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ミステリ感想

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ミステリの感想です。
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#感想

ミステリ感想記事インデックス

小説相沢沙呼 〈酉乃初の事件簿シリーズ〉 午前零時のサンドリヨン ロートケプシェン、こ…

ヤスミツ
2週間前
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24/03/17 【感想】変な絵(小説単行本)

雨穴『変な絵』を読みました。 上記の出版社ページによると「長編小説」「国民的スケッチ・ミ…

ヤスミツ
8か月前
1

23/09/17 【感想】化石少女と七つの冒険

麻耶雄嵩によるミステリ短編集『化石少女と七つの冒険』を読みました。 ま、麻耶雄嵩~~~~…

ヤスミツ
1年前
3

23/09/13 【感想】エラリー・クイーン完全ガイド

飯城勇三『エラリー・クイーン完全ガイド』を読みました。 まず書いておきたいのは、本書は星…

ヤスミツ
1年前
1

23/09/08 【感想】優等生は探偵に向かない

ホリー・ジャクソン『優等生は探偵に向かない』を読みました。 大いに楽しんで読んだ『自由研…

ヤスミツ
1年前
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23/08/23 【感想】影踏亭の怪談

大島清昭『影踏亭の怪談』を読みました。 作者紹介には「怪異と謎解きのバランスの新しさを高…

ヤスミツ
1年前
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23/08/06 【感想】堕天使拷問刑

飛鳥部勝則の長編ミステリ『堕天使拷問刑』を読みました。 スッゲエ面白い小説です。 私が手に入れたものにはついていなかったのですが、帯には「ジョン・ディクスン・カー+ボーイ・ミーツ・ガール」という最高の惹句がついている作品だそうで。読んでみると実際この看板に全くの偽りなしでしたね! そもそも足し算の前半部分である「ジョン・ディクスン・カー」の意味するところが「不可能犯罪+オカルトホラー」の足し算なのですが、本作ではこれらの要素がギュウギュウに詰め込まれています。 巫女だの

23/07/29 【感想】エラリー・クイーンの事件簿2

前回一時帰国したときに古本屋をのぞいたら見つけて購入、そのまま台湾に持ってきていた『エラ…

ヤスミツ
1年前
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23/07/05 【感想】11文字の檻

青崎有吾の短編集『11文字の檻』を読みました。 各種アンソロジー等に掲載された短編作品を集…

ヤスミツ
1年前
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23/06/25 【感想】ハサミ男

殊能将之『ハサミ男』を読みました。 前々から評判は聞いていたこの小説ですが読んでみると……

ヤスミツ
1年前
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23/06/20 【感想】自由研究には向かない殺人

ホリー・ジャクソン『自由研究には向かない殺人』を読みました。 楽しかった…! 600ページ近…

ヤスミツ
1年前
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23/06/13 クイーン新訳ダービー

(♪ファンファーレ) 10年以上にわたって断続的にファンを喜ばせてくれている、越前敏弥氏に…

ヤスミツ
1年前
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23/06/07 【感想】幽霊屋敷

創元推理文庫から今年4月に新訳版で出たジョン・ディクスン・カーの『幽霊屋敷』を読みました…

ヤスミツ
1年前
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23/04/25 【感想】虚構推理短編集 岩永琴子の密室

『虚構推理短編集 岩永琴子の密室』を読みました。 3,4週間くらいかけてダラダラ読んだので単行本タイトルのことは忘れていて、読み終えてから見返したときに「そういえば全編が広義の密室モノか!」と新鮮な驚きがありました。こういうのは短編集だからできる粋なまとめ方ですねえ。 序盤は線の細い作品も並んだのですが、ラストの「飛島家の殺人」は虚構推理フォーマットにおけるもうひとつの完成形とも言うべき、垢抜けた作品でした。 このシリーズは探偵役となる岩永琴子が「妖怪や霊のたぐいと話せる