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出雲ツワモノ集合「兵主大社」延喜式&名神大社!あっ穴師坐兵主神社から【湖南シリーズ】【兵主21社シリーズ】【兵主22社シリーズ】

「つわものぬし」と読むことにより武士の厚い信仰を得ていたそうで、源頼朝からの神宝の寄進や、足利尊氏による楼門の造営があった。正式には「ひょうず」と読む。社伝によれば、3世紀後半、大和国の穴師に鎮座していた「穴師坐兵主神社」が近江に遷座し、現在の地に社殿が造営されたのがはじまりであるとする。

 景行天皇の時代、大和国の穴師の地にまつられていた社(現・穴師坐兵主神社)が近江国に遷座したのが始まり!相撲の聖地=菅原道真でもある!!

変更履歴

2023/11/01 動画追加(https://www.youtube.com/watch?v=JohtDgRl5hY
2023/08/31 初版


▼HP

▼アクセス

滋賀県野洲市五条566

▼祭神

オオクニヌシの別名・大己貴命(オオナムチ)
 別名:八千矛神(ヤチホコ)

▼見どころ

  • 兵主大神宮、大宝天王社とも称された神社で、現在は、兵主大社と称している

  • 『日本書紀』では、大和朝廷成立後の景行天皇、成務天皇、仲哀天皇の三天皇が高穴穂宮(現・高穴穂神社)を宮居とした

  • 景行天皇の時代、大和国・穴師(現在の奈良県桜井)で皇子・稲背入彦命に八千矛神(大国主神)を現鎮座地に祀らせたのがはじまり

  • その後、近江国の志賀高穴穂宮への遷都し、近江国穴太(現在の滋賀県大津)に遷座

  • 欽明天皇の時代に、稲背入彦命の後裔にあたる播磨別の一族が琵琶湖を渡り、現在地へと遷座

  • 718年に創建の古社である

  • 花山天皇が勅額を寄進、源頼朝が神宝を寄進し、足利尊氏が社殿を造営

  • 徳川家の保護と朝廷や武士の崇敬を集めた

  • 祭神はオオクニヌシの別名・八千矛之神

  • ヤチホコは大津市の日吉大社から亀に乗って琵琶湖を渡り、鹿に乗って神社に来られたとか

  • 境内の鳥居と楼門は足利尊氏が寄進

  • 庭園は平安時代の回遊式で苔や紅葉などが美しい国の名勝

  • 手名椎神・足名椎神が揃っている・・

  • 撮影で使われることもある神社

  • 兵主神については諸説あるが、延喜式には「兵主」と名の付く神社が各地に19社あるのでので重要な神であったよう

  • 上七社・中七社・下七社で構成された「兵主二十一社」が存在している

  • GWあたりの例大祭「兵主祭」には、楼門に上七社の神輿が鎮座し、『和漢三才図会』には、祭神・大己貴命に七つの名があるので七社とのこと。

  • 大己貴命の七つの名は、大己貴命・大国主神・芦原醜男・八千矛神・国作大己貴命・大物主神・顕国玉神で、要はオオクニヌシである

  • 兵主神社二十一社一覧  (兵主大社サイトより転載)

 宮司が出ている動画をどうぞ!

▽境内

 2022年に建立1300年を迎えた古社。祭神はオオクニヌシ別名「大己貴命(オオナムチ)」、別名「八千矛神(ヤチホコ)」。広大な境内の入口には、足利尊氏の寄進と伝えられる朱塗りの楼門が立っている。楼門をくぐると楓に包まれた玉砂利参道で、その奥に変化に富んだ拝殿・本殿ががある。

→参道から楼門

→楼門

 現存する朱塗りの楼門は、1550年に足利尊氏寄進と墨書に記されている。左右に翼廊のついており、四脚門というそうな。

 そしてこの楼門の左右には摂社・末社があると見せかけ社殿がない!?と思わせるが、ここから琵琶湖方面に向かうと、各神社があります!
 そして不思議なのが、神様がスサノオ、ミホツヒメなどすべて出雲の神たちなんですよ!!
 右端から矢放神社、狩上神社、戸津神社です。

 中央から左は二ノ宮神社、浅殿神社、矢取神社である。

→乙殿神社&天満宮

 乙殿神社は「稲背入彦神」が祀られている神社で、右に出雲の末裔でもある菅原道真を祀る天満宮が拝殿・本殿までの途中にある。

 景行天皇の時代、大和国の穴師の地にまつられていた社(現・穴師坐兵主神社)が近江国に遷座したのが始まり!

相撲の聖地=力士=ノミノスクネ=末裔に菅原道真でもあるので、奈良から分霊かと思っていたが、道真は京都・北野天満宮から遷座させたことが北野天満宮の社家日記に記されているようだ。

→拝殿・本殿へ

右手に社務所ですね。

社務所

左手に手水舎になっています。

では、拝殿・本殿ですね。拝殿の中央の一棟の左右に翼楼がついているのは珍しいようだ。

 祭神はヤチホコで、括弧書きでオオクニヌシにしています。スナノオの妻・イナダヒメの両親である手名椎神・足名椎神を祀っている。で、スサノオは?というと境外摂社・末社ですね。

 ああ~狛犬が包帯でグルグル巻きになっている・・。これは、ケガをした身体の治癒を祈願する際は、獅子や狛犬に名前や住所を書いた白い布を巻きつける風習のようです。

 包帯は拝殿前に置かれており、初穂料を納めると誰でも狛犬に巻きつけることが出来るので、お試しあれ!

→本殿右:雨大神宮?

→庭園

 公開期間は春期と秋期のよう。
 社務所で受付をして、拝殿横の扉から庭園に入る。庭園は平安時代後期の作といわれ、池を中心とした国指定の名勝。社宝として、源頼朝や徳川氏の武具が伝えられています。

→兵主大社旧護摩堂

 旧護摩堂には、不動明王立像が安置され神仏習合が残っている。

 不動明王は、両手が肩から先が欠失し、台座・光背も失われている。1604年の縁起によれば「われ今降臨して兵主大明神とあらはれん」とあり、兵主神社の本地仏のようだ。

▽兵主祭(5月5日)、八ケ崎神事(11月)

 兵主祭は周辺の「兵主十八郷」と呼ばれる氏子地域に鎮座している兵主大社の末社から神輿が出てこの境内に集まる。
 秘密神事とされる11月の「八ケ崎神事」では、浜辺で身を清めた宮司が琵琶湖の沖合まで祭神を出迎える儀式があり、これは古代に現在地へと祭神が鎮座した際のようすを再現するものといわれています。

▼兵主二十一社と二十二社

▽兵主22社(摂社末社)

01 乙殿神社(私のNOTEは前述の通り)
02 八幡神社
03 浅殿神社
04 吉地神社
05 二之宮神社
06 木部神社
07 高木神社
08 矢取神社
09 牛尾神社
10 南産土神社
11 北産土神社
12 矢放神社
13 狩上神社
14 苗田神社(私のNOTE
15 千原神社
16 戸津神社(私のNOTE
17 三ノ宮神社
18 杜若神社(若宮神社)
19 稲荷神社
20 下堤神社
21 野々宮神社
22 城之神社

▽兵主21社

 →上七社:祭神⇔本地仏

  1. 本社 「兵主大明神」:大己貴命⇔不動明王

  2. 西河原村末社「二ノ宮大明神」:天児屋根命⇔薬師如来

  3. 堤村末社「狩上大明神」:事代主命⇔毘沙門天

  4. 吉川村末社「箭放大明神」:天少彦命⇔毘沙門天

  5. 安地村末社「戸津大明神」:三穂津姫命⇔虚空蔵菩薩

  6. 小比江村末社「箭取大明神」:手力雄命⇔毘沙門天

  7. 比留田村末社「悪王子」:五十猛命⇔愛染明王

 →中七社 (祭神) (本地仏)

  1. 五条村末社「乙殿大明神」: 稲背入彦命⇔薬師如来

  2. 五条村末社上「津宮」:不詳⇔隆三世明王

  3. 五条村末社「聖社」:不詳⇔地蔵菩薩

  4. 六条村末社「三ノ宮」:高光照姫命⇔十一面観音

  5. 野田村末社「宇佐八幡」:應神天皇⇔阿弥陀如来

  6. 野田村「四ノ宮」:光照姫神⇔虚空蔵菩薩

  7. 野田村「廣田」:不詳⇔阿弥陀如来

 →下七社 (祭神) (本地仏)

  1. 兵主境内社「手洗御前」:岡像女神⇔弥勤菩薩

  2. 兵主境内社「今王子」:不詳⇔薬師如来

  3. 兵主境内社「大行事」:不詳⇔毘沙門天

  4. 兵主境内社「八宮」:不詳⇔弁財天

  5. 井口村末社「千原大明神」:スサノオ⇔地蔵菩薩

  6. 須原村末社「苗田大明神」:稲田姫命⇔大日如来

  7. 吉地村木部村末社「悪王子」:五十猛命⇔愛染明王

▼旅行記

▼セットで行くところ

▼兵主21社シリーズ

01 乙殿神社
02 八幡神社
03 浅殿神社
04 吉地神社
05 二之宮神社
06 木部神社
07 高木神社
08 矢取神社
09 牛尾神社
10 南産土神社
11 北産土神社
12 矢放神社
13 狩上神社
14 苗田神社
15 千原神社
16 戸津神社
17 三ノ宮神社
18 杜若神社(若宮神社)
19 稲荷神社
20 下堤神社
21 野々宮神社
22 城之神社

▼仏像展


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