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俳優エッセイ

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ロン毛を切って見えたのは耳だけじゃなかった。

ロン毛を切って見えたのは耳だけじゃなかった。

どーでもいい話なんですが、ずーっとロン毛だった私、この3ヶ月ほど、すっきり髪が短いです。

自分の耳は大きくて前を向いているから、髪を短くするとお猿さんみたいでお恥ずかしい…という理由で、もうかれこれ十何年も髪を短く切ることはありませんでした。

ですが最近お仕事関係で髪を切ろう!という話になり、僕が渋っていると「もしかしたら、耳を出すことで何かが変わるかもよ」と助言してくれた方がいて、思い切って

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桜咲く七夕

桜咲く七夕

ご無沙汰しております。

前回の更新からゆうに一年が過ぎ、うっかり七夕になっておりました。あれから上がった下がったというよりは、嵐を抜け次の場所に来たという感じがします。

最近は、オーディションをたくさん受けています。何百何千の人たちが、そのひと席を争うオーディション。先日観たディズニープラスの連続ドラマ「拾われた男」の台詞でもあったんですが「審査中に落ちたと分かったら落ちていて、受かったと思っ

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スペインのエージェントからスカウトされた話。

スペインのエージェントからスカウトされた話。

実は僕は、日本語のアカウントの他にコソコソとスペイン語のSNSアカウントを更新している。

フォロワーも少ないし、いいねもそんなに付かないのだけれど、稀におもしろい出来事に出くわす。

先ほどは、Jana Perez (ヤナ・ペレス)さんという、ディズニー映画の「シンデレラ」にもご出演されているスペインの女優さんにフォローしてもらった。

5万フォロワーもおんのかい!(笑)着物モチーフの服のモデル

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園子温監督映画

園子温監督映画

園子温監督映画
「エッシャー通りの赤いポスト」が

カナダ、オーストラリア、
メキシコ、チリの国際映画祭で
上映される事が決まった。

自分の顔が映画祭のホームページに
デカデカと並んでいる。
予想もしていなかった光景だ。

10年ほど前共演した
伊藤陽佑くんが

「園監督とやまたつが組む日がくるなんて予想外すぎ」
とツイートしてくれた。

彼と舞台で共演したのは、10年前。
オーディションに2回

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創作ユニット発足!おうち映画製作!

創作ユニット発足!おうち映画製作!

自粛期間に入り、全く現場でのお仕事がなくなってしまった。

これまでの正攻法は一切通用しなくなった今、頑張り方も一工夫しなければならない。

以前、僕は東日本大震災が起きた時に、役者によるチャリティー団体を組んでいた。

イベントや舞台を作って、そこで得た収益金を基に物資を購入し、直接被災地に持って行くという活動だ。

そして、今回、当時のメンバーから「何かやろう!」という声がけと、仲の良い後輩と

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お笑いをやった事なかった僕が、2年目で、M-1グランプリ2回戦に進出した方法

お笑いをやった事なかった僕が、2年目で、M-1グランプリ2回戦に進出した方法

僕は俳優の傍ら2年間だけお笑いコンビを組んでいた事がある。

どうしてお笑いをやっていたかと言うと、当時所属していた芸能事務所で「お前みたいな役者は5万といるから、お笑いでもやって名前を売れ」と言われた事がキッカケで、二足のわらじを履く事となりました。お笑いも役者もそんな生半可に出来る事ではないと、重々承知していたのですが、当時はレッドカーペットやエンタの神さまが流行っていて、空前のお笑いブームが

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未来に起こる事が書かれたスケッチブック

未来に起こる事が書かれたスケッチブック

ウェブの朝日新聞さんに掲載されたこちらの写真。

完全に恐れ多い状況を迎え、私恐縮し切って肩をすくめております。

そりゃそうです。応募書類を提出する前には、全く想像もしなかった景色が突如日常に現れる訳ですから。

園子温監督と藤田朋子さんに挟まれて、現場に佇むことがあろうとは。

来年公開予定の映画撮影現場での1コマです。

しかし、この現実、そんなに予期せぬものではなかったかもしれない「とある

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編集工程をオープンにします。

編集工程をオープンにします。

俳優エピソード本を書く

と取り組み始めてから、長らく時間がかかってしまい、どうしようかと攻めあぐねていました。

理由は、エピソード第1弾「修学旅行」と第2弾「テニミュ出てない人あるある」がちょいとばかし評価を得てしまい、それを下回るものが出せなくなってしまったからです。

まぁ、そのお陰で、代わりのものを出さねばと、4コマ漫画や、動画、エッセイ、ラジオ、イベントを、やり始められたので、閉じ込め

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山岡竜弘プロフィール

山岡竜弘プロフィール

男四兄弟の次男坊として誕生。両親・兄弟共に全員教職員という公務員一家に産まれながら、B型・左利き・次男・帰国子女・役者というクセの強いスペックを身に付ける。幼少期を、南米アルゼンチン・ベネズエラで過ごし、ホームステイ先を2度追い出され、海外版ホームレス中学生を体験。文字通り路頭に迷う。帰国後、二十歳で劇団Fitsの旗揚げに参加し、初舞台を踏む。その後、自主製作映画での出演を重ねた後「お前みたいな役

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売り場面積とオンライン販売と

昔から取ってあったトレーディングカードを中野のブロードウェイに売りに行った。カード専門店を二軒回ったが売れなかった。理由は、「お値段がつけられません。」「もう売れないんですよね。」だった。諦めかけたが、メルカリで出してみたら、すぐに売れた。

このカード専門店の店主が言った「売れないんですよね。」この言葉を紐解いてみると、「売れない」=「価値がない」という意味ではない。店主の言う「売れない」=「

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演技カフェOPEN

【演技カフェ】を開催する事になりました。

僕は昔、お笑い芸人をやっていて、その頃は週4回のライブに出演していまして、それを2年間続けていました。

演劇を始めてからも、「朝劇」という、毎週日曜日の朝9:00から、カフェでお芝居をするという企画にも、4年間参加。

これらの環境によって、日常的にお芝居をしている事の大切さを感じてきました。

役者は、「プレイヤー」と呼ばれる事もあり、鍛錬の必要なス

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演技カフェ初日で見えてきたもの。

演技カフェ初日で見えてきたもの。

開催した【演技カフェ】初日

前日の夜10時台での告知にも関わらず、ご来店下さる方々がいらっしゃって、更に背中を押してくれる様な連絡が相次ぎ、これには驚きました。

そして「役者の鍛錬の場」と位置付けたこの場所には、様々な角度から、思い思いの過ごし方が提案されました。

いくつかご紹介させて頂きますね。

キャスティングディレクター様にとっては、役者と作り手を繋ぐ「マッチング」としての機能を見

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やりたいことを自分に聞いてみたら、こうなった。

やりたいことを自分に聞いてみたら、こうなった。

最近、なんの使命感なんだか分からないのですが、役者が芝居を継続出来る環境づくりに、目下取り組んでおります。

やりたい事をやると決めたらこんな感じになっていました。

もちろん自分の為というところから始めたんですが、これらを利用して、大好きな芝居を携えながら生きやすくなる人がいたらいいなぁとか、その人が辞めなかったお陰で、一つでも世の中に多く感動を届けられたら素敵だなとか思ってます。

取り組み

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中国映画市場の底力を現地で見た話

中国映画市場の底力を現地で見た話

先日のnoteに記しました、僕が今取り組んでいる3つの事

1つ目は「俳優エピソード本」
2つ目は「演技カフェ」

そして、今日は3つ目についてお話させて頂きます。

僕が今、取り組んでいる事
3つ目は

「トレース」です。

「トレース」という言葉、改めてネットで調べてみると「写す」「なぞる」という意味のある言葉でした。「移す」だと思って使っていたけど、まぁまぁ、ね。

僕はこれまでの俳優人生、

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