聖徳太子ゆかり「正明寺」京都御所の清涼殿を移築【滋賀湖東シリーズ/湖東シリーズ/竜王シリーズ/滋賀日野町シリーズ】
秘仏公開のパンフレットGETして仏像の姿を見て行くか迷ったが、他の寺でも秘仏公開されていたので行ったら、かなり印象が違う。写真写りの悪い人が世の中にいるが、この仏像は生で見るとよかった。運慶の息子で名仏師・肥後定慶にも通じる優しさがある。(私の大報恩寺NOTEはこちら)
2023年の秘仏情報をお先にどうぞ!そして秘仏公開時のパンフレットはこちら!
変更履歴
2024/10/26:初版
▼HP
▼アクセス
滋賀県蒲生郡日野町松尾560
▼祭神・本尊と脇時
千手観音立像
▼見どころ
▽正明寺
黄檗禅の名刹
聖徳太子の創建と伝えられている
黄檗宗は歴史的には新しい仏教なので、時代の流れ的には聖徳太子所縁はおかしい
昔は比叡山延暦寺系の地方大寺として栄えたので天台宗で、これは本尊の脇侍からも明らか
本堂は、後水尾天皇から京都御所の清涼殿を下賜され移築されたもので、檜皮葺の屋根の流れが美しく国の重要文化財
本尊は千手観音立像、脇侍に毘沙門天は鎌倉時代のもので、こちらも国の重要文化財
2023年は非公開だったが不動明王@重文も安置されている
→表参道
→境内
入った瞬間に黄檗宗だな~という感じだ。山門を入ると右に手前から鐘楼、禅堂が並び、雨の時でもぬれずに廊下(回廊)で回れるようになっている。左は台所(食堂)、済堂、庫裏と方丈と並んでいる。
左を見ると手水舎。通常は真っすぐ本堂だが、たぶん秘仏公開時なので左の受付を通ることになっている。9:30で15名ほどだろうか。
漫画の一休さんでは木魚を叩くシーンがあるが、あの木魚はあの時代にはなかったはずかと。これは木魚です!魚でしょ!!!
→本堂@重文
受付の手前にお菓子とお茶が置かれていた。
写真NGだったのでまずは山門の看板やパンフレットを掲載した後に仏像の感想です。
仏像の感想は次のNOTEに纏めています。
天台宗だったので焼き討ちによりお堂は焼失
江戸時代に再建する
その焼失を潜り抜けたが、草堂など粗末な場所で村人に守り抜かれた仏像たち
その割には本尊の衣文には金が残っていることから、大事にされた仏像たちである
ネットやパンフレットの写真は見上げているような感じだったので写りがいまいちだが、実際に見仏すると印象が違った
本尊は肥後定慶が作成しそうな優しさを持ちながら細かいところが行き届いた仏像である
ただし、大報恩寺の6観音と同じく、十一面観音は肥後定慶工房のものかもしれない
あと光背も大報恩寺風味が出ているわけで
本堂左に続くお堂に行きます。たぶん玄関なのかな・・・。
→玄関
本堂右ですね。放生池と開山堂と経蔵があります。
放生池には神社っぽいのがある。神社ではイチキシマでしょうし、寺なら弁財天の可能性が高い。
本堂は、後水尾天皇から京都御所の清涼殿を下賜され移築されたものなので外からお堂を写真におさめる。
→開山堂と経蔵
本堂から開山堂と経蔵へ向かいます。
→禅堂
黄檗宗独特の仏像たちが並ぶのかなと思っていましたが、やはり元天台宗という感じがした。
この金剛界式大日如来坐像、達磨大師坐像もすばらしいんですよね。結局、仏像は黄檗宗感はないです。再興に天皇が関わっているので、時代の流れを組み入れ黄檗宗の僧を受け入れたのかも。そして、この土地に権威が力を貸したのは、日野が近江商人の本拠地だったのが理由の1つなんだろうと思う。
▽井林神社
寺の途中で近くに鎮座。2023年は雨降りそうなのでカットした。帰宅後に調べたので記しておく。分かったことは行くべきだった・・・。
祭神は瓊々杵尊(ニニギノミコト)
明治以前は山王権現と称し、明治で井林神社と改称
社伝によるとこの地が天台勢力化にあった頃、日吉山王の神を分祀したものとされている
ということで、正明寺も黄檗宗だが元は天台宗というのが確信できる
境内に、惟喬親王をお祀りする世(せ)神社が鎮座する(http://www.shigahochi.co.jp/info.php?type=article&id=A0029105)
世神社は、その井林神社への石段前広場一隅にひっそりと鎮座しておられる
てなかんじで神社仏閣は近くをセットで巡ると歴史が繋がったりします。
▼メディア情報
これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。
▼旅行記
▼セットで行くところ
湖東に抜けるコースと竜王に抜けるコース、湖南に抜けるコースと車ならばどこでも行けるな。
湖東のうち東近江市は次の通り。
▼仏像展
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