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少しの躊躇もなく、全身全霊をかけて食いしばる。選択肢などない盲目的な容赦のなさに顎関節の…
なけなしの体力を振り絞り、アルフォートを買ってきた。 どうせ振り絞るなら他にもやりたいこ…
今日は自己紹介も兼ねて、私の超大切な相棒の紹介をしたいと思います。 私は持病により一日を…
時限爆弾が爆発しそうだから海に行きたいのに、あふれた痛みの影が、冷たい地面に突き刺さって身動きが取れない深い夜。開けた冷蔵庫の沈んだ明るさに、なんだかちょっと、ちょっとだけ救われた気でいたのは仄かに照らされた黒い床板が、わたしを取り巻く世界に少しだけ似ていたからだと思う。 地平の彼方に向けて声の限りに叫んだなら、重たい海だって割れそうなこんな夜。縦が横になった毛布を直さない、こんな夜。
夕焼けよりも朝焼けに一日の終わりを突きつけられる それは容赦なく始まる新たな今日 深い紫色…
午前零時に近所のスーパー(ありがたいことに24時間営業である)に行ったら品出しの最中で、…
税込み価格217円、ずっと気になっていた餅を買った 餅部分が塩風味だなんて好みすぎるし絶対お…
水饅頭になっちゃった 笑いながら袖を捲られた腕を見て、なるほど、と納得してしまう 一日をベ…
貰い手のない愛情をポケットに押し込んでもっともらしく 空を見上げて「久しぶりの晴れ間ですね」なんて片手を挙げる 熱を出した夜ひとり作った氷の数だけ地図に記した 貰い手のない優しさの隠し場所 すき焼きはコンロの前で立ち食い、Lサイズのピザをシェアしない フォークダンスの輪から外れるわたしが透かし見る カーテン係に立候補しそこねた五時間目 黄色いカーテンにくるまってキスする通過儀礼をし損ねた 午後六時のまま、ひりひりと、佇んでいる