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おまけ 離婚届けを出したとき
20××年の年末、その日は朝からやることがいっぱいあった。あしたから市役所はお正月休みに入るので、離婚届を出すために5時までに市役所に行かねばならない。離婚したいと思いながらずっとできなかった。結婚して一週間目で夫が勝手に仕事を辞めてきた。就職が決まらずそのあと1年半やしなった。その間わたしは会社の契約が切れたり、クビになったりして、何度か仕事を変わった。夫はそのたびにわたしを責めた。だれにも頼れ
もっとみる気持ちの整理 補足[ドメスティックバイオレンスをうけたら その9]
[ドメスティックバイオレンスをうけたら その8]では気持の整理のために必要な概要を述べました。そのほかにもヒントになると思ったことを書きます。
犯人探しをしない
DVやモラハラは家庭や恋人関係の狭い人間関係の中で起こります。それがDVやモラハラだったのかや、何が原因だったのかや、どうすればよかったのかを客観的に判断する材料がありません。そのため、被害が人に理解されにくく、自分でもうまく説明
気持ちの整理 その1[ドメスティックバイオレンスをうけたら その8]
気持ちや体調の変化に注意深くなる
モラルハラスメントやドメスティックバイオレンスの怖いところは、少しずつあなたを蝕むところです。長い間かけて、少しずつ自尊心を奪われていき、その傷口に塩を塗り籠むように傷つけられていきます。身体的な被害がなかったり、具体的な症状が出ていなかったり、具体的な診断をもらっていなくても、なんらかのダメージをうけているはずです。くれぐれも体と心の健康に注意してください。
脱出後の対策[ドメスティックバイオレンスをうけたら その7]
加害者と離れたからといって、油断してはいけません。加害者の世界観において、ターゲットがいなくなるというのはストーリーが破綻する非常事態です。ストーリーに整合性をつけるためにあらゆる手をつかいます。ターゲットを取り返そうと執拗に連絡を取ってきたり、あるいは何もなかったかのような普通のメールを送ってきたりします。また、お金やあなたの大事にしていたものを口実に接触しようとしてきたり、子どもや親などの身
もっとみるモラルハラスメントを疑う その1[ドメスティックバイオレンスをうけたら その4]
モラルハラスメントを疑う
どこからがドメスティックバイオレンスで、どこからがそうでないのか、その判断は難しいところです。[ドメスティックバイオレンスをうけたら その3]で書いたように、「暴力」をふるわれた時点でアウトだと思った方がいいです。しかし、直接的な暴力ではないものもあります。[ドメスティックバイオレンスをうけたら その2]で書いたように、ドメスティックバイオレンスには精神的暴力、経済的
モラルハラスメントを疑う その2[ドメスティックバイオレンスをうけたら その5]
モラハラは思い込みや甘えではない
モラハラ被害は見えにくいので、表面に出ている事象だけではわかりません。どういう構造で起こっているのか知る必要があります。大部分の人はその構造がわからないので、モラハラをされていると訴えると、勘違いではないか、ちょっとした不満を大げさに言い立てているのではないか、がまんが足りないのではないか、そういう相手を選んだ被害者の責任である、あなたの性格がよくないから、家
脱出の準備[ドメスティックバイオレンスをうけたら その6]
共存はできない
ドメスティックバイオレンス、モラルハラスメントからは、離れることがいちばんの解決策です。何回も繰り返しますが、共存の道はありません。それは[ドメスティックバイオレンスをうけたら その4]、[ドメスティックバイオレンスをうけたら その5]で加害者の考え方、世界観でひととおり見てきた通りです。
ドメスティックバイオレンスをうけたら、モラルハラスメントをうけていると気づいたらすぐ
距離をとる[ドメスティックバイオレンスをうけたら その3]
すみやかに距離をとる
配偶者からの暴力をうけた場合にやるべきことは、すみやかに距離をとることです。特に、配偶者と1対1になる状況は出来る限り避ける方がいいと思います。経済的な問題、物理的な問題、子どもとの関係など、いろいろな理由がからみあって、難しい場合もあると思います。しかし、わたしが電話したDV支援の相談センターの人、DV被害をうけた友人の意見はまず相手から離れるようにということでした。
自分が何をされたのか理解する[ドメスティックバイオレンスをうけたら その2]
チェックリストを利用する
ドメスティックバイオレンスをうけたときにまず必要なことは、自分が何をされたかということを理解することです。[ドメスティックバイオレンスをうけたら その1]で書いた支援センターへの電話等が難しければ、ドメスティックバイオレンスのチェックリストをやってみることをおすすめします。インターネットやDVをあつかった本には、さまざまなチェックリストが載っています。これをやると、第
第三者の意見を聞く[ドメスティックバイオレンスをうけたら その1]
第三者の意見を聞く
配偶者から暴力をうけたとき、まずしなければならないことは、第三者の意見を聞くことです。なぜなら一度暴力受け入れてしまうと、相手は許されたと思い、第二、第三の暴力をふるうようになります。そして、暴力が当たり前になると、そこから逃げようという気力も体力も経済力も奪われていきます。
しかし、まず殴られたときに最初に思うことは「わたしが悪かったせいかもしれない」ということです。暴