わたしの本棚に入る前の本〈5〉
この秋も相変わらず、積読、そして心の中の積読(本棚に入る前の本)が減る気配がちっともありません。
とても嬉しいことなので、直近で気になっている本の一部を順不同で挙げてみました。いつか本棚に入るその日を楽しみに待ちつつ。
前回の本棚に入る前の本まとめはこちら👇
※以下、あらすじ・概要(青い四角内)は各本の最後にリンクを貼ったAmazon紹介ページより引用しています。
物語要素事典
神山重彦 著/国書刊行会
分厚い(1368頁)! 高い(28,600円)! とSNSでも話題の辞書。刊行情報が公開された時からずっと気になっていました。この情報の宝の山を手に入れて、私が使いこなせるかどうかわからないので、まあ、高嶺の花ですが……。いつか読んでみたいなあ(ショーウインドウに飾られたトランペットを眺める少年の気持ちで)。
ビロードの耳あて: イーディス・ウォートン綺譚集
イーディス・ウォートン 著、中野善夫 訳/国書刊行会
こちらも国書刊行会の本、そして同様に第一印象は「分厚い! 高い!」だったんですが、『物語要素辞典』を知った後ならば「もしかしたら私を受け入れてくれるのでは……?」と思えて来る不思議。(自分がこの本を読めるのか自信がなくて、何度も本屋さんで手を取っては悩んでいます……。表紙も素敵なんですよ……。)
イーディス・ウォートンの小説はまだ読む前で、短編のタイトルを見ても『満ち足りた人生』や『夜の勝利』、『一瓶のペリエ』など気になるものが多いなあとそわそわします。
リスボンのブック・スパイ
アラン・フラド 著、髙山 祥子 訳/東京創元社
リスボンに行ったことがあるので、知っている場所を舞台にした小説は気になります。私が訪れた時は綺麗で比較的穏やかな町だったので、やはり戦争中の様子は想像できません。だからこそ知りたいなあと思っています。
リスボンの本屋さんではありませんが、CD屋さんへ行った時の思い出はこちら👇
図説 鼻とにおいの文化史:クレオパトラからナポレオン、レディ・ガガまで
カーロ・フェルベーク 著、足立 江里佐 訳/原書房
自分が香水好きなのと、美術に興味があるということで読んでみたいなと思いました。あまり歴史には明るくないのですが知っている名前が多いし、現代の人や架空のキャラクターまで取り扱っているというのも面白いですね。
文化の脱走兵
奈倉 有里 著/講談社
同著者の『夕暮れに夜明けの歌を』が大好きなので気になっています。今ポジティブな文脈で語られる機会が少なくなったロシア。だけどそこにはたくさんの人が生きていて、穏やかな生活を望み分断を望まない人もたくさんいるということを忘れたくありません。
『夕暮れに夜明けの歌を』については、こちらのエッセイで綴っています。
外国語を届ける書店
白水社編集部/白水社
私は外国語が出来ないのに翻訳本ばかり読みがちな読者なので、こういう言葉の専門家たちについての本にもとても興味があります。確かに、書店も大事な専門家ですものね。本屋さんも好きなので、わくわくします。
更に、白水社と外国語と言えば、私の読書人生を楽しくしてくれた本『「その他の外国文学」の翻訳者』。この本が大好きなので、『外国語を届ける書店』への期待も高まっています。
(『「その他の外国文学」の翻訳者』はこちらで詳しく取り上げています。2022年の本ベスト約10冊にも入れるくらい好きな本です👇)
楽園の夕べ ルシア・ベルリン作品集
ルシア・ベルリン 著、岸本 佐知子 訳/講談社
これまでに出ている『掃除婦のための手引き書』と『すべての月、すべての年』も読んでいて(どちらも文庫版が発売中です)、ルシア・ベルリンの作品がすっかり好きになりました。彼女の作品の、どこかガサガサしているのに繊細な美しさが恋しいです……。
派遣者たち
キム・チョヨプ 著、カン・バンファ 訳/早川書房
同著者の本は何冊も読んでいて、2023年刊行の『この世界からは出ていくけれど』はその中でも特に好きでした。
韓国SFの清潔感とチクチクする痛みが同居する雰囲気が好きなので、『派遣者たち』も読みたくて仕方ありません。毎回表紙も素敵ですしね。
記憶の虜囚
ダヴィド・ラーゲルクランツ 著、岡本 由香子 訳/KADOKAWA
ちょうど先日、本シリーズ第一弾『闇の牢獄』を読み終えたところでした。最初から最後まで気が抜けない緊張感、本当に面白かったので第二弾がもうすぐ発売と聞いて小躍りしています。
金庫破りとスパイの鍵
アシュリー・ウィーヴァー 著、辻 早苗 訳/東京創元社
こちらも第一弾『金庫破りときどきスパイ』を読んだばかりだったので。このシリーズはいわゆるコージー・ミステリで、謎解きはもちろんですが主人公のエリーと堅物将校の恋模様も楽しめるいくらかポップな仕上がりという印象があります。第二弾では一体どんな二人を見せてくれるのか……。
ミセス・ポッターとクリスマスの町 上・下
ラウラ・フェルナンデス 著、宮崎 真紀 訳/早川書房
まず表紙の美しさから入って気になって、内容もワクワクしそうだなあと思って読みたくなっている本です。小説の聖地巡礼の地として有名な街が舞台の小説、というのがなんだか興味深いです。
あと、「プロの幽霊」ってどういうことなの……?
実はまだ、前回の本棚に入る前の本でさえ読み切れていないのですが、次から次へと心の積読が増えて行って人生が盛り上がって参りました。
今後も増え続ける積読、心の積読の山を眺めながら、生きて行きたいと思います。
noteにログイン中の方はもちろん、ログインしていなくてもこの記事に「スキ(♡)」を送れます。「スキ」を押して頂くと、あなたにおすすめの音楽が表示されますので、お気軽にクリックしてみて下さいね。
矢向の読書感想文は、こちらのマガジンからどうぞ。
矢向の色んなベストはこちら。
2024年に読んだ本の感想ツイートまとめはこちら。
許可なくコンテンツまたはその一部を転載することを禁じます。(オリジナル版、翻訳版共に)
Reproducing all or any part of the contents is prohibited without the author's permission. (Both original ed. and translated ed.)
© 2024 Aki Yamukai