石清水八幡宮の本尊「誓願寺」清少納言と和泉式部/落語発祥/世阿弥【京都ツウシリーズ】【新京極寺町シリーズ】
天智天皇勅願で奈良から京都に移った古寺。本尊は快慶か行快じゃないかと思ってしまう良い仏像!!この仏像は石清水八幡宮の仏像なんですよね!!無料!写真OKという寺です!清少納言と和泉式部、落語と能など文化・芸術なども繋がるワンダーランド!!
変更履歴
▼HP
▼アクセス
京都府京都市中京区新京極桜之町453 (新京極通り六角下る)
▼祭神・本尊と脇時
阿弥陀如来
▼見どころ
蛸薬師堂永福寺、誠心院からさらに北上すると右側にあります。阿弥陀如来が安置されています。
ここも、元々は奈良にあった寺で、天智天皇が京都の深草に移設し、その後に豊臣秀吉がここに移設させました。
本尊は石清水八幡宮に八幡神の本地仏として安置されていた「阿弥陀如来坐像」とのこと。
昔は五臓六腑を持つ釈迦如来を安置していたが、火事で焼失したらしい。ということは京都嵐山の清凉寺と同じ清凉寺式釈迦如来を持っていたということかも?
→箇条書き寺紹介
新京極通り中心にある「浄土宗西山深草派」の総本山
法然上人、西山国師、立信上人と続く浄土門の聖地
その後、京都深草に移った説があるが、これは深草派という名前からか?
鎌倉初期に京都の一条小川(現在の上京区元誓願寺通小川西入る)に移転
1591年、豊臣秀吉の寺町整備に際して現在の三条寺町の地に移った
秀吉の側近・松の丸殿の支援で大伽藍となる
境内は6500坪で、本堂、報恩堂、釈迦堂、三重塔、地蔵堂があり、塔頭も18持った
清少納言、和泉式部、松の丸殿といった女性たちからの深い信仰を集めたため「女人往生の寺」とも称される
都の才女・清少納言は、髪を落して尼僧となり、本堂のそばの庵室で念仏して歓喜の往生をとげた
和泉式部も、娘に先立たれた悲しみのうちに無常をさとり誓願寺に詣でた
和泉式部は、四十八日間参籠して念仏三昧に入り、霊夢により女人往生の信仰を得た
落語の祖と呼ばれる「策伝上人」や謡曲「誓願寺(世阿弥作)」に謡われ、落語発祥の寺、芸道上達の寺としても広く信仰を集めている
京都御所に近いことから朝廷との交流も多く見られた
謡曲「誓願寺」は、世阿弥作と伝えられ、この寺所縁の和泉式部と一遍上人が主役となった物語り
→本堂
現存の「本堂」は1964年に造されたもの。鉄筋コンクリート造りの近代本堂。本堂内は開放しており、丈六の阿弥陀如来坐像が山門外からでもよく見える。
→本尊「阿弥陀如来坐像」
快慶か行快っぽいと思うのは私だけだろうか??ちなみに、この寺には毘沙門天立像@重文を持つが、近年、最近の研究で康尚作だとわかった。康尚は定朝の父で日本仏像の祖とも。(この後に定朝が出てきて、慶派・院派・円派に分かれていく)
当初の本尊・阿弥陀如来の胎内には五臓六腑があったという言い伝えがあるとされているが、1864~65年の大火で焼失したよう。ということで、新しい本尊と思いきや、今の仏像は石清水八幡宮の本尊でもあった仏像である!!
十一面観音立像の場所から本尊を見仏。天井や後輩も素晴らしい!この阿弥陀如来は本当に素晴らしい。と見仏していると海外の方も同じ場所から見ていた。2023年は、西洋、アジアの方など本当に国際色豊かな参拝者が居た。
→ひとこと観音(十一面観音)
十一面観音は、弘法大使師の作と伝えられ、かつては新京極中筋町の誠心院の西向かいにあった長金寺(一言堂)の本尊だった。
古来、一言で願いをかなえてくれる「ひとこと観音」として信仰を集めている。明治初年に廃寺となり、本堂脇壇に安置する。
おお~前述の通り和泉式部はここに詣でたのはわかっていたが、その前に、兵庫・円教寺(私のNOTE)、京都・石清水八幡宮(私のNOTE)にも詣でたんですね。八幡神が夢枕で「阿弥陀如来でもあるが、長く神様したので仏法忘れてもうた~」って言うのが面白い(笑)
石清水八幡宮の神と、この寺の阿弥陀如来は春日明神作やねんと言うのは謎だが・・。春日大社の春日明神が興福寺の仏像を作ったなら藤原氏繋がりなので解るのだが。。
この和泉式部の話は新京極通りにある誠心院(明日公開の私のNOTE)に続きます。
▼メディア情報
これ以降は本NOTEの下にあるコメント欄で追記します。
▼由緒
▼旅行記
2016年「第52回京都非公開文化財特別公開」で公開!!
京都全体の旅行記は次の通り。
▼セットで行くところ
新京極通と寺町通の神社仏閣。
▼仏像展
→2020年 奈良国立博物館「毘沙門天 北方守護のカミ」
→2019年 京都国立博物館 ICOM京都大会開催記念特別企画『京博寄託の名宝』
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