムーン?亜硫酸塩は入っていると記載している。他にもビオのワインはたくさん売っていたけれど、どれも安い。10ユーロ以下、5ユーロ以下のものも見た。10ユーロ以下のワインは信用しないことにしているけれど、一度試してみるべきかな、、、ちょっと怖いけど。ただワインの価格には労力のコストも入っているから、手間ひまかければそこまで安くはならないだろうと疑ってしまう。
このシャブリの生産者はFamille Brocard。150ヘクタールの土地に60をビオで、40をビオディナミックで栽培している。ビオはともかくビオディナミックという農法はちょっとエゾテリックなところがあるそうで、用心してしまう。大部分は輸出向けというから日本にも入っているに違いない。
ワインそのものにもどると
ワインそのものに戻ると透明な黄金色の液体で華やか。(#恵白さんが教えてくれたTEARS OF WINEに相当する仏語はやはり涙(LARMES DE VIN)か脚(JAMBES)だそうだ。)で、脚もちゃんとありました。といっても2018年ものだから、それほどトロリとはせず。味は最初、つまり昨日飲んだ時は最初だけ独特の香りがあった。二日目はこの香りには気付かなかった。なれたせいか、それともワインを一日置いたせいか。貝殻の化石が主体の土壌に栽培されているそうで、貝殻の香りというらしい。それからは例の白に特有の、ちょっと湿った石の香り、鉱物質の香りというのかな、あれです。酸味は少なめで、とても柔らかい舌あたり。飲み干すと少し酸味は残るけれど、長くはなく、飲みすぎるのじゃないかと心配になるくらい口当たりがよかった。16ユーロでこの味なら全く損した感じはなし。
ソラマメとチーズと白
フィレンツェの観光に行き、宿がなくて隣村の民宿に泊まったことがあった。その民宿の隣のキャフェで男が独り白ワインとソラマメを楽しんでいた。グラスに入った白を前に剥いたばかりの青々としたソラマメをキャマンベール風のチーズの一片といっしょに一つずつ食っている。時々、白ワインをちびりちびりと楽しみながら。それなに?と聞いたら味見をさせてくれた。繊細なソラマメの薄緑色をキャマンベールにぐいとフォークで押し込んで口に入れる。予想を裏切り青臭い味はない。農民が昼の食事にでもするような単純明快な食べ物で、時々思い出しては食べている。春先によく似合うサラダ(なのかな?)です。
写真:話題にしているシャブリのラベル